瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

塩嘗地蔵(022)

 なんだか鎌倉のガイドブックを紹介するブログみたいになってしまった。いずれ考証記事を書く余裕がなくなるだろうと思って準備をして置いたのだが、6月末からこんな状態である。もうそろそろ途中経過だが一度一覧にした方が良さそうだ。しかしそれにしても、鎌倉に関する本は多い。ガイドブックのシリーズには必ずと言って良いくらい入っている。昨日取り上げた「JGUIDE」と今日取り上げる「ブルーガイドニッポン」は10年ほど前に消えたシリーズだが、複数の版元がその後スタートさせたシリーズを複数有し、それをほぼ毎年改訂しているのだから、点数はどうしても多くなる。――17年前の私もガイドブックの毎年の改版を追いかけて記述の変化を追跡した記憶がある。同じように見えて、微妙に違う。初めに全ての版・刷を揃えるのは困難なので、初版でなくてもとにかく見付けた版から記録を取って、その後見付けた別の版と比較対照する、という行き方でしばらく進めてみたい。もちろん、岡本綺堂村松定孝・高木敏雄森鴎外の続きも、書きたいのは山々なのだが。

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ブルーガイドニッポン 今日から土地の人実業之日本社)A5判、縦書き、オールカラー、カバー。
 『鎌倉(ブルーガイドニッポン[12])』(2001年1月26日第2改訂版発行・定価1200円・159頁)。Amazon詳細ページには書影がないので貼り付けなかった。「編集●ブルーガイドニッポン編集部」。初版は1996年12月、そして第1改訂版が1998年4月に刊行されているが未見。カバー表紙折返しに「いい旅、この一冊。旅にはやっぱりブルーガイド」とあるのだが、これ以降改訂されなかったらしい。表紙見返しには「今日から「土地*1」の人/ブルーガイドニッポン/堂々のラインナップ全40冊」とあるのだが……。
 19〜144頁のエリアガイドは特集記事を除いて5段組。19〜52頁「鶴岡八幡宮・金沢街道」53〜78頁「北鎌倉・源氏山・大船」79〜108頁「妙本寺・材木座・葉山」109〜144頁「由比ヶ浜・大仏・江の島」に分けられ、横須賀もカバーしている(102〜108頁)。
 光触寺は48〜52頁「金沢街道」の最初(48頁1〜2段め)に「ひなびたお寺」として紹介されている。10行の説明文はまず開山と頬焼阿弥陀について述べ、最後の4行に次のようにある。

……。また本堂右手の/塩嘗地蔵は、かつて塩売りが/供えた塩がいつのまにかなく/なることからこの名がついた。

*1:ルビ「ここ」。