瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

中学時代のノート(22)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(19)後篇⑨ 怪談(その十一・下)あの老婆は死神か 昨日の続きで平野威馬雄『お化けについてのマジメな話』に載る、原話と思われる中村四郎の談話について、具体的に検討して行こう。 27頁1行め、1字下げで「あの老婆は死神…

中学時代のノート(21)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(18)後篇⑧ 怪談(その十一・中)あの老婆は死神か 校訂案。 五年になると、■本先生が通称「足の話」P₇をしてくれた。が、同じときに本で読んだ話として次の話をした。 (あらすじ) 大阪にセールスマンがいた。四十歳ぐらい…

中学時代のノート(20)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(17)後篇⑦ 怪談(その十一・上)あの老婆は死神か 25頁1行め~27頁13行め、話の仮題は「老婆の死神」としていたが、明後日の投稿で述べるような事情で改めた。 五年になると、■本先生が通称「足の話」P₇をしてくれ/た。が、同じ…

中学時代のノート(19)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(16)後篇⑥ 怪談(その十)おまえや! 1行空けて22頁8行め~24頁19行め、 ある田舎に池があった。夏は水をたたえているのだけど、/冬になると、水が涸れて、底無し沼の泥沼のようになってい/た。 この田舎に秘密で結婚している…

中学時代のノート(18)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(15)後篇⑤ 怪談(その九)木の下 1行空けて20頁13行め~22頁6行め、 ある学校の修学旅行で、肝だめしをすることになった。そのコ/ースとは、 「かいだんをずっとのぼっていくと、小屋がたってんねん。そこま/で行って帰ってく…

中学時代のノート(17)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(14)後篇④ プレハブ 19頁18行め~20頁11行め、 四年からクラブだというので、三年の末、クラブ見学があ/った。私はまんがクラブに入ることにしたのだが、その当時の/【19】コモンは■山という若い女の先生だった。現在は三階立…

中学時代のノート(16)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(13)後篇③ 怪談(その八)磔の男 19頁6~17行め。 河■■■■という子も、こわい話の本をもっていて、こんな/話をした。 「ある男が何かして、はりつけにされて、やりで殺された。」 と、みんなが、 「どこがこわいんやァ」 というと…

中学時代のノート(15)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(12)後篇② 怪談(その七)溺れるプール 18頁13行め~19頁5行め。 またこわい話の好きな人ばかりだったので、三年の時、帰り/の会に、こわい話のコーナーがあって、いろいろと、知ってる話/を発表していた。とくに川■■代という子…

中学時代のノート(14)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(11)後篇① 怪談(その六)血が出る蛇口 それでは続いて、18~29頁「後篇」を眺めて行くこととしよう。 18頁は1行めに1字下げで「後 篇」とあり、1行空けて3行めから本文。まづ3行め、前置きに当たる文章がある。 先生が本で…

中学時代のノート(13)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(10)前篇⑨ 一昨昨日からの、真冬の真夜中、寄宿舎の廊下に響く足音の怪談についてのコメント。1行空けて16頁12行め~17頁9行め、 そこでみんなはいっせいにため息をついた。先生の話ぶり/は私達をほんとうにその場にいたよ…

中学時代のノート(12)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(9)前篇⑧ 怪談(その五・下)寄宿舎の足音 一昨日の翻字の、校訂案。 今から六十年ぐらい前(または昭和の初め頃)、どこかの、名前はいわんけど田舎の学校に寄宿舎があってんな。 寄宿舎ゆゥんは(と言うのは)、田舎のこ…

中学時代のノート(11)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(8)前篇⑦ 怪談(その五・中)寄宿舎の足音 原本7~17頁の写真を掲出して置く。これまで当ブログは図版不掲載を原則としていたが、この話はとにかく長いため、原本に既にして誤字が多く、今回新たに誤入力も生じているであ…

中学時代のノート(10)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(7)前篇⑥ 怪談(その五・上)寄宿舎の足音 1行空けて7頁13行め~16頁10行め、非常に長文なのでまづ翻字のみを掲げる。 今から六十年ぐらい前(又は昭和の初めごろ)どこかの、名/前は言わんけど田舎の学校に寄宿舎があってん…

中学時代のノート(09)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(6)前篇⑤ 5人の担任 6頁9行め~7頁11行め、 ■田先生は急に転任が決まり、二月二日かそのくらいに、急/に、この学校から出ていかれた。次に■花先生が来た。この/先生は一月余りしかもってもらわなかったので、年賀状/を出した…

中学時代のノート(08)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(5) 前篇④ 怪談(その三)犬と人の骨(その四)八十八池 1行空けて5頁6~14行め、 怪談だとは言えないが、よくよく考えるとこわいような気/のする話を一つ。先生が子供のころの思い出である。 海のそば(谷八木小?)の潮の…

中学時代のノート(07)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(4)前篇③ 怪談(その二)二階 昨日紹介した話に対するコメントと、もう1話。 まづコメントから。1行空けて4頁6~11行め。 怖い話をしながらも最後を生徒の想像にまかせる/というところがなんとも先生くさい。私は、「オッ…

