瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

塩嘗地蔵(016)

・アイじゃぱん(JTB)A5判、縦書き、オールカラー。

鎌倉を歩く (アイじゃぱん)

鎌倉を歩く (アイじゃぱん)

鎌倉を歩く〈’02〉 (アイじゃぱん)

鎌倉を歩く〈’02〉 (アイじゃぱん)

鎌倉を歩く〈’03〉 (アイじゃぱん)

鎌倉を歩く〈’03〉 (アイじゃぱん)

鎌倉を歩く '04 (アイじゃぱん)

鎌倉を歩く '04 (アイじゃぱん)

鎌倉を歩く (アイじゃぱん)

鎌倉を歩く (アイじゃぱん)

 それにしても、いろんな版元からいろんなシリーズが出ては消え、しているものだとつくづく思う。
 このシリーズも、平成12年(2000)から16年(2004)まで毎年刊行されていたが、今は出ていない。
 最後の版の表紙が違うのは、梃子入れだったのかと思うと切ない。
 私が見たのは『鎌倉を歩く '04(アイじゃぱん…………18)』(2003年8月15日初版印刷・2003年9月1日初版発行・定価950円・127頁)で表紙が変わる前の最後の版*1。「●企画・編集」は「るるぶ社 国内編集局」。
 表紙見返しに「まわり方、所要時間がすばやくわかる」編集をしているとて、頁の見方を説明している。
 42〜44頁の「金沢街道」を例にとると、まず42頁の欄外(所謂アオリの位置)に「キーポイント」*2、として「[歴]塩の道とよばれた交通の要路 [見]竹の寺として名高い報国寺 [見]鎌倉五山第五位の浄妙寺」と見所のポイントが紹介されている。そして章題に続いて「早わかりガイド」*3として「どんなところ?/どこから行く?/知っ得情報!/モデルコース」が5段組の上3段を使って手短にまとめてある。
 「金沢街道」の「どんなところ?」は、

 鶴岡八幡宮の東側、鎌倉から金沢八景へと抜ける金沢街道は、鎌倉時代六浦港から塩や海産物を運ぶ交易路で、塩の道とよばれていた。……*4

で始まって、以下、杉本寺・報国寺浄妙寺を太字で強調している。
 43頁2〜3段めに「光触寺」がある。まず六地蔵のうち3体と大きな地蔵を写した「伝説の塩嘗地蔵」の写真(3.1×3.9cm)があり、続く寺の説明文の末尾に以下のように見える。

……、供物の塩を嘗めたという塩嘗地蔵がある。*5

*1:【8月9日追記】その後、最後の版(表紙)を見た。2004年9月1日初版発行・2005年6月1日二刷発行。定価・頁数は同じ。目次も一致しており、細部の調整程度の異同のみらしい。以下の記述も合致している。

*2:見返しに「その地域の特長をさっと把握できるミニガイドです。」とある。

*3:見返しに「そのエリアはどうやって回るのか、どこを重点的に見ればよいのか、時間・日数はどのぐらい必要か、繁華街はどこかなど、旅行に欠かせない情報をすべて盛り込みました。」とある。

*4:ルビ「むつうら」。

*5:ルビ「な・しおなめじぞう」。