瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田悠軌『禁足地帯の歩き方』(1)

・吉田悠軌『禁足地帯の歩き方』2017年11月7日 第1刷発行・定価1,000円・学研プラス・175頁・四六判並製本禁足地帯の歩き方作者:悠軌, 吉田学研プラスAmazon 本書の由来は174~175頁「封じられた場所を熱き続けるために」と云う後書きに当たる文章に説明さ…

たなんばー(1)

・鈴木樹造『八王子方言考』昭和58年1月4日 発行・定価 700円・94+37頁 3月16日付「血取り(1)」に取り上げた、同じ著者のかたくら書店新書15『ふる里民俗誌』に先行する著書で、その後「かたくら書店新書7」として再刊されているはずである。奥付は横…

道了堂(64)

守屋龍男『多摩の低山』の記述によって、道了堂の解体が昭和61年(1986)であったことはほぼ確定出来た。道了堂解体は昭和61年である(2)https://t.co/xKUWMNsNE0昭和63年(1988)3月刊、守屋龍男『多摩の低山』に「いまは整地されているが、昭和61年まで…

道了堂(63)

・かたくら書店新書23『峠と路』(4) 4月16日付(35)に取り上げた馬場喜信『峠と路』の初刷を見た。本書は既に述べたように道了堂解体年の確定とは無関係だが、今、手許に第三刷と並べているので比較して見たい。 ・かたくら書店新書23『峠と路 八王子と…

道了堂(62)

・守屋龍男『多摩の低山』と『新 多摩の低山』 「道了堂(62)」として投稿していた一昨日の記事を「守屋龍男『多摩の低山』(1)」に、昨日の「道了堂(63)」を「守屋龍男『多摩の低山』(2)」に改題しました。目標としてはそれぞれの道了堂の記述まで…

守屋龍男『多摩の低山』(2)

・守屋龍男『多摩の低山 埋もれた道・懐かしい道38コース』一九八八年三月三一日 第一刷発行・一九九一年九月一七日 第六刷発行・定価1000円・けやき出版・238頁・B6判並製本*1 標題は奥付に拠る。カバーはなくコーティングしてあるもののエンボスで滑らない…

守屋龍男『多摩の低山』(1)

・守屋龍男『新 多摩の低山』1999年7月1日 第1刷発行・定価1200円・けやき出版・214頁・B6判並製本*1 新 多摩の低山―ようこそ65の山へ作者:守屋 龍男けやき出版Amazon 1月29日付「八王子事典の会 編『八王子事典』(1)」に触れた守屋龍男『多摩の低山…

道了堂(61)

・道了堂解体は昭和61年(1986) 廃墟になっていた昭和40年代・50年代の道了堂を取り上げた文献は、少なくない。メインで取り上げたのは辺見じゅん『呪われたシルク・ロード』くらいだけれども、ハイキングや歴史探訪散歩で立ち寄って軽く触れただけの記述な…

道了堂(60)

・『私たちの郷土由木村』 原本はB5判謄写刷と思われる。私が見たのは八王子市郷土資料館蔵本の複写。 1頁(頁付なし)「目 次」、以下の本文は2段で章題のみ2段抜き。2~6頁7行め「一、生 活 の 基 盤 と し て の 土 地」6頁8行め~15頁5行め「㈡ 村 の 畧 …

道了堂(59)

・新八王子市史民俗調査報告書 第2集『八王子市東部地域 由木の民俗』(4) 3月28日付(22)の続きで、うっかりして「巻末資料」より後を見て置くのを忘れていたのを補って置こう。 356~357頁「関係者一覧」は、まづ356頁に「話者・協力者及び協力機関(…

道了堂(58)

・高橋源一郎『武藏野歴史地理』第四册(昭和七年九月五日印刷・昭和七年九月十日發行・定價二、五〇・目次二六+六八二頁・四六判上製本) 装幀や内容、それから復刻版との異同などは昨日予告した通り夏にでも果たすことにして、今回は馬場喜信が、5月17日…

高橋源一郎『武藏野歴史地理』(1)

同姓同名の人物に、作家の高橋源一郎(1951.1.1生)と甲子園に選手と監督として出場している高橋源一郎(1979.10.2生)がいる。尤も、後者のことは今日まで知らなかった。もちろんここに取り上げる高橋源一郎は今では埋もれてしまった恰好で、Webcat Plusで…

道了堂(57)

昨日の続き。 ・かたくら書店新書44『野猿峠』(2) 著者の下島彬については、ネット検索すると「朝日新聞デジタル」の連載「マダニャイ とことこ散歩旅」と云うのがヒットした。 これは2019年4月2日(火)16時30分「(マダニャイ とことこ散歩旅:1)内堀…

道了堂(56)

ここでもう1冊の、昭和58年(1983)以降も道了堂が焼損などせずに存在していたことを記録している本の紹介に移りたいところなのだけれども、また少し遠回りになるが関連する別の1冊を紹介して置く。今回も道了堂の記述には触れないので、お急ぎの方はスルー…

道了堂(55)

・馬場喜信『八王子片倉台の地誌』(4) 本書については昨日取り上げた追補版の「追補⒈ 完成した片倉台のことなど」の記述を取り上げるのが主たる目的だったので、そもそも(初版と恐らく同内容の)再版ではどのような記述が為されていたのか、まだ確認して…

