瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山本禾太郎「東太郎の日記」(21)本文⑪

 日記の10日め。【 29 】頁上段10行めから【 34 】頁上段17行めまで。
 【 29 】頁下段は3行めまでで、残りは挿絵で、10月27日付(19)本文⑨、日記の8日めの前半、真っ暗な中で2人が並んで正座して、おふくさんが東太郎の右肩に左手を掛け、東太郎の左手がおふくさんの右手をつかんでいる場面です。
 【 33 】頁は全頁挿絵で、本文【 32 】頁上段22行めから下段7行めを描いたものです。補足すべき点としては、舞台の上に「へ孃子」と白抜きの文字のある幕があること、テーブル掛に恐らく刺繍の「贈/富士雪」の文字が見えることです。右下に [哲] 印(1.0×0.6cm)があってこれは【 26 】頁の挿絵にあるものと同じ大きさです。
 今回新たに新字で代用した漢字は「肖・贈・屏・起・層・視」です。

 ×月×日
 おふくさんと龜山で別れてから二年半になる。自分が大圓氏の一座を/辭め、幕内ものゝ足を洗つてから一年半だ。*1
 金曜の朝〃吉村ふく〃と署名した封書を受取つたとき驚きもしたが、/またなつかしくもあつた。すぐ會ひに行きたいとは思つたが、今では妻/をもつ月給取りだ、さう自由にもならない。*2
 今日、京阪伏見で下車したのは午後三時だつた、停留所を出るとす/ぐ、おふくさんの大きな肖像寫眞の入つた〃富士雪子〃といふ辻ビラが/目についた。*3
 旅邢の玄關に立つてゐると、正面の階段を馳けるやうに降りてきたの/はおふくさんだつた。三年前のあの淋しい影はどこに消えたのか、見違/へるほど生々としてゐた。幾分太つてさへゐるやうだつた。*4【29上】
「マア……」
 おふくさんは顔いつぱいに明るい笑を浮かべ、なつかしげに自分の洋/服姿を見まもつた。*5【29下】
 部屋には鏡台だの、衣裳行李などが並べてあつた。*6
「マア……あんた變りやはつて……」*7
「ちつとも變つてやしませんよ、どう變つてるんです」*8
「それでも、あんた、洋服着たり、ヒゲ生やしたり……」*9
「そんなことなら君も變つてゐるよ、とても樂しさうな顔してるぢやな/いか」*10
「ソレ、ソレ、そんなこと三年前にはよういやはらしまへなんだのに…/…わたしのこのごろとても樂しおまんネ、天下が自分一人のもんみたい/な氣がしますの」*11
「圓八君と別れたんですね」*12
「別れましたの……えろおまつしやろ」*13
 おふくさんは朗らかに笑つた。*14
「よく別れてくれましたネ」*15
「それがなか/\一通りや二通りでは……」*16
 大阪へ落付いてから淡路を振り出しに、四國、九州、山陰、中國を經/巡り、滿洲三界まで迷つたが、その間どうしても別れることができな/い。*17
「なんべん逃げたろ思たかしれしまへん。實際逃げたろ思たらなんぼで/も逃げられました。それでも逃げてからの行先きはあんたのところでつ/しやろ、それでは忽ちあんたに迷惑かける。あとぐされのないやう、キ/レイ、サツパリしたい思うて、たうとう一年が經つてしまひましたの」*18
*19内地に還ると名古屋を目的に巡業を進め、名古屋に着くと間もなく以*20【30上】前興行のことですこしばかり顔なじみになつてゐた大須の親分に事情を/打明け、別れ話を持出してもらつたが、なか/\承知してくれない。*21
