瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

水島新司『ドカベン』(4)

・鈴木則文監督『ドカベン』(3) 8月27日付(3)の続きで、出演者について。 【12】黄色地「山田 太郎/橋本三智弘」悪球を打つ岩鬼と声を掛けながら返球する山田と上手投げの長島「長 島 徹/永島敏行/岩鬼 正美/高品正広」以下のキャストは赤字 以下…

消えた乗客(2)

・人力車、和気、大正初め 2016年8月7日付(1)及び2016年8月31日付「タクシー幽霊(1)」の続き。 ・立石憲利『風呂場ばなし ―岡山県長船町の民話―』2001年11月16日初版第1刷発行・定価1,429円・吉備人出版・161頁・四六判並製本風呂場ばなし作者: 立石…

山岸凉子「ひいなの埋葬」(5)

・山岸凉子スペシャルセレクションIX『鬼子母神』(5) 8月26日付(4)及び8月23日付(3)の続き。 この豪邸に暮らしているのは、332頁7コマめ、老婆の台詞に「これの両親も先にいってしまうし梨本家もいまでは/私と静音だけ さびしいことです」とあって…

朝日新聞名古屋本社社会部『映画風土記』(1)

・現代教養文庫1492『日本シネマ紀行』 朝日新聞社会部著・1993年6月30日初版第1刷発行・定価505円・社会思想社・212頁日本シネマ紀行 (現代教養文庫)作者: 朝日新聞社会部出版社/メーカー: 社会思想社発売日: 1993/06メディア: 文庫この商品を含むブログ…

水島新司『ドカベン』(3)

8月24日付(1)の続き。 ・鈴木則文監督『ドカベン』(2) 冒頭の朝日奈書店及びドカベン登場のシーンに続いて、「ドカベン」のタイトルロゴ(右下に「映倫」マーク)が出て、アニメと同じ主題歌が、漫画のカラー原画とスタッフ・キャストとともに流れる。…

山岸凉子「ひいなの埋葬」(4)

8月23日付(3)の続き。 ・山岸凉子スペシャルセレクションIX『鬼子母神』(4) さて、321頁1コマめ、走行中の新幹線が描かれていますので、弥生は新幹線で東京*1を発っているのですが、2コマめは蒸気機関車で、新幹線からどう乗り継いだのか、詳細は示さ…

水島新司『ドカベン』(2)

私が『ドカベン』に接したのは、2016年5月28日付「昭和50年代前半の記憶(5)」に述べたように兄が買っていた「週刊少年チャンピオン」からで、アニメも見ていたけれども昭和51年(1976)10月6日の第1回は、まだ幼稚園児だったので見ていない。小学校に入学…

水島新司『ドカベン』(1)

私は昭和40年代の生れだから、当然『ドカベン』は知っているけれども、本編(?)止まりで『大甲子園』や『プロ野球編』などは読んでいない。『ドカベン』のアニメは小学校低学年のとき、級友がみんな見ていて、私も見ていたのだが、ある日、来客があってテ…

山岸凉子「ひいなの埋葬」(3)

昨日の続き。 ・山岸凉子スペシャルセレクションIX『鬼子母神』(3) それはともかく、梨本家については、まづ京子によって、315頁6コマめ「といってもあたしもくわしい関係はしらないのよね 皇族の血をひく元華族だというしかね」と説明され、従兄の進によ…

山岸凉子「ひいなの埋葬」(2)

8月20日付(1)の続き。 ・山岸凉子スペシャルセレクションIX『鬼子母神』(2) さて、梨本家の主治医・影尾雪は、313頁6コマめ「私は弥生さまを来月 梨本家でひらかれる雛の節句に御招待するよう いいつかってきたものです」と言って、313頁5コマめ(梨本…

新田次郎『八甲田山死の彷徨』(3)

・新潮文庫2451(1) 八甲田山死の彷徨 (1978年) (新潮文庫)作者: 新田次郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1978/01メディア: 文庫この商品を含むブログを見る八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)作者: 新田次郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1978/02/01メディア…

山岸凉子「ひいなの埋葬」(1)

なかなかの力作で、単行本及び全集では表題作になっていました。 ・花とゆめCOMICS ひいなの埋葬 (花とゆめCOMICS 山岸凉子傑作集 2)作者: 山岸凉子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 1976/05メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る・山岸凉子…

ゴーゴリ『死せる魂』(1)

・平井 肇・横田瑞穂 訳『死せる魂』(1) 4月12日付「Alfred Schnittke “Adagio”(2)」に書いたようにソヴィエト(ロシア)のTV映画を見た(?)ので、原作の翻訳も読んで見ようと思ったのだけれども、自分がだらだらと文章を書く癖に、ゴーゴリの饒舌な…

夏目漱石『夢十夜』の文庫本(2)

朝、大雨になるとか言っていたのに降らなかった。洗濯すれば良かった。 * * * * * * * * * *・角川文庫904『文鳥・夢十夜・永日小品』(2) 8月16日付(1)の続きで、改版三十五版・改版三十九版・改版四十一版のカバーを比較して見た。 改版三十…

Antoine François Prévost “L'Histoire du chevalier Des Grieux et de Manon Lescaut” (5)

・新潮文庫976『マノン・レスコー』(5) 8月6日付(4)の続きで、②六十三刷と②六十六刷の異同について。なお、ここまで何箇所か「新潮文庫970」と誤記していたのを8月3日に訂正した*1。 本体について、六十三刷は8月6日付(4)に、六十六刷は7月15日付(…