道了堂(54)

・馬場喜信『八王子片倉台の地誌』(3) (初版と恐らく同内容の)再版と、追補版の比較の続きで、今回は追補版について。 追補されているのは、5月14日付(52)に示した目次からも察せられるように、まづ56~62頁「追補⒈ 完成した片倉台のことなど」と63~…

道了堂(53)

・馬場喜信『八王子片倉台の地誌』(2) (初版と恐らく同内容の)再版と、追補版の比較の続き。今回は再版を中心に述べる。 3~55頁「⒈」から「21.」までは同じ。但し所々に挿入される写真が、再版は非常に鮮明であったのが、追補版はかなりぼやけている。…

道了堂(52)

当ブログでは、先月は馬場喜信の道了堂に触れた著述の確認にその大半を費やし、特に、主題の一部として扱っているかたくら書店新書45『浜街道 「絹の道」のはなし』とその論文版「「浜街道《絹の道》―歴史的景観の発掘と史跡化」について一通り眺めて、前者の…

道了堂(51)

・松原タニシ『異界探訪記 恐い旅』(2) 昨日、勘定が合わないことを問題にした。本文に164箇所、そして「もくじ」に細目が示されていない「異界ギャラリー」に36箇所、重複もあるが延べで合計200箇所が取り上げられている。ところが12~014頁「異界巡りス…

道了堂(50)

それでは、昨日、著者が芸人であるところから話が脇に逸れてしまった次の本の内容について、述べて行こう。 ・松原タニシ『異界探訪記 恐い旅』(1) 布目模様を摺出した紺色のカバーには、本書に登場する場所を点で示している。北海道2箇所、東北は宮城県…

校舎屋上の焼身自殺(30)

投稿当初、「道了堂(50)」と題していたのだが、そうでない話題で長くなった。「学校の怪談」と卒業生、と題しても良いかと思ったのだけれども、例にはしているけれどももっと大きい問題を扱っているつもりである。そこで却って限定して、仮に、例の代表と…

道了堂(49)

・高島昌俊 著/岡戸雅樹 撮『廃墟巡霊』2008年10月22日 初版第一刷発行・定価1,700円・ミリオン出版・195頁・A5判並製本廃墟巡霊作者:高島 昌俊ミリオン出版Amazon 148頁まではカラー印刷、149頁以降、奥付までは単色で紙質も劣り、私の見た本では手擦…

道了堂(48)

・歴史散歩⑬『東京都の歴史散歩 下 多摩・島嶼』 5月2日付「全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(3)」に書影を示した、山川出版社の「歴史散歩」シリーズの1冊。 5章め、97~140頁「八王子」は8つの節に分れるが、その最後が、昨日見た新全国歴史…

道了堂(47)

さて、昨日まで、5月1日付「全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(2)」に書影を示した新書判の新全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』を取り上げて来たのは、5月2日付「全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(3)」に注意したよう…

全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(7)

②新書判(5) 『上』『中』は昨日見た「■編集委員」と「■執筆者」の次の頁が奥付で、上部に「■写真・図版協力者(五十音順)」があって『上』1版1刷は4箇所「石川 正司/国立歴史民俗博物館/水産航空/世界文化フォト」であったが1版10刷は見出しが「■…

全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(6)

②新書判(4) 次の頁に「■編集委員(五十音順)」10名と「■執筆者(五十音順)」は『上』『中』28名『下』29名、もちろん同じ人がほぼ同じ順番で並んでいるが、執筆者連名の1行下に右寄りでやや小さく、『上』『中』1版1刷(肩書き・勤務先は1988年12月末…

全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(5)

②新書判(3) 昨日の続きで頁付のない附録に当たる部分及び奥付等について見て置こう。1版1刷の上中下3冊揃と、『上』1版10刷『中』1版8刷『下』1版7刷の比較。 附録部分は4頁(頁付なし)、1~3頁めは日本史の教科書の附録みたいな参考図で1版1刷…

全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(4)

②新書判(2) 各冊とも表紙見開きの遊紙を活用して扉にしている。続いてアート紙で8頁(頁付なし)のカラー口絵。1頁めは大きく1つ、以下の頁は上下2つ、合計15種の写真を掲載する。但し『下』は4頁め「深大寺釈迦如来倚像」のみなので合計14種である。 以…

浅間山の昭和22年噴火(27)

昭和22年(1947)8月14日の浅間山の噴火については、その後、火山館の主人の証言を記録した本を見たりしたのだが、そのままになっていた。 先日、花粉症の薬を止めてみたら症状が出て、また服薬を再開している。で、どうも昨日の続きを遂行する自信がないの…

全国歴史散歩シリーズ13『東京都の歴史散歩』(3)

③B6変型判 ・歴史散歩⑬『東京都の歴史散歩』 東京都歴史教育研究会 編・山川出版社 『上 下町』2005年8月15日 1版1刷印刷・2005年8月25日 1版1刷発行・定価1200円・278頁東京都の歴史散歩〈上〉下町山川出版社Amazon『中 山手』2005年8月15日 1版1…