「それでも親分の顔で、結局お金で話をつけやうといふところまでいつ/たんですけれど、そのお金がとても難題とより受取れんほど莫大だん/ネ、親分もしまひには怒りやはつて〃力づくで別れさしたる〃言うてく/れやはりました。そやけど、それやつたらなんにもならしまへんやろ、/それで、わたし、いろ/\考へた末、親分におたのみして大須興行部專/屬の藝人になつて二年間働く約束でお金を拵へ、それを渡してキレイ、/サツパリ。戸籍を拔いてもらひましたの……それが二ケ月前の話……す/ぐ、あんたに……と思うても賣つた身體でつしやろ、ツイ今日になつて/しまひましたの、こゝの興行もやつぱり大須の手で打つてますの……」*22
 フトことばをきつたおふくさんは、しばらく自分の顔を見てゐた。*23
「あれから、もう二年半、あしかけ三年だんな。あんた……」*24
 おふくさんは、またしばらく默つてゐた。*25
「あんた、もう奥さんおまつしやろ……」*26
 おふくさんは自分の顔色を讀むやうにみまもつた。自分は愛情の薄い/妻をもつ不安な安月給取りの生活と、おふくさんと結婚後の樂しい生活/の氣樂さを比べてしばらく考へてゐた。*27
「さうだつしやろナ――」
 はりつめてゐた氣持がいつぺんにしぼんだやうに、おふくさんは俯向/いてしまつた。*28
「自分から言ひだして一年と約束しておきながら、もう三年だすもん、*29【30下】あんたに奥さんあるのあたりまへやわ」*30
 小さな女弟子がのみものを運んできた。おふくさんは指さきで目を拭/うて顔を外向けた。*31
 自分達は暫く默つたまゝ坐つてゐた。*32
「こんどは私からおたのみなんですが、一年待つてくれませんか」*33
 おふくさんはちよつと顔をあげた。*34
「一年待つてください。その間にキツと身のまはりの處置をつけますか/ら……待つてくれますか。一年……」*35
「あんた、奥さんと別れる言やはりまんの」*36
 おふくさんは、かすかに笑つたが、すぐ頭を外向けて靜かに首を振つ/た。*37
 いつの間にか電燈がついてゐた。*38
 さきほどの小さな女弟子が樂屋入りを知らせてきた。*39
 自分とおふくさんとは列んで暗い伏見の街を劇場の方へ歩いた。自分/は三年前の思ひ出話をしたが、おふくさんは默しがちで、とき%\溜息/をもらした。*40
 樂屋に這入ると、おふくさんに挨拶する座員の人達は、自分に對して/まるで舊知のやうな挨拶をした。*41
 劇場は八分通りの入りだつた。*42
 パラパラと拍手の音がして、三枚目が高座から降りてきた。*43
「お師匠さん、お化粧……」*44
 女弟子が湯を入れた金盥をすゝめた。*45【31上】
「今夜はお化粧……ヤメ……」*46
 おふくさんは、すこしヤケに言つて鏡をのぞいた。*47
「そりや、いけませんよ、師匠……」*48
 そばに立つてゐた一座の事務員らしい人にかう言はれると、おふくさ/んはしぶ/\化粧をはじめた。*49
「お師匠さん……手は……」*50
 女弟子に注意されて、わが手をちよつと見たおふくさんは苦笑しなが/ら、手にもきれいに白粉を刷いた。*51
 大儀さうに高座衣裳を着けると、そこへカゲが三味線を提げて這入つ/て來た。調子を合せるためだつた。*52
「こんやは、演題なに?……」*53
「〃一豐の妻だす〃」*54
 弟子は、今になつて演題を訊く師匠の顔を不審さうに眺めた。*55
「〃一豐の妻〃?」*56
 しばらく默つてゐたおふくさんは、*57
「だしもの變へられしまへんか」と、そばに立つてゐる事務員にたづね/た。*58
「變へられんこともありませんが、どうしたんです、いまごろになつ/て」*59
「今夜、わたし……〃一豐の妻〃イヤだんネ」*60
「どうしてゞす」
「どうして、といふこともないんですけど……」【31下】
