瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

改版

祖母の蔵書(83)大佛次郎②

・朝日新聞社の文庫版シリーズ『天皇の世紀』 ⑴ 黒船渡来(昭和52年9月5日 第1刷印刷・昭和52年9月20日 第1刷発行・定価360円・300頁)天皇の世紀〈1〉黒船渡来(朝日文庫) (1977年)Amazon⑵ 地 熱(昭和52年9月5日 第1刷印刷・昭和52年9月20日 第1…

祖母の蔵書(82)大佛次郎①

・小学館文庫『鞍馬天狗』 カバー表紙の「鞍馬天狗」の右脇に「鶴見俊輔が選ぶ」とあり、カバー裏表紙折返しには「鶴見俊輔が選ぶ/鞍馬天狗/5冊」とある。本体には「鶴見俊輔が選」んだことを特に断っていないようだが、解説に当たる文章として鶴見俊輔「…

祖母の蔵書(81)田辺聖子②

・講談社文庫 た 2 36 田辺聖子『『源氏物語』男の世界』1996年4月15日第1刷発行・定価447円・222頁『源氏物語』男の世界 (講談社文庫)作者:田辺 聖子講談社Amazon※ 帯あり「女の愛読書フェア」書影に同じ。 オリジナルな要素は表紙側右上の2行の紹介文、…

祖母の蔵書(80)田辺聖子①

田辺聖子の本は本棚やクローゼットに収まっていたため、これまで取り上げて来なかったが、祖母はかなり以前から、この1回り年下の作家を愛読していたようだ。 まづは寝間の本棚に収まっていたものを取り上げて行こう。 ・角川文庫6448/た 5-8『むかし・あけ…

赤堀又次郎伝記考証(58)

・『森銑三著作集』続編(3) 昨日の続き。 ・『森銑三著作集』続編 第十三巻(雑纂一)一九九四年一〇月一〇日初版印刷・一九九四年一〇月二〇日初版発行・定価6602円・中央公論社・579頁・A5判上製本雑纂一 (森銑三著作集 続編 第十三巻)作者:森 銑三中央…

祖母の蔵書(78)芥川龍之介

・岩波少年文庫509『羅生門 杜子春』2000年6月16日 第1刷発行・定価640円・197頁羅生門・杜子春 (岩波少年文庫 509)作者:芥川 龍之介岩波書店Amazon※ 帯あり「うまれかわった/岩波少年文庫/―夢とふしぎと冒険と―/創刊50年記念 読者プレゼント実施中」裏…

祖母の蔵書(77)夏目家・半藤家

9月5日付(40)の最後に述べた、寝間の本立てにあった1冊。 ・新潮文庫8500/は-44-1 半藤末利子『夏目家の福猫』平成 二 十 年 七 月 一 日 発 行・定価400円・新潮社・211頁夏目家の福猫 (新潮文庫)作者:末利子, 半藤新潮社Amazon※ 帯あり「新潮文庫の…

祖母の蔵書(74)瀬戸内寂聴①

祖母が持っていた『源氏物語』関連の本については2020年3月15日付「紫式部『源氏物語』の現代語訳(1)」に瀬戸内寂聴の現代語訳を取り上げたことがあった。処分するつもりだったが今も手許にある。それで今更ながら刊年を誤入力していたことに気付き、訂正…

祖母の蔵書(73)源氏物語①

仏間の硝子棚より。 ・日本古典文學大系『源氏物語』山岸徳平校注(岩波書店)A5判上製本 函に赤い帯、本体を包むパラフィン紙は完備。但し『二』と『五』の月報欠。源氏物語1-5 5冊セット (日本古典文学大系14-18巻)作者:紫式部,山岸 徳平岩波書店Amazon 祖…

