瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

新聞

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(171)

・青木純二あれこれ(1)嫁が欲しい① 私は青木純二が目下、10月6日付(166)に述べたように与太伝説捏造記者として遇されていることに、少々不満を持っております。そこで、そうでない一面を紹介して見たいと思うのです。 ・ 湯沢雍彦『大正期の家族問題――…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(169)

・青木純二の経歴(22) 昨日の続きで、山室清『横浜から新聞を創った人々』より青木純二に関連する記述を見て置こう。 まづ、青木氏が朝日新聞社から神奈川新聞社に移った事情であるが、252~253頁、7章め13節め「朝日新聞と「持分合同」」に拠ると戦時下、…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(168)

2019年10月28日付(142)に、横浜市中央図書館開館記念誌編集委員会 編集『横浜市中央図書館開館記念誌 横浜の本と文化』202~205頁「戦後の新聞事情」に青木純二の名が見えることを指摘したが、この節の執筆者、山室清の本に何か記述があるのではないか、と…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(157)

・青木純二の経歴(21)『日本新聞年鑑』昭和27年 青木純二はアイヌの伝説捏造の方面で注目されているらしい。最近久し振りに Twitter で検索して見たのですが、その中に、明らかに当ブログもしくは当ブログ告知 tweet(瑣末亭*1)に依拠していながら、その…

内館牧子『必要のない人』(2)

久しく歩かなかったせいで臀部の肉が落ちていたせいか、起きたら尻が痛かった。しかし午後まで持ち越さなかったから大した痛みではない。まぁせいぜい3時間乗り続けただけなのである。今日は朝から晴れて、昨日と同じ時間に都内に自転車で出たら、途中でへた…

森川直司『裏町の唄』(06)

・『昭和下町人情風景』の「あとがき」(1) 森川氏は本書以外にも、前回挙げた『やさしい商品先物取引100問100答』の他に何冊か、本を出している。商品取引の基礎知識 (1973年) (ビジネス新書)作者:森川 直司出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 1973…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(143)

・青木純二の経歴(12)横浜での活躍② 昨日の続き。 10月27日付(141)に見たように昭和19年(1944)4月には朝日新聞東京本社の整理部に勤務していたが、昨日見たように昭和21年(1946)2月には「神奈川新聞」に連載を持っている。神奈川新聞社に移籍したの…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(142)

・青木純二の経歴(11)横浜での活躍① 青木氏の名は横浜の資料に幾つか見えている。 ・横浜市総務局市史編集室 編『横浜市史Ⅱ』第一巻(上)平成5年3月31日発行・定価6,797円・横浜市・1397+15頁 240頁に青木氏の発言が〈青木純二・元朝日新聞市政記者…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(141)

・青木純二の経歴(10)「内地新聞人名簿」 昨日の続きで、阿部氏・遠田氏が調査した段階では参照しづらかった資料の追加。 ・文圃文献類従 49『戦時末期敗戦直後 新聞人名事典 附・日本新聞年鑑1946』全二巻・2015年12月発行・金沢文圃閣・A5判上製本 井川…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(140)

・青木純二の経歴(09)『全國新聞通信網大觀』 ここまでが阿部敏夫によって指摘され、遠田勝によって追加訂正を見た『新聞人名辞典』に見える青木純二の情報で、これが東雅夫 編『山怪実話大全』に紹介された昭和3年(1928)7月の「サンデー毎日」に掲載さ…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(139)

・青木純二の経歴(8)『日本新聞年鑑』の現住所 一昨日からの続きで、『新聞人名辞典』第2巻に見えるの青木純二の経歴について。 ・昭和三年版『日本新聞年鑑』昭和二年十二月二十四日印刷・昭和二年十二月二十八日發行・定價金四圓 第四篇「名鑑 ―いろは…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(138)

・青木純二の経歴(7)「新聞及新聞記者」と『日本新聞年鑑』 それでは『新聞人名辞典』第2巻に影印で収録されている資料を順に見て行こう。 まづ雑誌「新聞及新聞記者」に掲載されていた2点。 ・「〈新聞/通信〉記者名鑑〈大正十年/九月現在〉」右から…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(137)

・青木純二の経歴(6)『新聞人名辞典』第2巻「凡例」 10月20日付(135)に見たように阿部敏夫は、青木純二の名は「『新聞人名辞典』で調べてみると、大正十三年と大正十四年と昭和二年の三回ほど」出ている、と述べているのだが、10月21日付(136)に見た…

読売新聞社横浜支局編『神奈川の伝説』(3)

昨日の続きで、大藤時彦「序」及び長田与四郎「はじめに」から、本書の由来について述べた箇所を摘記して置こう。 前者の2頁め(前付4頁め)1~6行め、 このたび読売新聞社神奈川支局で、県下の伝説の一部をまとめ、一冊子に編まれることは、今まで/こうし…

新聞夕刊の日付(2)

いよいよ「はてなダイアリー」は停止されることになり、このままブログを止めるか、それとも何処かへ移行するかで迷っているのだが、一番困っているのは下書き記事が約1000件ある(!)ことで、――と云っても、数ばかり多くて殆どが断片、中にはタイトルだけ…

赤いマント(164)

9月2日付(160)に、「經濟雜誌ダイヤモンド」第二十七卷第七號に「【旬評】赤マント事件の示唆」を書いた近藤操(1894〜1979)について、昭和11年(1936)12月に「東京日日新聞」に統合された「時事新報」の社説委員であったこと、それから9月4日付(162)…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(56)

・末広昌雄「山の伝説」(10) 末広昌雄「山の伝説」の本文については、実は依拠したと思しき文献の見当が付いたのですが、改めて閲覧に行かないといけません*1。手持ちの資料は昨日で尽きました(流石に全文引く訳には行きません)ので、明日から9月6日付(…

赤いマント(149)

・北区史編纂調査会 編集『北区史 資料編 現代別冊/新聞記事目録』(2) 昨日の続きで、「解説」1頁め20〜25行め、「國民新聞」に関する段落を抜いて置こう。 ②『国民新聞』の記事を収録したのは、日常生活のなかに「戦争」が入り込んできた時期の市制や/…

赤いマント(148)

赤マントの噂は昭和14年(1939)2月中旬に、当時の東京市瀧野川區、現在の東京都北区の飛鳥山辺りから広まったらしいのだが、その地元である北区の郷土資料を見ても、なかなかそれらしい記述が見当らない。漸く先月、次の本を探し当てた。――探し方が悪くて、…

新聞夕刊の日付(1)

一夜明けて、いよいよ惨状が明らかになり、報道の不安を煽るような調子は薄まった。ただ午後になって原子力発電所の「非常に深刻な事態」が問題になっている。昨日、地震に遭遇した勤め先ではテレビを見られなかったので、職場の被害はそれほどではなかった…