瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

鎌倉の案内書(06)

 昨日の続き。

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・単行本2頁上「鎌倉航空写真国土地理院提供)」
   →文庫版14頁「鎌倉航空写真(国土地理院提供)
   ※単行本は横長、文庫版は縦長で、同じ写真だが範囲が違う。
・単行本17頁上「元八幡」→文庫版31頁上「元八幡(由比若宮)
   ※単行本は別の神社の写真と取り違えている。
・単行本19頁左上「御霊神社」→文庫版33頁上「御霊神社(鎌倉権五郎神社)
・「稲村ガ崎から望む江の島」単行本19頁左中→文庫版33頁下
・「大宝寺」単行本20頁右上→文庫版36頁上
・単行本20頁左上「八雲神社お手玉」→文庫版40頁下「八雲神社内にあるお手玉
・単行本21頁左上「新羅三郎義光の墓
   →文庫版36頁下「大宝寺内にある伝新羅三郎義光の墓
・「八雲神社」単行本21頁左下→文庫版40頁上
・単行本31頁左上「甘縄神社」→文庫版49頁上「甘縄神社(甘縄神明社
・単行本31頁左下「辻ノ薬師」→文庫版51頁上「辻ノ薬師(辻薬師堂)
・「荏柄天神」単行本32頁右上→文庫版57頁下
・単行本32頁右下「窟堂」→文庫版55頁下「窟堂(窟堂不動尊
・単行本33頁左上「源氏池」→文庫版57頁上「鶴岡八幡宮内にある源氏池
・単行本33頁左下「杉本寺の石段」→文庫版61頁上「杉本寺
・単行本35頁左上「源氏山公園の源頼朝」→文庫版51頁下「源氏山山頂に立つ源頼朝
・「巽神社」単行本38頁右上→文庫版67頁下
・「青蓮寺」単行本39頁左上→文庫版69頁上
・「上町屋の天満宮」単行本39頁左下→文庫版68頁上
・単行本49頁左上「由比ガ浜から小坪方面を望む
   →77頁上「逗子市小坪から望む由比ガ浜方面
   ※ちょうど反対側からの遠望に差し替えている。
 単行本にあって文庫版では省略されているも少なくない。やはり文庫版で「第1部」となっている最初の4章を見るに、単行本7頁上「今小路西遺跡」(所蔵者は省略。以下同じ)、18頁上「後三年ノ役」、21頁右上「佐竹氏の日の丸扇文」、23頁左上「源義朝画像」、29頁上「平治ノ乱」、38頁右下「亀ガ谷切通」は文庫版には採られていない。
 反対に、文庫版にあって単行本にないのは49頁下「時宗産湯ノ井」、61頁下「鉄ノ井」、67頁上「六地蔵」、69頁下「青蓮寺前の切通」である。
 以上のように、同じ写真は航空写真のみで、他は同題でもわざわざ差し替えている。その間の事情の説明がないので、この差し替えが奥富氏の遺志に基づくものなのか、――そもそも誰が撮影した写真なのか、よく分からない。
 図や系図は同じだが、文庫版では「図4 頼朝入部以前の鎌倉」や「系図1 源義朝の婚姻政策」など、番号が附されているが、単行本では「頼朝入府以前の鎌倉*1源義朝の婚姻政策」と題のみであった。
 全編にわたって確認してみたら何か気付くこともあるかも知れない。気が向いたらそんなことをしてみようかと思うが、差し当たり、史跡の写真が豊富に掲載されていること、但し地域別の掲載ではないこと、を確認するに止める。
 単行本の巻末、目次では「■付 録」、本文294頁では【付 録】として、鎌倉史跡地図(294〜295頁)鎌倉駅発着バス案内図(296〜297頁)桓武平氏系図(298〜299頁)清和源氏系図(300〜301頁)北条氏略系図(302頁)そして1頁白紙で「寺社・史跡・人名索引」が横組みで3頁(頁付なし)ある。文庫版では目次にのみ「付 録」とあって、まず431〜428頁に横組みの「史跡・寺社索引」がある。人名は省かれ、その代わりに住所が記載される。「鎌倉史跡地図(北東)」432〜433頁、「鎌倉史跡地図(南東)」434〜435頁、「鎌倉史跡地図(北西)」436〜437頁、「鎌倉史跡地図(西南)」438〜439頁。440〜441頁「鎌倉駅発着バス案内図(社団法人鎌倉市観光協会パンフレットより)」は、単行本の同題の図が鎌倉駅発着の全ての路線をフォローして本郷台駅上大岡駅金沢八景駅逗子駅新逗子駅辻堂駅藤沢駅までをその範囲としていたのに対し、この文庫版の図は、西は湘南モノレールまでで先に挙げた駅は範囲に含んでいない。それは含まなくても構わないのだが、もとのパンフレットはカラー印刷だったのだろうがこれは単色で、単色でも単行本の図のように系統番号や終点が示されていれば良いのだが、それもないので正直、実用的ではない。小さくて軽いけど。以下442〜446頁は単行本と同じ系図、大きさが違うので同版ではない。
 光触寺は索引には出ていない。廃寺になった大慈寺に関連して言及される(単行本224頁/文庫版330頁)他は、「鎌倉史跡地図」に見えるのみ(単行本294頁/文庫版432・434頁)である。

*1:題に続いて「×は遺跡所在地。」という説明があるが、文庫版では図中に「×」印はあるが、この説明はなくなっている。