瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

山岸凉子『日出処の天子』(20)

・花とゆめCOMICS(3)カバー裏表紙 上部は各0.4cmの青・白・赤のトリコロール、その下が白で約4.0cm、残りは鶯色で約12.4cm。 文字は全て黒の横組みで、まず上部の白の右上にゴシック体で整理番号が入る。第1巻「HC―218」第2巻「HC―237」第3巻「H…

山岸凉子『日出処の天子』(19)

・花とゆめCOMICS(2)カバー表紙折返しの目録 単行本と文庫版と完全版を比較対照してメモを取ったのだが、いざと投稿しようという段になると抜けているところが目に付いて、なかなか先に進めない。そこで、単行本が全巻手許にある間に、各部分のメモ…

吉田秋生『吉祥天女』(4)

・小学館文庫(1) ・第1巻 ・1995年3月10日初版第1刷発行(343頁) ・2001年12月1日 第22刷発行・定価581円 ・2007年6月20日 第27刷発行・定価581円 まず第22刷と第27刷の異同を挙げて置こう。 カバー表紙は一致。書影は3月15日付(3)に貼って置いた…

加藤秀俊・米山俊直『北上の文化』(4)

・再版の初版第1刷発行日への疑問 ②再版(初版第4刷)のカバー裏表紙折返しは目録になっており、横組みで、 現代教養文庫〔社会・思想〕| 中 国 の 思 想 村 山 吉 廣 著 ¥ 280| 秘 境 ブ ー タ ン 中 尾 佐 助 著 ¥ 360| アフリカの部族生活 C・M・ター…

加藤秀俊・米山俊直『北上の文化』(3)

②再版(初版第4刷)に掛かっているカバーについて。 カバー表紙折返し、縦線(9.9cm)2本の間に挟まれた間(2.4cm)に明朝体縦組みで、 岩手の一小都市・遠野は、つい二、三十年前までは小さな寒村にす/ぎなかった。この寒村から今日の小都市への移り変りを…

加藤秀俊・米山俊直『北上の文化』(2)

Amazon詳細ページではカバー表紙の書影が示されるが、これは②再版のもので、①旧版にはカバーが掛かっていなかったらしい*1。 まず①旧版から表紙を確認して置こう。 表紙は白い厚紙で、表紙の裏に貼付されていた見返しが剥がれているので白紙であることが確認…

加藤秀俊・米山俊直『北上の文化』(1)

・現代教養文庫416『北上の文化――新・遠野物語――』 ①旧版 ・昭和三十八年四月十五日初版第一刷発行(228頁)定価二〇〇円 ②再版 ・昭和48年4月15日初版第1刷発行(238頁) ・昭和50年9月30日初版第4刷発行・¥320 ②再版の奥付には、それ以前の版について何も…

御所トンネル(6)

はてなダイアリープラスには加入していないので、加入するとアクセス解析などで自分の記事のどの辺りに興味が持たれるのか「アクセス解析」によって分かるのかしらん、と思いつつ、差当り毎日の記事の下に表示されるリンク元を眺めている。そのリンク元をク…

永井荷風『濹東綺譚』の文庫本(01)

永井荷風『濹東綺譚』については、以前、駒村吉重『君は隅田川に消えたのか』を批判した際に、当時の都市交通発達の資料として触れておく必要があると思ったのでした。私は駒村氏の本はいけないと思っていて、いろいろ難点があるのですがまず第一に地下鉄や…

有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』(6)

・新潮文庫746(6) 先日2月18日付(1)に追加した、②四十四刷について。 カバー表紙・表紙折返し・裏表紙折返しは③五十八刷に同じ*1。 カバー背表紙も同じレイアウトで下部「新潮文庫〔草〕」と最下部「120」の間が分類票のため見えなかった。 カバー裏表…

山岸凉子『アラベスク』(15)

・白泉社文庫(6) 昨日指摘したように白泉社文庫版『アラベスク』の各巻の第十一刷のカバー裏表紙折返しは共通である。すなわち「[白泉社文庫(…………好評既刊より…………) ]」とあって、以下、2月26日付(12)で見た第十刷とはかなり異なっている。 | Z ツェッ…

山岸凉子『アラベスク』(14)

・白泉社文庫(5) ・『アラベスクⅣ』第2部下巻 アラベスク (4) (白泉社文庫)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 1994/12メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る・一九九四年十二月十八日初版発行(402頁)定価621円 …

山岸凉子『日出処の天子』(18)

一昨日からの続きで単行本第3巻について。 ・花とゆめCOMICS『日出処の天子』第3巻(1981年4月25日第1刷発行・1983年3月15日第11刷発行・定価360円・206頁) 1981年4月25日初版発行・1981年6月15日2版発行・定価360円*1 ・カバー表紙(カラー…

山岸凉子『日出処の天子』(17)

昨日の続きで単行本第2巻について。 ・花とゆめCOMICS『日出処の天子』第2巻(1980年12月25日第1刷発行・1984年3月20日第15刷発行・定価360円・206頁) ・1982年7月15日第7刷発行・定価360円 ・1980年12月25日初版発行・1981年5月20日3版発行…

山岸凉子『日出処の天子』(16)

『アラベスク』と同じ要領で、単行本(花とゆめCOMICS)、完全版(メディアファクトリー)、白泉社文庫版の3種の、頁の位置を確認して行きます。 ・花とゆめCOMICS『日出処の天子』第1巻(1980年8月25日第1刷発行・1983年5月20日第14刷発行・定…

山岸凉子『アラベスク』(13)

