瑣事加減

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2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

森鴎外『舞姫』の文庫本(7)

・角川文庫704『舞姫・うたかたの記』 2011年3月10日付(3)及び2011年3月17日付(4)で取り上げた、改版八版と同じカバー表紙の本を見たので、比較してみたくなった。以下、改版八版と比較しつつ記述して置く。 【改版二十九版】昭和二十九年六月三十日初…

森鴎外『ヰタ・セクスアリス』の文庫本(3)

・岩波文庫31-005-3『ウィタ・セクスアリス』(1) ・1935年11月15日第1刷発行 ・1960年9月5日第25刷改版発行©(108頁) ・1984年5月16日第49刷発行 定価150円 ・1984年12月20日第50刷発行 定価150円*1 ・1986年7月10日第52刷発行 定価150円 ・1987年2月10…

太宰治『走れメロス』の文庫本(7)

・新潮文庫633(1) ①昭和四十二年七月十日発行 ・昭和五十八年五月三十日三十四刷(245頁)定価280円 ②昭和六十年九月十五日四十刷改版(255頁) ・平成七年五月三十日五十八刷 定価388円 ・平成八年五月三十日五十九刷 定価400円*1 ・平成九年五月二十五…

太宰治『人間失格』の文庫本(16)

・新潮文庫443(3) 2012年7月18日付(11)の続き。 ③の目録及び奥付について。 百十六刷・百三十二刷の目録6頁、3頁め4点めまで太宰治16点、3頁めの残りは坂口安吾『白痴』横光利一『機械・春は馬車に乗って』、4頁め、百三十二刷は全て小林秀雄だが、百十…

太宰治『人間失格』の文庫本(15)

・集英社文庫『人間失格』(1) 【第24刷】1990年11月25日第1刷・2002年6月8日第24刷・定価257円・集英社・205頁 【第26刷】1990年11月25日第1刷・2004年6月6日第26刷・定価257円・集英社・205頁人間失格 (集英社文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 集英社…

太宰治『晩年』の文庫本(3)

・新潮文庫11(2) ③九十四刷のカバー裏表紙折返しは2012年7月3日付「太宰治の文庫本(01)」で見た新潮文庫2819『津軽通信』十四刷に同じ。 ③百七刷のカバー裏表紙折返しは新潮文庫2819『津軽通信』十九刷・二十刷に同じ。 「文字づかいについて」七十九刷…

「はじまりは国芳−江戸スピリットのゆくえ」(1)

昨年は美術館に殆ど行かなかった。「藤牧義夫展」に前期・後期に足を運んだくらいか。かつては面白そうな東京近辺の特別展に出掛けては図録を買ったものだが、今では美術館の閲覧室で見れば良い、という気分で執着がなくなって来た。最近の図録は小ぶりで高…

柳田國男『日本の祭』の文庫本(1)

・角川文庫1448(1) 日本の祭 (1956年) (角川文庫)作者: 柳田国男出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1956メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログを見る 何故か「日本の昔話」のカバーが挙がっている。Amazon詳細ページには本書のカバーがカスタ…

森鴎外『ヰタ・セクスアリス』の文庫本(2)

・新潮文庫83(2) これまで私が見たもののうちでは早い時期の、②五十刷と六十刷と六十四刷を並べて見た。 カバー表紙は同じ。 カバー表紙折返し、右下に縦組みで「カバー 川田 幹」とあるのは2012年2月29日付(1)に既述だが、五十刷と六十刷は残りは余白…

芥川龍之介『羅生門』の文庫本(10)

・角川文庫45『羅生門・鼻・芋粥』(4) 一昨日からの続きで、角川文庫45【改版四十三版】(314頁)・角川文庫7499【再版】【十七版】(213頁)・角川文庫14718(251頁)の本体の比較、「解説」について。 角川文庫45【改版四十三版】277〜292頁・角川文庫749…

芥川龍之介『羅生門』の文庫本(09)

