瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

石崎直義 編著『越中の伝説』(5)

昨日の続きで、4章め「信仰伝説」について。137頁上段、中央に大きく「信 仰 伝 説」。下段1行めに2行取り1字下げでやや大きく1節め「祭神・祭礼」。 ・1節め、137頁下段~146頁下段4行め「祭神・祭礼」 【1】「 福光宇佐八幡宮 」 137頁下段2行め(西砺波郡…

石崎直義 編著『越中の伝説』(4)

昨日の続きで、3章め「怪異伝説」について。113頁上段、中央に大きく「怪 異 伝 説」。下段1行めに2行取り1字下げでやや大きく1節め「妖怪変化」。 ・1節め、113頁下段~120頁下段11行め「妖怪変化」 【1】「 山の神の会議 」 113頁下段2行め(婦負郡八尾町仁…

石崎直義 編著『越中の伝説』(3)

昨日の続きで、2章め「歴史伝説」について。61頁上段、中央に大きく「歴 史 伝 説」。下段1行めに2行取り1字下げでやや大きく1節め「神 話」。 ・1節め、61頁下段~65頁下段1行め「神 話」 【1】「 立山と白山の背くらべ 」 61頁下段2行め(中新川郡立山町立…

石崎直義 編著『越中の伝説』(2)

昨日の続きで1章め、13~60頁「自然伝説」の2節め、26頁上段11行め~28頁「海・島・岩」から見て置く。要領は昨日に同じで節ごとに仮に【 】に番号を附し、挿入される写真は通しで仮に《 》に番号を附した。 【1】「 唐 島 」 26頁上段12行め(氷見市氷見*1)…

石崎直義 編著『越中の伝説』(1)

・石崎直義 編著『越中の伝説』昭和51年9月15日 印刷・昭和51年9月25日 発行・定価900円・第一法規・174頁・B6判並製本 越中の伝説 (1976年)メディア: - 第一法規出版のこのシリーズは1970年代に29点刊行されている。『東海の伝説』や『四国路の伝説』の…

畑中幸子『南太平洋の環礁にて』(11)

・プカルア滞在期間について(3) さて、畑中氏がプカルアで1964年を迎えたことは「Ⅵ 太陽はプカルアをめぐる」の30節め、164頁16行め~166頁15行め「去っていく/一九六三年」から章末の34節め、170頁2行め~172頁1行め「正月の酔/っぱらい」に描写されて…

畑中幸子『南太平洋の環礁にて』(10)

・北杜夫『南太平洋ひるね旅』との関連(4) 北氏がタヒチ島で、日本人移民の紺野老人の引合せで畑中氏に初めて会ったときには、2020年10月31日付「赤いマント(293)」に見たように、大阪市立大学助教授のT氏が同行していました。その翌日、北氏は帰国の…

畑中幸子『南太平洋の環礁にて』(09)

前回引用した「金沢大学文学部論集―行動科学科篇―」第3号(昭和58年3月25日・金沢大学文学部)17~44頁、畑中幸子「東ツアモツ群島における文化の実態」について、もう少し見て置きましょう。――畑中氏は『南太平洋の環礁にて』以外に、南太平洋に関する著書…

畑中幸子『南太平洋の環礁にて』(08)

・北杜夫『南太平洋ひるね旅』との関連(3) 4月19日付(05)の続き。――ブラジルの日本語日刊新聞「ニッケイ新聞」のサイト「ニッケイ新聞WEB」の2007年6月27日付「作家・北杜夫さんと独占インタビュー=ブラジル日本移民を書いた長編小説『輝ける碧き空の…

畑中幸子『南太平洋の環礁にて』(7)

・プカルア滞在期間について(2) 昨日の続き。一昨日、4月19日付(5)の最後に「明後日」見て置こうと予告した件についても、少し触れております。 昨日見た「Ⅱ」章の11節め、36頁7行め~37頁6行め「着く日を/考えない」に、畑中氏の乗船したスクーナー…

畑中幸子『南太平洋の環礁にて』(6)

・プカルア滞在期間について(1) 昭和36年(1961)12月にタヒチを訪れた北杜夫に、プカルアに渡る前の畑中氏は会っていて、そこで北氏に話した今後の計画について、2020年12月5日付(4)に、1~22頁「Ⅰ ポリネシア人を探しに行く/――フランス領ポリネシア…

畑中幸子『南太平洋の環礁にて』(5)

・北杜夫『南太平洋ひるね旅』との関連(2) 『南太平洋ひるね旅』との関連と題して見ましたが、一応関連はしますが『南太平洋ひるね旅』に書かれなかったことの確認です。――既に2020年12月5日付(4)の段階で書くことは決まっていて、引用すべき箇所の見…

赤いマント(325)

昨日の続きで、ブログ「古新聞百物語」に紹介されていた、昭和14年(1939)2月23日付「東京朝日新聞」のコラム「青鉛筆」の内容について、簡単に確認して置きましょう。 ・東京のラジオ放送の日時と内容 さて、当時はテレビ放送はまだ開始されておりませんの…

赤いマント(324)

それでは「東京朝日新聞」の、恐らく唯一の赤マント流言当時の記事を見て置きましょう。尤も、当ブログは私の蒐集記事集積所と云うべき場所で、公開はしていますからそれなりに読めるように努めてはおりますが、飽くまでも資料の原態を伝えることを旨として…

赤いマント(323)

