瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

日本の民話55『越中の民話』第二集(2)

2019年12月22日付(1)に①上製本と④並製本(オンデマンド版)についてメモして置いた。①上製本のカバーについては2020年3月14日付「日本の民話35『越中の民話』(4)」に、色違いの第一集カバーと比較しつつメモしてある。 1~2頁「は し が き」から内容…

日本の民話35『越中の民話』(6)

昨日の続き。 137頁(頁付なし)「呉 西 地 方」の扉、138頁(頁付なし)の左下に「高 岡 市 新 湊 市 氷 見 市/礪 波 市 小矢部市 東礪波郡/西礪波郡 射 水 郡」。要領は昨日に同じ。 【45】天までとどいた竹の子〔西礪波郡〕139~148頁(挿絵139頁上) …

日本の民話35『越中の民話』(5)

カバーについて2020年3月14日付(4)にて、2020年3月11日付(3)に見た①上製本第一刷と比較した①上製本第七刷に拠って、細目を見て置くこととしたい。扉や奥付については2019年12月21日付(1)にメモして置いた。 1~2頁「はしがき」の内容については2019…

日本の民話1『信濃の民話』(14)

10月22日付(10)の最後に書名だけメモして置いた、次の本を見た。 ・松谷みよ子・曽根喜一・水谷章三・久保進 編『戦後人形劇史の証言――太郎座の記録――』一九八二年四月一九日発行・一声社・334頁・四六判上製本 表紙は丸背の赤い布装、背表紙に黒の明朝体…

白馬岳の雪女(085)

昨日の続き。 ・『日本昔話通観●第11巻/富山・石川・福井』(5) 橘正典『雪女の悲しみ』は10月7日付(066)に触れたように「139 雪女」の類話2を取り上げていたから、典型話も、類話1も、橘氏は見ていたはずである。しかし、取り上げていない。この辺り…

白馬岳の雪女(084)

昨日の続き。 ・『日本昔話通観●第11巻/富山・石川・福井』(4) やはり「伊藤稿」を見たいものである。しかしながら『日本昔話通観』に提供したためか、結局刊行されなかったようだ。――伊藤曙覧の旧蔵書は、小杉町民図書館(現・射水市中央図書館)と、住…

白馬岳の雪女(083)

さて、ここで遠田勝が取り上げている、富山県の2話のうち、まづ8の『日本昔話通観』第十一巻を見て置こう。 ・『日本昔話通観●第11巻/富山・石川・福井』(3) 本書については10月6日付(065)に概要を示した。 そして10月7日付(066)に見たように、「13…

白馬岳の雪女(082)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(41)「五」1節め⑦ 昨日は何とか投稿したものの、余裕がなく、その後手を入れてそれなりに整えたものの、意を尽していない。 要するに、――全国的には松谷みよ子の再話で有名になったのだろうが、地元・長野県では胡桃沢友男の…

白馬岳の雪女(081)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(40)「五」1節め⑥ 昨日の続き。 しかし、遠田氏は越中・富山県側の伝承(?)事情を調べようともしない。いや、その後、8月1日付(005)に見たように黒部川の支流・黒薙川の十六人谷伝説に注目し、富山大学のシンポジウムに参…

白馬岳の雪女(080)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(39)「五」1節め⑤ 引用は11月9日付(078)の続き、7 石崎直義 編『越中の民話』第二集(1974年)に載る「雪女」(富山県下新川郡朝日町)と8『日本昔話通観』第十一巻(1981年)に載る「雪女」(富山県中新川郡立山町)の2話…

白馬岳の雪女(079)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(38)「五」1節め④ 11月9日付(078)に、遠田氏が「こんな再話」呼ばわりした『日本伝説傑作選』の中山光義「白馬の雪女」を、「口碑あるいは古い伝説として記録されたものであること」を条件にした「白馬岳の雪女伝説のリスト…

日本児童ペンクラブ『日本伝説傑作選』(3)

本書を確認しようと思ったのは、本書に載る「白馬の雪女」を、8月22日付「白馬岳の雪女(026)」に見たように、遠田勝『〈転生〉する物語』が白馬岳の雪女伝説の「口碑あるいは古い伝説として記録されたもの」としてリストアップしたものに含めていたからで…

日本児童ペンクラブ『日本伝説傑作選』(2)

昨日の続き。 内容は大きく2つの章に分けられている。 7頁(頁付なし)「怨霊と怪奇の世界」の章の扉。 9頁(頁付なし)1節め「怨 霊 伝 説」の扉。章・節の扉ともに上部中央に明朝体縦組み、節の方はやや小さく、章の方は太字。 10頁、3字下げ3行取りで1話…

日本児童ペンクラブ『日本伝説傑作選』(1)

・和歌森太郎・二反長半 共編『日本伝説傑作選』昭和四十九年三月三十日 初版第一刷発行・定価1200円・第三文明社・235頁・四六判上製本日本伝説傑作選 (1974年)第三文明社Amazon 一昨年に都内2つの区立図書館で借りた。今手許にあるものはカバーがない。現…

白馬岳の雪女(078)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(37)「五」1節め③ 一昨日の続きで101頁7~9行め、『日本伝説傑作選』へのコメントを見て置こう。 6の「白馬の雪女」(『日本伝説傑作選』)は、松谷みよ子と同じく、村沢武夫の「雪女郎の正体」/を原拠とする、職業作家の手に…