・角川文庫45『羅生門・鼻・芋粥』(3) 昨日の続きで、角川文庫45【改版四十三版】(314頁)・角川文庫7499【再版】【十七版】(213頁)・角川文庫14718(251頁)の本体の比較、「注釈」について。 角川文庫45【改版四十三版】257〜276頁、角川文庫7499は175…

芥川龍之介『羅生門』の文庫本(08)

・角川文庫45『羅生門・鼻・芋粥』(2) 昨日の続きで、角川文庫45【改版四十三版】(314頁)・【再版】【十七版】(213頁)・角川文庫14718(251頁)の本体を比較してみる。 1頁(頁付なし)扉のレイアウトは同じ、子持枠の中、横組みで上部に標題があるが角…

芥川龍之介『羅生門』の文庫本(7)

・角川文庫45『羅生門・鼻・芋粥』(1) 角川文庫7499『羅生門・鼻・芋粥』の【再版】に「改編」の文字があったことは、2012年12月6日付(5)でカバーについて、2012年12月7日付(6)で奥付について確認した。さらに現行の角川文庫14718『羅生門・鼻・芋粥』と…

壺井栄『二十四の瞳』の文庫本(7)

・角川文庫2094(3) 1月14日付(6)の続きで、五十一版の本体について適宜、2012年10月26日付(5)で見た五十八版と比較しつつ、記述してみる。 1頁(頁付なし)扉は現行と同じ形式、翼と脚を広げ羽を銜えた左向きの鳳凰。 目次なく3頁から本文207頁まで…

夏目漱石『こゝろ』の文庫本(10)

・角川文庫(7) 角川文庫235の九十六版の本体について、適宜一八八版と比較しつつ、記述して置く。 1頁(頁付なし)扉は双郭(10.1×6.3cm)内の上部に横組みで標題/著者名、下部に右向きの翼を広げ脚を揃えた鳳凰、その下に「角川文庫/235」とある。一八…

夏目漱石『こゝろ』の文庫本(09)

・角川文庫(6) 角川文庫235は2012年10月27日付(1)で一八八版を見たのみであったが、それ以前の版を見たので、一八八版と比較しつつ、記述して置く。 【九十六版】昭和二十六年八月二十五日初版発行・昭和五十四年六月二十日九十六版発行・¥220・27…

夏目漱石『こゝろ』の文庫本(8)

・集英社文庫『こころ』(3)*1 1月13日付(7)の続き。 本体、口絵及び本文340頁までは同じ*2。 次の頁、第6刷・第21刷・第30刷、下部に縦組み5行。「資料写真提供」*3、第32刷はその右に1行空けて「口絵レイアウト/野崎麻理」の1行が加わる*4。 次の見…

壺井栄『二十四の瞳』の文庫本(6)

・角川文庫2094(2) 2012年8月6日(1)に書いた、中学1年生のときに買った本書を発掘した。 ・昭和五十八年六月三十日五十一版発行(214頁)定価220円*1 これを五十八版と比較して見るに、改版とは断っていないが改版なのである。 カバー背表紙、白地で上…

夏目漱石『こゝろ』の文庫本(7)

・集英社文庫『こころ』(2)*1 カバー裏表紙、左上にバーコード2つ、2つめの下4桁、第6刷「3100」→第21刷・第30刷「3055」、その下の定価表示、第6刷「定価310円/(本体301円)」→第21刷「定価[本体305円+税]」第30刷も同じ形式だが数字が半角で「定価…

夏目漱石『こゝろ』の文庫本(6)

・集英社文庫『こころ』(1)*1 ・1991年2月25日第1刷(340頁) ・1993年6月5日第6刷 定価301円 ・2001年6月6日第21刷 定価305円 ・2002年6月8日第22刷 定価305円*2 ・2003年3月9日第23刷 定価305円*3 ・2004年1月21日第24刷 定価305円*4 ・2006年6月6日…