・白泉社文庫(4) 2月26日付(12)の続きで、『アラベスクⅢ』第2部上巻の第十刷と第二十九刷を比較して見た。 カバー裏表紙折返し、第二十九刷は『アラベスク』第2部下巻第二十三刷と同じ形式で下部に、 | 最新刊 | 彼方から 7…………………………………………ひかわき…

吉田秋生『吉祥天女』(3)

3月13日付(2)の続き。 年甲斐もなく30のオッサンが「六番目の小夜子」をゴールデンウィークの午前中にうかうかと2日連続して見てしまったのだけれども、当時、大河ドラマの集団の表現がちゃちいことに不満を抱いていたので、文化祭で体育館がパニックにな…

人見必大『本朝食鑑』(1)

・山本漢方「はとむぎ」*115g入り×16パック メディア: この商品を含むブログを見る 昨日まで夕食後に飲んでいて、なくなったので市の古紙回収に出すために紙箱(高18.0×幅12.2×奥行6.5cm)を潰しているうち、箱の裏面に次のような説明があることに気付きまし…

吉田秋生『吉祥天女』(2)

私の乏しい見聞から、すらりとした長身の美少女が転校して来るという話の記憶というと、まず、次の物語ということになる。そもそもあまり学園物を読んだ記憶がないからなのだが。そしてこれも、小説ではなくて、実はTVドラマなのだけれども。 ・恩田陸『六番…

吉田秋生『吉祥天女』(1)

美貌で長身、スタイル抜群で成績優秀の転入生によって、平凡な学校・生徒に波瀾が生じるというパターンの物語は多数あるのだろうけれども、私の読書量では大して多くの例を挙げられそうにない。 ・山岸凉子「ハーピー」 50頁の短篇でいろいろな作品集に再録…

宇治谷孟『日本書紀 全現代語訳』(1)

私の高校時代に刊行されて話題になっていた本で、私は原典主義者だったので読まなかった。しかしながら『日本古典文學大系』本を通読する根気も余裕もなく、今や『日本古典文學大系』は図書館の開架には並んでいない。日本書紀 上 (日本古典文学大系 67)作者…

有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』(5)

・新潮文庫746(5) これまでカバーは各部分ごとに見て来たが、ここで酒井氏の③のカバーの、全体について見て置くと、八十四刷改版と八十五刷、八十八刷と八十九刷、九十刷と九十二刷が、それぞれ一致している。 ③の諸刷の本体の異同は、目録、1頁め2点め、…

有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』(4)

・新潮文庫746(4) 3月7日付(2)の続きで、三宅氏のカバーの②五十八刷と②六十三刷の目録について見て置こう。 吉村氏のカバーと同じく目録は11頁あって最後の3頁は「新潮文庫最新刊」。最初の8頁は五十八刷と六十三刷で一致しており*1、吉村氏のカバーの…

有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』(3)

・新潮文庫746(3) 2月18日付(1)に、カバー表紙・表紙折返しについて述べたが、カバー背表紙・裏表紙・裏表紙折返しはまだ取り上げていなかった。 カバー背表紙は、明朝体で上部に標題、中央に著者名があるのは共通。標題は横長で、三宅氏のカバーは小…

有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』(2)

・新潮文庫746(2) 2月18日付(1)に続き。 私の見た②の本体は頁付のある最後、131頁の裏の「文字づかいについて」まで一致。目録11頁(うち最後の3頁「新潮文庫最新刊」)と奥付に異同がある。 目録は昭和末年の三宅氏のカバーと、平成に入ってからの吉…

山岸凉子『ツタンカーメン』(07)

・文庫版の「エジプト全図」 3月3日付(04)に注意したように、文庫版には最後の見開きに「エジプト全図」という略図がある。図名は仮名は行書体太字、漢字は明朝体太字。 右頁に横組みで入っている地名は同じ。国名はゴシック体太字、都市や遺跡はゴシック…

山岸凉子『ツタンカーメン』(06)

3月2日付(03)からの続きで、単行本(希望コミックス)と文庫版(潮漫画文庫)の対照の最後。 ・単行本第4巻 ・3頁扉=文庫版第3巻3頁扉 ・4頁「目次」 ・5頁中扉 ・7〜8頁(色刷)=文庫版第3巻133〜134頁(色刷) ・9〜72頁=文庫版第3巻135〜198頁 ・73…

山岸凉子『ツタンカーメン』(05)

一昨日からの続きで単行本の第3巻について。 ・単行本第3巻 ・3頁扉=文庫版第3巻5頁中扉 ・4頁「目次」・文庫版第3巻4頁「目次」 ・5頁(色刷)=文庫版第2巻147頁(色刷) ・6頁(色刷) ハワード・カーターは単行本カバー表紙に、右上部は文庫版第3巻カ…

山岸凉子『ツタンカーメン』(4)

昨日の続きで単行本の第2巻について。 ・単行本第2巻 ・3頁扉=文庫版第2巻3頁扉 ・4頁「目次」・文庫版第2巻4頁「目次」 ・5頁中扉=文庫版第2巻5頁中扉 ・6〜34頁=文庫版第1巻200〜228頁 ・35頁=文庫版第1巻199頁 ・文庫版第1巻229頁←単行本第1巻34頁3…

山岸凉子『ツタンカーメン』(3)

それでは一昨日からの続きで、単行本(希望コミックス)と文庫版(潮漫画文庫)を、単行本を基準にして対照して見ましょう。 全て単色印刷で色刷は再現されていません。原稿(及び初出)では色刷だったと思われる箇所には(※色刷)と注記しましたが、カラー…