「なにを演るんです」*61
「……義民新助。やらしとくんなはれ」*62
「そんなこといつたつて、お祭がしてありませんよ」*63
「お祭なんかしなくてもよろしいの。お祭したつてもう駄目ですわ」*64
 力のない聲でいつたが、それでも弟子にいひつけて荷物のなかゝら/〃義民新助之靈〃と書いた小さな掛物をとり出させ、それを化粧棚の柱/にかけ、急いで買ひに走らせた干菓子を供へ、燈明をあげ、その前に合/掌し、しばらく默禱してゐたおふくさんは、指さきでソツと瞼を押へ/た。*65
「あんた、山木さん……貼り出し書いておくんなはる?」*66
 しばらく放心したやうになつてゐたおふくさんは、淋しさうな笑ひ顔/
を自分に向けた。*67
 自分は廊下の當り鉢から筆をとつて言ふがまゝ〃お好みにより 義民/新助 富士雪子〃と、書いてやつた。*68
「あんた、わたしの浪花節聞きなはんの……」*69
 木の音で立上りながらおふくさんはいつた。*70
「ぜひ聽かうと思つてるんです」*71
「ソレ、わたし……こまりますわ……そんなら仕方がないから、せめて/舞臺裏で聞いてちやうだい。ネ」*72
 自分はおふくさんのことばを退けて表へ廻ると、棧敷の片隅に座をし/めた。*73
 舞臺の上下には金屏風、××處女會から贈られたテーブル掛で蓋ふた*74【32上】三つのテーブル、紋入りの椅子掛、それは浪花節一流のモノモノしい舞/臺だつた。*75
 下手から出てきたおふくさんの富士雪子は、屏風の外れで一度丁寧に/おじぎをしてから中央のテーブルにかゝつた。〃待つてました〃とばか/り拍手が起つた。*76
 熨斗目の黒い紋付に、濃い紫の袴を着けたおふくさんは、一層若く美/しく見えた。*77
 カゲの前奏を待つ間、おふくさんは目をあげて棧敷の自分を見出すと/ひそかな笑ひをもらした。*78
  √落花の雪にふみ迷ふ
     交野の雪の櫻狩り。
   楓 の錦着て歸る
    立田の川の秋の暮れ。*79
 義民新助のマクラである。*80
 巾と深さをかね備へ、サビのなかに一抹のツヤを含むその聲。一と節/毎に拍手が起つた。初めておふくさんの浪花節を聽いた自分は、スツカ/リ感心してしまつた。*81
「あんた、今夜泊つてもよろしおまんねやろ」*82
 ハネてから樂屋を出ると、おふくさんはすぐいつた。*83
「イヤ、ぜひ歸らねばならんのです。次場所は何處です。便利のよいと/ころなら都合してユツクリ行きますが……」*84
 おふくさんは默つて旅邢の方へ歩き出した。*85【32下】
「僕はこの足ですぐ歸らうと思ふんです。電車がなくなりますから…/…」*86
 自分達は停留所の方へ歩きだした。古い伏見の街は暗くて靜かだつた。*87
「わたし……」
 おふくさんはツマサキに視線を落しながら言つた。*88
「一年待ちますわ。どつちになつても……、一年はキツと待ちます。待/ちますけれど、わたし、一年の後にあんたと添へるとは思つてやしまへ/ん。あんたは奥さんを去なすことなんかでける人やおまへん。わたしに/はちやんと判つてますの。一緒に暮さんでも、あんたはわたしを十分幸/福にしてくれてゞした。あんな恐ろしい人から離れられたのもみんなあ/んたのおかげだす。あんたといふ人に會はなんだら、わたし一生あの人/と離れられず苦しみ通したかもしれまへん」*89
 おふくさんはそつとハンカチを目に當てた。*90
 遠くに停留所の灯が見えた。*91
 電車に乘つた自分は、美しいおふくさんの舞台姿と、自分の歸りを待/つてゐるであらう妻の顔とを互に思ひうかべた。*92
 午前一時歸宅。三時就床。*93