白馬岳の雪女(077)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(36)「五」1節め② 昨日の続き。 遠田氏が『アルプスの民話』に気付いた理由だが、一草舎版『山の伝説』を見たからだろう。 本書は一草舎版『山の伝説』には触れていないが、9月10日付(043)に引いた注にて、村沢武夫の伝記的…

白馬岳の雪女(076)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(35)「五」1節め① 「第一部 旅するモチーフ」=「小泉八雲と日本の民話――「雪女」を中心に」の最後の章は、100頁4行め~129頁「五 遠野への道」と題されている。その最後は1行分空けて129頁8行め、 こうして「雪女」は、遠野…

白石實三『武藏野から大東京へ』(1)

昨日の続き。 中島悦次が「雪女」伝説の資料として言及していた白石實三(1886.11.11~1937.12.2)の連載「武藏野から大東京へ」はその後書籍化されている。 ①中央公論社版『武藏野から大東京へ』昭 和 八 年 三 月 十 九 日 印 刷・昭 和 八 年 三 月二十四…

中島悦次『傳説の誕生』(4)

さて、本書9章め「傳説雪女」については、「あとがき」三二九頁3行めに「 同 「傳説雪女」 昭和 八・ 二・ 八(水) 後六・二五―六・五五」とあって、昭和8年(1933)2月8日水曜日の18時25分から55分に日本放送協会東京放送局(JOAK)の第一放送「趣味講座「傳説…

中島悦次『傳説の誕生』(3)

一昨日の続きで「あとがき」からラジオ放送について触れた箇所を見て置こう。 三二八頁5行め、12字下げで「〇」を打って区切って、6~7行め、 尚、今日まで私がJOAKからした傳説に關する講演放送は次のやうなものである。但し、この中で〇印は/本書に除…

中島悦次『傳説の誕生』(2)

昨日の補足。 中島氏の祖父と父だが、オークションサイトの説明に以下のようにあった。 森廣陵 もり・こうりょう。(明治七・1874~大正十・1921)は名廉、本姓中島、前橋の南宗画家、霞巌の子。寺崎廣業の門人。 出典を示していないが美術関係の人名事典か…

中島悦次『傳説の誕生』(1)

遠田氏の意見には承服し兼ねる点が多々あるものの、信越にハーン張りの「雪女」が定着し、多摩には定着しなかったのは事実である。当時の気候からして多摩でも「雪女」に語られていた状況があり得た、とする主張も間々目にするが、雪の殆ど積もらない地域に…

白馬岳の雪女(075)

昨日の続き。 ・遠田勝『〈転生〉する物語』(34)「四」② 「四 ハーンの「雪女」を読む」の4節め、「母性の神話と父性の神話」の冒頭、前節の最後で、96頁5~6行め「お雪」が「十人という、/とほうもない数の子供を誕生させた」設定について、4行め「ハー…

白馬岳の雪女(074)

昨日の続き。 ・遠田勝『〈転生〉する物語』(33)「四」① 83頁6行め~100頁3行め「四 ハーンの「雪女」を読む」は、遠田氏の「雪女」読解である。――私には「雪女」をどう読むか、と云ったところまで先行研究を辿り直して検討するだけの準備は出来ていないの…

白馬岳の雪女(073)

昨日の続き。 ・遠田勝『〈転生〉する物語』(32)「三」4節め 「三 怪談作家ハーンの誕生」の最後、4節め、79頁14行め~83頁5行め「ハーンと国語教科書」で、遠田氏は検定と云う制約のある国語教科書で、ハーンの作品がどの程度採用されているのか、確認し…

白馬岳の雪女(072)

昨日の続き。 ・遠田勝『〈転生〉する物語』(31)「三」2~3節め 「三 怪談作家ハーンの誕生」の72頁14行め~74頁8行め、2節め「『怪談』の童話化」から、遠田氏は「戦後のハーンの児童向け出版物」の系譜を辿り始める。まづ「もっとも早く「怪談」を収めた…

白馬岳の雪女(071)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(30)「三」1節め 私の興味は白馬岳の雪女がどのように展開したのか、より正確に辿ることにあるので、松谷みよ子とその「民話」を検討した「二 ハーンと「民話」の世界」は、殆ど素通りしてしまった。松谷氏の再話については、…

白馬岳の雪女(070)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(29)「二」 今週、仕事の方で何ヶ月か前にやった作業を久し振りにやって見たのだが、吃驚するくらい、捗らなかった。機械が新しくなったと云うこともある。それと同じで、遠田氏の本の検討も「一」とこれに関連する「二」の1…

白馬岳の雪女(069)

・遠田勝『〈転生〉する物語』(29)「二」2~6節め 10月14日付(067)にて『信濃の民話』の典拠表示について問題にしているところを引き、10月15日付(068)からは本書を離れて「信濃の民話」編集委員会について確認するため『信濃の民話』について一通り確…

日本の民話1『信濃の民話』(13)

・信濃叢書『信濃昔話集』(3) 昨日再説した【41】まま子と苺の実〔下伊那郡〕については、2016年2月1日付「大島廣志『民話――伝承の現実』(1)」以来度々触れている大島廣志の論文集『民話――伝承の現実』の1章め、9~89頁に「伝承の近代」として小泉八雲…