夏目漱石『草枕』の文庫本(4)

・角川文庫722『草枕・二百十日』(4) 本体について、280頁の改版三十版と、270頁の改版三十八版を比較してみる。 1頁(頁付なし)扉は同じ。 2頁(頁付なし)改版三十版は左下に「本書は著者ならびに著作権継承者の了解を得て、現代表/記法により、原文を…

柳田國男『日本の傳説』の文庫本(4)

・新潮文庫2381(2) 1頁(頁付なし)扉、角切り単郭の大きさは①三十五刷10.3×6.4cm*1、①四十四刷・②四十七刷10.5×6.5cm、中の文字は組み直されている。3〜4頁(頁付なし)「目次」、3頁が12行で4頁が6行であるのは①②一致。5頁(頁付なし)中扉で標題。 以…

柳田國男『日本の傳説』の文庫本(3)

・新潮文庫2381(1) ①昭和五十二年一月十五日発行(185頁)*1 ・昭和五十二年一月十日印刷・昭和五十二年一月二十一日発行 ¥180*2 ・昭和六十年十二月十日二十刷 定価240円*3 ・昭和六十二年六月五日二十三刷 定価240円*4 ・平成五年十月二十日三十四刷 …

樋口一葉『たけくらべ』の文庫本(2)

・岩波文庫31-025-1(2) 現行の版は1頁14行、1行39字。7〜45頁「にごりえ」、49〜105頁「たけくらべ」、章番号は明朝体で2行取り7字下げ。冒頭「一」の前のみそれぞれ2行空白。 107〜122頁「注」の担当者は「目次」に「解説」とともに(菅聡子)と入ってい…

樋口一葉『たけくらべ』の文庫本(1)

・岩波文庫31-025-1(1) ①1927年7月10日第1刷発行*1 ○1961年9月5日第43刷改版発行(115頁)*2 ・1986年7月21日第72刷発行 定価200円*3 ・1992年9月5日第85刷発行 定価252円*4 ・1997年11月15日第98刷発行 定価300円*5 にごりえ・たけくらべ (岩波文庫 緑25…

夏目漱石『吾輩は猫である』の文庫本(05)

・角川文庫109(4) ・昭和五十六年四月二十日改版四十五版発行 520頁。これまで紹介した改版六十二版以降の578頁のものとは版が異なる。 カバー背表紙、地色は淡い鶯色(褪色)、明朝体で上部に標題、中央やや下に著者名、下部にゴシック体で「角川文庫」…

夏目漱石『吾輩は猫である』の文庫本(04)

・角川文庫109(3) ・平成二十四年五月二十日改版百十版発行 Amazon詳細ページの書影は未だに2012年4月8日付(02)にある通り、漱石の写真の表紙で改版八十五版がこの表紙だが、なか見!検索によるとその後またわたせせいぞうの表紙に戻り、そしてどうやら…

夏目漱石『草枕』の文庫本(3)

・角川文庫722『草枕・二百十日』(3) 奥付、形式は同じだが改版三十版は匡郭の角が切れており、記載内容も若干異なる。これを組み直した改版三十八版は、改版四十一版・改版四十二版・改版四十六版に同じ版がそのまま踏襲されているようだ。ここでは現物を…

水村美苗『本格小説』(1)

・新潮文庫 水村氏の文庫本は『続明暗』について一通り見て置いたが、読むつもりはなかったので他の本の書影も貼り付けたので、本書の書影も2012年7月11日付「水村美苗『続明暗』の文庫本(2)」に貼ってある。 ・新潮文庫7826『本格小説(上)』定価781円・…

夏目漱石『草枕』の文庫本(2)

・角川文庫722『草枕・二百十日』(2) Amazon詳細ページでなか見!検索すると次の版の一部が表示される。 【改版五十版】昭和三十年八月十日初版発行・昭和四十二年十月三十日四十版発行・平成二十年一月二十日改版五十版発行・定価420円・270頁 例によって…