祖母の蔵書(72)山手樹一郎①

5月28日付(60)に見た横溝正史の春陽文庫『人形佐七捕物帳全集』と並べて、こちらはエリエールのティッシュケースに並べてあった。『人形佐七捕物帳全集』も薄汚れていたが、こちらは更に汚れが酷く、触っているうちに指先が黒ずんでしまう。今の家に移って…

祖母の蔵書(71)男性歴史小説家

歴史小説についても、祖母が余り数を買っていない作家を一括して置こう。但し未整理の中から出て来る可能性がある。もしある作家について今後纏まった数が出て来たら、独立させた記事にすることとしよう。 【津本陽】2022年8月7日*1 ・光文社文庫/光文社時…

祖母の蔵書(70)男性時代小説家②

人数が多いので昭和期から活躍していた作家については別に纏めることとした。排列はメモ作成順で特に意味はない。 【笹沢左保】2022年8月3日 ・ケイブンシャ文庫962/さ 02-26『俳人一茶捕物帳 痩蛙の巻』2001年3月15日 第1刷・定価552円・勁文社・290頁俳…

祖母の蔵書(69)男性時代小説家①

男性の時代小説家で、祖母が少数しか買わなかったらしい人の分を纏めて置こう。【作家名】に、草稿作成日を添えることにした。排列は作成順。 人数が多いので、今回は平成以降にデビューした作家に限った。尤も私は斯界に昏く、今、細かく調べる間もないので…

赤堀又次郎伝記考証(56)

・『森銑三著作集』続編(1) 『森銑三著作集』続編には赤堀又次郎の名前が何箇所か出ている。これについては5月15日付(55)に再開後に取り上げるつもり、としたが、今、あの重い『森銑三著作集』の関連する巻を揃えてあるので、返却する前にメモだけ済ま…

祖母の蔵書(63)ワイルダー

・講談社 青い鳥文庫『―大きな森の小さな家シリーズ―』ローラ=インガルス=ワイルダー/こだまともこ 渡辺南都子訳/絵・かみや しん 53-1 [1]『大きな森の小さな家』昭和57年7月10日 第1刷発行・昭和61年9月19日 第15刷発行・定 価 390円・222頁大きな…

祖母の蔵書(62)古代史

・講談社学術文庫1545 筑紫申真『アマテラスの誕生』2002年5月10日 第1刷発行・定価960円・285頁アマテラスの誕生 (講談社学術文庫)作者:筑紫 申真講談社Amazon※ 栞あり ・ワニ文庫39206 P-106 梅澤恵美子『天皇家はなぜ続いたのか』二〇〇五年三月 五 …

祖母の蔵書(60)横溝正史

・春陽文庫『人形佐七捕物帳全集』春陽堂 客間のクローゼット右側の1段めの奥に、スコッティの箱で造った文庫立てに丁度全14巻が収まっていた。ただ、その状態で余り読まなくなっても放置していたらしく、天が随分汚れている。ただ、それ以外はそれほど悪い…

祖母の蔵書(59)池波正太郎⑥

2022年9月12日付(43)に遺品整理が本格化、などと書いたのだけれども、その後、納骨の際に長男夫婦や孫夫婦などが上京して来て部屋を見たのだけれども、私は立ち会わなかったが短時間、相続の対象になりそうなものや話に聞かされて記憶していた貴重品、短刀…

祖母の蔵書(57)吉川英治②

吉川英治の小説は2022年8月9日付(22)に講談社の吉川英治歴史時代文庫『三国志』を取り上げたが、他に文庫本があるのかどうか、目立つところには見当たらなかった。他に長篇小説の揃いを3つ目にしている。 ・『吉川英治全集』講談社・A5判上製本函入 全て買…

祖母の蔵書(55)藤沢周平④

藤沢周平の文庫本は拾い尽くして、単行本に着手したつもりだったのだが、祖母宅の売却が具体化したこの時機になって纏まった数が出て来た。 応接間(兼ダイニングルーム)の隅に、昨日見た嶋中文庫『銭形平次捕物控』などが詰まった9段の簞笥があるのだが、…