*1:ルビ「かめやま・わか・ねんはん・じぶん・だいゑんし・ざ/まくうち・あし・あら・ねんはん」。

*2:ルビ「きんえう・あさ・よしむら・しよめい・ふうしよ・うけと・おどろ/あ・ゆ・おも・いま・つま/げつきふと・じいう」。

*3:ルビ「けふ・けいはんふしみ・げしや・ごご・じ・ていりうしよ・で/おほ・せうざうしやしん・はい・ふしゆきこ・つじ/め」。

*4:ルビ「りよくわん・げんくわん・た・しやうめん・かいだん・お/ねんまへ・さび・かげ・き・みちが/いき・いくぶんふと」。

*5:ルビ「かほ・あか・ゑみ・う・じぶん・やう/ふくすがた・み」。

*6:ルビ「へや・きやうだい・いせうかうり・なら」。

*7:ルビ「かは」。

*8:ルビ「かは・かは」。

*9:ルビ「やうふくき・は」。

*10:ルビ「きみ・かは・たの・かほ/」。

*11:ルビ「ねんまへ/たの・てんか・じぶん/き」。

*12:ルビ「ゑん・くん・わか」。

*13:ルビ「わか」。

*14:ルビ「ほが・わら」。

*15:ルビ「わか」。

*16:ルビ「とほ・とほ」。

*17:ルビ「おほさか・おちつ・あはぢ・ふ・だ・こく・しう・さんいん・ちうごく・へ/めう・まんしう・かい・まよ・あひだ・わか/」。

*18:ルビ「に・おも・じつさいに・おも/に・に・ゆくさ/たちま・めいわく/おも・ねん・た」。

*19:この鍵括弧開きは誤植。

*20:ルビ「ないち・かへ・なこや・もくてき・じゆんげふ・すゝ・なこや・つ・ま・い」。

*21:ルビ「ぜんこうぎやう・かほ・おほす・おやぶん・じじやう」。

*22:ルビ「おやぶん・かほ・けつきよく・かね・はなし/かね・なんだい・うけと・ばくだい/おやぶん・おこ・ちから・わか・い//かんが・すゑ・おやぶん・おほすこうぎやうぶせん/ぞく・げいにん・ねんかんはたら・やくそく・かね・わた/こせき・ぬ・まへ・はなし/おも・う・からだ・けふ/こうぎやう・おほす・て・う」。