さて、昨日の続きで朝倉喬司『毒婦伝』に赤マント流言が取り上げられていることと、そこでの扱いが他の朝倉氏の著書と食い違っていることについて確認しようと思っていたのだけども、他のことにかまけているうちに、ちくま文庫『犯罪百話 昭和篇』と能美金之…

赤いマント(322)

・朝倉喬司『毒婦伝』(3) 昨日の見た「阿部定」の章の能美金之助『江戸ッ子百話』に依拠した箇所の、続きを見て置きましょう。282頁17行め~283頁13行め、 定の事件の約三年後の昭和十四年ごろ、東京に、少年少女を襲って生血を吸う「赤マント」出現の/…

赤いマント(321)

・朝倉喬司『毒婦伝』(2) 昨日の続き。 装幀その他は文庫版と比較する機会を得て記述することとしましょう。 取り上げられている毒婦は次の3人です。 ・5~127頁「高橋お伝」 ・129~245頁「花井お梅」 ・247~377頁「阿部定」 小沢信男 編『犯罪百話 昭…

赤いマント(320)

・朝倉喬司『毒婦伝』(1) 朝倉喬司(1943.6.23~2010.11.30頃)が赤マント流言の起源を二・二六事件に結び付けようとしていることについては、2013年10月24日付(003)に見た通りなのですが、そこで考証したように、使用している資料『現代民話考』が流言…

杉村恒『明治を伝えた手』(1)

・単行本(昭和44年6月15日 第1刷発行・定価650円・朝日新聞社・202頁・A5判上製本明治を伝えた手 (1969年)作者:杉村 恒メディア: - 杉村恒(1926~1991)については、平成初年に歿した人の常として、ネット上にはあまり情報がない。図書館に行って『著作…

ビートたけし『たけしくん、ハイ!』(56)

・新潮文庫5441(3) 3月24日付(55)に、初刷(1995)の定価505円(1996)と定価514円(1997)のカバーを比較した。3月2日付(52)には初刷(1995)の定価505円(1996)カバーと六刷(1999)のカバーを比較している。 今回は定価514円(1997)のカバーの掛…

赤いマント(319)

小松左京(1931.1.28~2011.7.26)は大阪府大阪市生れで兵庫県西宮市育ち、2019年7月10日付「赤いマント(198)」以来しばらく取り上げた、大阪府大阪市出身の黒田清(1931.2.15~2000.7.23)と同学年なので、自伝的な著作に何か赤マント流言についての記述…

水島新司『ドカベン』(60)

・実写映画の「朝日奈書店」は雑司が谷の高田書店 2019年3月12日付「斎藤澪『この子の七つのお祝いに』(1)」以来 Amazon Prime には入ったままなのだが、近頃はなかなか見る余裕がない。復讐するは我にあり デジタルリマスター版 [DVD]発売日: 2004/03/25…

赤いマント(318)

・小沢昭一の赤マント(3) それでは、4月5日付(316)に引用した《A》『わた史発掘 戦争を知っている子供たち』に小沢氏が列挙している、相生小学校時代(1936.4~1942.3)のことと思われる流行物について、ざっと確認して置こう。他の章・節に記述がある…

小沢昭一『わた史発掘』(4)

・蒲田区道塚町への転居 『わた史発掘』の「その十二 道塚篇」の4節め、①単行本182~183頁2行め②文春文庫版194頁14行め~195頁15行め③岩波現代文庫版205頁12行め~206頁17行め「道塚の想い出は暗い」に、①182頁14~17行め・改行位置「/」②195頁8~11行め・…

赤いマント(317)

・小沢昭一の赤マント(2) それでは、昨日の続きで4月4日付「小沢昭一『裏みちの花』(1)」に取り上げた『裏みちの花』にも見える「赤マント」への言及を見て置こう。 2章め「想い出の歌」の扉(頁付なし)をめくって1篇め「新開地育ち」。 《1》『裏み…

赤いマント(316)

・小沢昭一の赤マント(1) さて、しばらく小沢昭一の著述を眺めているのだけれども、それは、簡単ではあるが、赤マント流言に触れるところがあるからであった。――まづ、『わた史発掘 戦争を知っている子供たち』について見て置こう。 『わた史発掘』の諸本…

小沢昭一『裏みちの花』(1)

①単行本(文藝春秋・282頁・四六判上製本)裏みちの花作者:小沢 昭一文藝春秋Amazon・一九八九年八月三十日 第一刷・定価1262円 ・一九八九年八月 三 十 日 第一刷・一九九〇年九月二十五日 第三刷・定価1262円 カバーは第一刷と第三刷で同じ。異同は奥付の…

小松左京『やぶれかぶれ青春記』(6)

・諸本対照(2) ついでに①旺文社文庫版と④小松左京全集完全版34に附載されている、小松氏の友人たちの文章についても、章立てを見て置こう。――旺文社文庫は著者を良く知っている親類縁者や知友に、文章や談話を依頼していることが有難い。④がこれを採録し…

小松左京『やぶれかぶれ青春記』(5)

・諸本対照(1) それでは、前回までに紹介した諸本、3月29日付(1)に見た①旺文社文庫版、3月30日付(2)に見た②勁文社版、3月31日付(3)に見た④小松左京全集完全版34、4月1日付(4)に見た⑤新潮文庫を対照させて示して置こう。①②④の行数には注も含ん…

小松左京『やぶれかぶれ青春記』(4)

⑤新潮文庫11022『やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記』平成三十年十月一日発行・定価630円・395頁やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記 (新潮文庫)作者:左京, 小松発売日: 2018/09/28メディア: 文庫 編集の意図はカバー裏表紙右上の紹介文に、 『果しなき流…