祖母の蔵書(54)野村胡堂①

・嶋中文庫『銭形平次捕物控』嶋中書店 の 1 3(三)酒屋火事 二〇〇四年七月二〇日 第一刷発行・定価619円・373頁銭形平次捕物控 3 酒屋火事 (嶋中文庫 の 1-3)作者:野村 胡堂嶋中書店Amazonの 1 6(六)結納の行方 二〇〇四年一〇月二〇日 第一刷発行…

祖母の蔵書(52)モンゴメリ②

・新潮文庫 新装版 村岡花子 訳 「赤毛のアン/誕生100年」を記念して新装版を出しているのであるが、このとき、赤地のカバー背表紙、標題の下に標題と同じくゴシック体白抜きで「赤毛のアン・/シリーズ1 」のようにシリーズ名と順番が表示された。本体背…

祖母の蔵書(51)モンゴメリ①

家人は朝の連続テレビ小説を見ていて、人物の関係を『赤毛のアン』や『若草物語』に当て嵌めて理解しようとすることがあるのだが、これは10代の頃に祖母に薦められて読んだからで、祖母の小説の趣味は、晩年は時代小説、その前は推理小説と時代小説であった…

祖母の蔵書(50)池波正太郎⑤

・文春文庫『鬼平犯科帳』 2022年8月5日付(18)に取り上げた(四)までの4冊の続きは、応接間の隅の簞笥の中に収まっていた。 142―9(五)1978年5月25日 第1刷・1979年12月15日 第3刷・定価 300円・286頁鬼平犯科帳 (5) (文春文庫)作者:池波 正太郎文藝…

祖母の蔵書(49)池波正太郎④

2022年8月26日付(33)に、応接間の隅にある簞笥での発見を報告した文庫版『鬼平犯科帳』の揃いだが、まづ1段め(最上段)に入っていたものについて見て置こう。背を上にして、きちんと詰めない状態で並べてあったので撓んでいたのだが、しばらく横にして積…

赤堀又次郎伝記考証(49)

ここで、反町茂雄が「辞書のはなし」で赤堀氏旧蔵『文明六年本節用集』の信頼すべき評価として引いていた、次の本を見て置こう。 ・川瀬一馬『古辭書の研究』大日本雄弁会講談社・口絵+四+三二+九五七頁 国立国会図書館デジタルコレクションでは何故か奥…

赤堀又次郎伝記考証(47)

・赤堀又次郎の歿年(2) 前回稿の後半の主要部分は2月22日付「赤いマント(357)」と同時に書き上げていた。そのまま投稿しても良かったのだが、2ヶ月半かかってしまった。 2月下旬は84年前に赤マント流言が東京市を席捲した時期なので、国立国会図書館デ…

赤堀又次郎伝記考証(42)

さて、赤堀氏の伝記的な研究としては4月20日付(30)に列挙したブログ記事のうち【⑨書物蔵】が引用する石井敦 編著『簡約日本図書館先賢事典(未定稿)』の「赤堀又次郎」項が簡略ながら先駆的なもので、次いで2011年にブログ記事【⑦書物蔵】2011-06-30「赤堀…

赤堀又次郎伝記考証(38)

・『書物通の書物随筆』第一巻『赤堀又次郎『読史随筆』』(8) 佐藤哲彦「解題」の「赤堀又次郎について」の検討の続き。しばらくブログ記事に言及していなかったが、当記事では4月20日付(30)に与えた整理番号により、これにHNを添えた4月21日付(31)…

赤堀又次郎伝記考証(34)

昨日の続き。 ・『書物通の書物随筆』第一巻『赤堀又次郎『読史随筆』』(5) 佐藤哲彦「解題」の「赤堀又次郎について」は、続いてⅱ頁5~15行め、古典講習科について説明する。これは石井敦 編著『簡約日本図書館先賢事典(未定稿)』の「赤堀又次郎」項に拠…