*23:ルビ「じぶん・かほ・み」。

*24:ルビ「ねんはん・ねん」。

*25:ルビ「だま」。

*26:ルビ「おく」。

*27:ルビ「じぶん・かほいろ・よ・じぶん・あいじやう・うす/つま・ふあん・やすげつきふと・せいくわつ・けつこんご・たの・せいくわつ/きらく・くら・かんが」。

*28:ルビ「きもち・む/」。

*29:ルビ「じぶん・い・ねん・やくそく・ねん」。

*30:ルビ「おく」。

*31:ルビ「ちひ・をんなでし・はこ・ゆび・め・ぬぐ/かほ・そむ」。

*32:ルビ「じぶんたち・しばら・だま・すわ」。

*33:ルビ「わたし・ねんま」。

*34:ルビ「かほ」。

*35:ルビ「ねんま・あひだ・み・しよち/ま・ねん」。

*36:ルビ「おく・わか・い」。

*37:ルビ「わら・かほ・そむ・しづ・くび・ふ/」。

*38:ルビ「ま・でんとう」。

*39:ルビ「ちひ・をんなでし・がくやい・し」。

*40:ルビ「じぶん・なら・くら・ふしみ・まち・こや・はう・ある・じぶん/ねんまへ・おも・ではなし・もく・ためいき/」。

*41:ルビ「がくや・はい・あいさつ・ざゐん・ひとたち・じぶん・たい/きうち・あいさつ」。

*42:ルビ「こや・ぶとほ・い」。

*43:ルビ「はくしゆ・おと・まいめ・かうざ・お」。

*44:ルビ「ししやう・けしやう」。

*45:ルビ「をんなでし・ゆ・い・かな」。

*46:ルビ「こんや・けしやう」。

*47:ルビ「い・かゞみ」。

*48:ルビ「ししやう」。

*49:ルビ「た・ざ・じむゐん・ひと・い/けしやう」。

*50:ルビ「ししやう・て」。

*51:ルビ「をんなでし・ちゆうい・て・み・くせう/て・おしろい・は」。

*52:ルビ「たいぎ・かうざいしやう・つ・みせん・さ・はい/き・てうし・あは」。

*53:ルビ「だしもの」。

*54:ルビ「とよ・つま」。なお、2つめの「〃」の位置がおかしいがそのままにした。

*55:ルビ「でし・いま・だしもの・き・ししやう・かほ・ふしん・なが」。

*56:ルビ「とよ・つま」。

*57:ルビ「だま」。

*58:ルビ「か・た・じむゐん/」。

*59:ルビ「か/」。

*60:ルビ「こんや・とよ・つま」。

*61:ルビ「や」。

*62:ルビ「ぎみんしんすけ」。

*63:ルビ「まつり」。

*64:ルビ「まつり・まつり・だめ」。

*65:ルビ「ちから・こゑ・でし・にもつ/ぎみんしんすけのれい・か・ちひ・かけもの・だ・けしやうたな・はしら/いそ・か・はし・くわし・とうみやう・まへ・がつ/しやう・もく・ゆび・おさ/」。

*66:ルビ「やまき・は・だ・か」。

*67:ルビ「はうしん・さび・わら・かほ/じぶん・む」。

*68:ルビ「じぶん・らうか・あた・はち・ふで・い・この・ぎみん/しんすけ・ふしゆきこ・か」。

*69:ルビ「き」。

*70:ルビ「き・おと・たちあが」。

*71:ルビ「き・おも」。

*72:ルビ「しかた/ぶたいうら・き」。

*73:ルビ「じぶん・しりぞ・おもて・まは・しき・かたすみ・ざ/」。

*74:ルビ「ぶたい・かみしも・きん・しよぢよくわい・おく・かけ」。

*75:ルビ「もんい・いすかけ・りう・ぶ/たい」。

*76:ルビ「しもて・で・ふしゆきこ・はづ・ど/ちうあう・ま/はくしゆ・おこ」。

*77:ルビ「のしめ・くろ・もんつき・こ・はかま・つ・そうわか・うつく/み」。

*78:ルビ「ぜんそう・ま・あひだ・め・しき・じぶん・みいだ/わら」。

*79:ルビ「らくくわ・ゆき・まよ/かたの・はる・さくら/もみぢ・にしき・かへ/た・かは・かき・く」。

*80:ルビ「ぎみんしんすけ」。

*81:ルビ「はゞ・ふか・そな・まつ・ふく・こゑ/ごと・しゆ・おこ・はじ・き・じぶん/かんしん」。

*82:ルビ「こんやとま」。

*83:ルビ「がくや・で」。

*84:ルビ「かへ・ばしよ・どこ・べんり/つがふ・ゆ」。

*85:ルビ「だま・りよくわん・はう・ある・だ」。

*86:ルビ「ぼく・あし・かへ・おも・でんしや/」。

*87:ルビ「じぶんたち・ていりうしよ・はう・ある・ふる・み・まち・くら・しづ」。

*88:ルビ「しせん・おと・い」。

*89:ルビ「ねんま・ねん・ま・ま/ねん・のち・そ・おも/おく・い・ひと/しよ・くら・ぶんかう/ふく・おそ・ひと・はな/ひと・あ・しやう・ひと/はな・くる・とほ」。

*90:ルビ「め・あ」。

*91:ルビ「とほ・ていりうしよ・ひ・み」。

*92:ルビ「でんしや・の・じぶん・うつく・ぶたいすがた・じぶん・かへ・ま/つま・かほ・たがひ・おも」。

*93:ルビ「ごぜん・じきたく・じしうしやう」。