夏目漱石『夢十夜』の文庫本(1)

・角川文庫904『文鳥・夢十夜・永日小品』(1) 「満韓ところどころ」とともに『四篇』と題する単行本となっているが、流石に『四篇』という題で文庫本にはしていないので、仮に『夢十夜』を記事名にして置いた。文鳥・夢十夜・永日小品―他四篇 (1956年) (角…

幸田文『おとうと』(2)

先月は下旬に野球場に出掛けて1試合で黒くなったのだが、今月は随分涼しくなってしまった。今週は雨が続く予報で、先週には今日から雨の予報だったので、なるべく溜めてからまとめて洗濯しようと思っていたら、昨日から雨になった。こんなことなら一昨日洗濯…

幸田文『おとうと』(1)

女子高の講師をやっていた時分、毎年卒業式に出席していた。講師は入学式には出席しない。もちろん呼ばれもしないが、卒業式には事務からも声が掛かるのである。 当日は講師も半分くらいは出席して、例えば進学が危ぶまれた生徒についてしみじみと語り合う。…

本多猪四郎監督『ゴジラ』(1)

・『ゴジラ』 昭和29年(1954)11月3日公開ゴジラ [VHS]出版社/メーカー: 東宝発売日: 1991/12/01メディア: VHSこの商品を含むブログ (1件) を見るゴジラ [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2001/02/21メディア: DVD購入: 1人 クリック: 53回この商品を含む…

氏家幹人『江戸の少年』(1)

・四六判上製本(1989年6月23日初版第1刷発行・定価1903円・平凡社・313頁) ・平凡社ライブラリー72(1994年10月15日初版第1刷・定価1,165円・359頁)江戸の少年 (平凡社ライブラリー)作者: 氏家幹人出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1994/10/13メディア:…

大澤豊監督『せんせい』(4)

・川村湊『銀幕のキノコ雲――映画はいかに「原子力/核」を描いてきたか』 2017年4月10日第1刷発行・定価2500円・インパクト出版会・261+xxvii頁・四六判並製本銀幕のキノコ雲―映画はいかに「原子力/核」を描いてきたか作者: 川村湊出版社/メーカー: インパ…

大澤豊監督『せんせい』(3)

5月9日付(2)の続きで、オープニングの「キャスト」について。 提示される順に番号を附して示す。なお、役名は映画を見ただけでは分からないものが多い。 物語は「長崎県五島/1972年(昭和47年)3月」小峰父子3人と山口竹子が「長崎港」に向かう連絡船に乗…

松本清張『砂の器』(7)

昨日取り上げた「東京交響楽団の楽曲演奏つきでのホール上映」だけれども、丁度昨日、映画.comでも2017年8月8日13:00付でインタビュー「「砂の器」伝説の名子役、春田和秀さん 43年を経て語る子役という“宿命”(1)」が公開されていることに気付き、今日、20…

松本清張『砂の器』(6)

昨日取り上げた「映画『砂の器』シネマ・コンサート」だが、過去にも似たような催しがあったらしい。 ・樋口尚文『『砂の器』と『日本沈没』70年代日本の超大作映画』 2004年3月20日初版第1刷発行・定価1700円・筑摩書房・255頁・四六判並製本『砂の器』と…

松本清張『砂の器』(5)

「朝日新聞」47114号(2017年(平成29年)7月22日(土))夕刊(8頁)の1面(4版)トップに「映画 生演奏にのせて/オーケストラ 身近に体感」と云う記事が出た。上部(2段半)に7月1日から8月13日まで、全国13会場で開かれる「「パイレーツ・オ…

Antoine François Prévost “L'Histoire du chevalier Des Grieux et de Manon Lescaut” (4)

・新潮文庫976『マノン・レスコー』(4) 7月10日付(1)に追加した②四十六刷と六十三刷について、カバーについては7月13日付(3)に追記して置いたので、本体について、7月15日付(3)にメモした②五十五刷と六十六刷と比較しつつメモして置く。 240頁ま…

新田次郎『八甲田山死の彷徨』(2)

・森谷司郎監督『八甲田山』(2) 8月3日付(1)の続き。 私が気になった場面と云うのは、八甲田山中で身動きの取れなくなった第五聯隊の神田大尉(北大路欣也)が、第三十一聯隊の徳島隊のことを思い「徳島大尉、徳島隊に会えば、生きる道がまだ開ける」…

『イーゴリ遠征物語』(2)

・岩波文庫32-601-1 木村彰一訳(2) 8月2日付(1)の続き。 本体、頁付のある215頁まで、さらに頁付のない、それぞれ見開きの「関連系図」と「関連地図」は一致する(ようだ)。 白紙が1頁あって奥付、下部に太線2本、長さは第1刷7.0cm、第2刷・第3刷7…

新田次郎『八甲田山死の彷徨』(1)

・森谷司郎監督『八甲田山』 昭和52年(1977)6月18日公開八甲田山~完全版~ [VHS]出版社/メーカー: NECアベニュー(ビジュアル)発売日: 1992/10/21メディア: VHSこの商品を含むブログを見る八甲田山 完全版 [DVD]出版社/メーカー: スバック発売日: 2000/02/19…

『イーゴリ遠征物語』(1)

・岩波文庫32-601-1 木村彰一訳(1) ・1983年4月18日 第1刷発行(215頁)定価300円イーゴリ遠征物語 (岩波文庫 赤 601-1)作者: 木村彰一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1983/04/18メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る・20…