中学時代のノート(06)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(3)前篇② 怪談(その一)見たな 昨日の続き。2頁15行めは空白。16行め~4頁4行めまで。 中八木の方(明石市、先生は子供のころ、ここに住んでい/た)で、墓あらしが出たという話。 中八木の方で、夜中にカランコロンってげ…

中学時代のノート(05)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(2)前篇① それでは2~17頁「前篇」を眺めて行くこととしよう。 2頁は1行めに2字下げで「前篇」とあり、1行空けて3行めから本文。まづ3~12行め、前置きに当たる文章を抜いて置こう。 三年の時は三人の先生に持ってもらいま…

中学時代のノート(04)

・昭和56年頃に聞いた怪談ノート(1)目次と自序 オキナ株式会社の「縦けい19行」のB5判糸綴じノートで、表紙の題を書く横罫に「■■■■■」と標題を油性ボールペンでごく薄く控えめに書いている。やはり当時からこの標題を堂々と表に出すには気恥ずかしさがあ…

中学時代のノート(03)

2016年6月1日付(01)に、要らぬことをつらつらと述べた最後に、中学時代のノートを公開すると予告したのだけれども、その後、色々予定が狂って何もしないまま、はてなブログに移行して、今のこのコロナ禍である。文部科学大臣は大丈夫なのか、と云うくらい…

赤いマント(271)

・中村希明『怪談の心理学』(23) 昨日の続きで、13節め「白い手の恐怖と思春期の性不安」の後半、本題の部分を眺めて置きましょう。48頁10行め~49頁5行め、 フロイトは単純な願望充足夢を歪曲・加工する最大の力に、リビドーの抑圧をあげた。/「学校の怪…

赤いマント(270)

・中村希明『怪談の心理学』(22) 2014年1月5日付(075)に細目を示した第一章「トイレの怪談の系譜――デマの心理学」の11節め・43頁5行め「伝達内容の変形」、12節め・46頁13行め「伝説というデマ」は心理学を使ったデマ・伝説の解説です。 前者は情報の変…

赤いマント(269)

・中村希明『怪談の心理学』(21) 「明治時代の小学校」の怪談は、『現代民話考』にはこの今村泰子の報告の他に4例、ほぼ同時代の水野葉舟(1883.4.9~1947.2.2)や佐々木喜善(1886.10.5~1933.9.29)の報告も含め、幽霊や妖怪が「出た」と云った単純な話…

赤いマント(268)

・中村希明『怪談の心理学』(20) 昨日の続きで、次の節、39頁11行め「「白い手、赤い手」と河童のフォークロア」を見て置きましょう。ここではいきなり39頁12行め、2字下げの引用が始まります。 ここでは原典である『現代民話考[第二期]Ⅱ 学校』から引いて…

赤いマント(267)

・中村希明『怪談の心理学』(19) それでは次の節、37頁13行め「「赤い紙ヤロカ、白い紙ヤロカ」」を見て置きましょう。第一章「トイレの怪談の系譜――デマの心理学」の細目は2014年1月5日付(075)に示しましたが、その9節めです。 14行め~38頁8行め、 筆者…

赤いマント(266)

・中村希明『怪談の心理学』(18) 昨日は途中から脇に逸れてしまいました。しかし、中村氏及び217~218頁「あとがき」の最後の段落(218頁9~11行め)に見える「資料集めに御協力いただいた講談社資料センターの板谷洋一氏」が資料探索にもう少し手間を掛け…

赤いマント(265)

・中村希明『怪談の心理学』(17) 昨日の続きで、続く35頁9行め「報道管制とデマゴーグ」の節を見て置きましょう。まづは前半、35頁10行め~36頁5行め、 戦時色が強まるにつれて、軍需工場の多かった北九州の小学校でも、「敵間諜*1の謀略によ/る『流言蜚語*2…

赤いマント(264)

・中村希明『怪談の心理学』(16) 9月1日付(262)の続きで、「なぜ赤マントの怪人になったか」の節の最後を見て置きましょう。34頁13行め~35頁8行め、 ではなぜこの時期にトイレの赤マントの恐怖デマが成立したのだろうか。 しのびよる戦争の不安は、まず…

赤いマント(263)

・中村希明『怪談の心理学』(15) 本書の赤マント流言関連の記述を徹底的に検討して見る、と云う課題を私は長らく後回しにしてきたのですが、やって見てこれまで甚だ気乗りしなかった理由が分かりました。――既に嫌気が差しているので「大阪から東京」説の確…

赤いマント(262)

・中村希明『怪談の心理学』(14) さて、中村氏は昨日見たように、赤マント流言の時代背景を纏めた上で、この節の題である「なぜ赤マントの怪人になったか」に話を進めて行きます。33頁6~8行め、 こうした少年少女の空想の世界のなかで、トイレの「赤マン…