瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

予告編について

 実家には長らくビデオデッキがなかった。その後、不況の折の現物支給とかで買ったものの、あまりいじらなかった。ビデオカメラは触ったこともない。録画もしないからVHSが衰退しても全く困らなかった。映画ならテレビで見れば良いという怠けた考え方で、それを保有しようという頭がなかった。そしてあまり使わないでいるうちに、ビデオデッキが壊れてしまった。
 当時は、映画のTV放送も、今よりも多かった気がする。けれども特に観たいものもなく、実家の両親もそんな感じだったので、その上借りてまでは観なかった。NHKBSやWOWOWなどと契約すれば昔より観られるのだろうけれども、そこまでしようと思わない。テレビ番組も、放送時間に間に合わなければ仕方がない、と思って、録画しようという頭がない。その後、パソコンでDVDが再生出来るようになったので、DVDは見るようになった。昨年、ブラウン管のテレビが壊れたので、地デジに切り替え、テレビに繋ぐDVDプレイヤーも買ったが、再生機能のみの安物で、録画機能付きのは買わなかった。大きくて置き場所に困るし、ビデオテープよりも薄いとは言え、やはり置き場所に困る。そんな訳でやっぱり借りて来て、見ている。
 そんな訳で、最近になって漸くぼちぼち観ているけれども、あまり観ていない。だから、ある監督や俳優の主要作品を見た上での分析だとかは出来そうにないし、映画史上での意義だとかも分からない。そんな手合いが感想を書いたとして、たぶんどこかで誰かがきっと同じようなことを書いているだろう。そう思うと、ただ感想を書こうとも思えない。が、ちょっと書きたいことがある。それは「予告編」である。
 「映画の予告で……」の、あの「予告編」なのだけれども、たいていのDVDに特典映像とかギャラリーとかで入っていて、どうも性格的にそこまできっちり観ておかないと気が済まないのだが、観ていると、どうも性格的に気になって仕方ないのが、完成前に作られるせいか、それから公開後に再編集が行われたりすることもあってか、本編にないシーンがあったりすることである。そういうのを見付けると、あれ? 見たことないぞ。こんなセリフ、あったかしらん、と気になって、再度本編をチェックしてしまうのである。
 といって、観ている本数が少ないので、そんなにネタがある訳でもなく、ただ単に「予告編」が「本編」のどのシーンを採っているのか、という比較になるかも知れませんが、今後ぼちぼちと上げていくことにします。

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 こんなことを思い付いたのは、以前から気になる予告編があったからなのだが、直接のきっかけは「男はつらいよ」の1作を借りて見て、観賞後、予告編を見て、お!?と思ったからである。
 「男はつらいよ」は、殆ど見たことがない。父がファンで一人で映画館に見に行ったりしていたようだが、母は苦手だったようだ。確かに親戚や知り合いにああいう人がいるという人は、あまりいない(と思う)ので、ファンにしても一種の憧れの世界なのだろう。物事をリアルに考える人にとっては、困った人だという印象の方が強いのではないか。
 中学のとき、体育館で、学年全員で映画を観たことがあった。当時のことだから、フィルムを借りて来て上映したのだろうか。はっきり覚えていないが、第23作『男はつらいよ 翔んでる寅次郎』だったようだ。……詳細を紹介しているHPの記事を見ているうちだんだん思い出してきた。披露宴で寅次郎がウン(コ)が付いてるとか挨拶したところとか。それから、当時はネットもなし、まだ男女交際についての情報が少なかったので、ヒロイン(桃井かおり)がキスする場面で異様に盛り上がったのは覚えている。

男はつらいよ 翔んでる寅次郎 [DVD]

男はつらいよ 翔んでる寅次郎 [DVD]

 学年主任が敢えてこういう映画を見せる意義を(わざわざ)説明していたっけ……。
 それにしても物凄く沸点が低かったなぁ昭和末の中学生は。
 改めて見直す気もない(別に記事を書く気がない)ので、もう1つ貼っておく。

第23作 男はつらいよ 翔んでる寅次郎 HDリマスター版 [DVD]

第23作 男はつらいよ 翔んでる寅次郎 HDリマスター版 [DVD]

 ついでにチラシも貼っておく。詳細ページで画像をクリックすると拡大され、また裏面も読むことが出来る。

映画チラシ 渥美清「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」

映画チラシ 渥美清「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」

 それで、すぐにでも予告編記事の方を出したいのだが、肝心のDVDに予約が入っていて、貸出延長が出来ずに返してしまった。大体のところは書いて置いたので、そのまま出してもいいと思ったのだが、そうなるとまた妙に欲が出てきた。また借り出せた機会に上げることにして、ここには予告だけ、予告編記事の予告編という次第*1

*1:2016年10月8日追記】結局「そのまま」2016年10月7日付「『男はつらいよ フーテンの寅』(1)」として投稿した。