瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

鎌倉の案内書(08)

 7月18日付「塩嘗地蔵(020)」に紹介した、A5判・カバー・横組の『プチ贅沢な旅 ブルーガイド』(編集 ブルーガイド編集部・発行所 実業之日本社)だが、その後、第2版と第3版を比較してみたところ、頁などが違っていたので、書影を掲載した3版全てを借りて比較してみた。
『鎌倉(プチ贅沢な旅⑤ ブルーガイド)』(定価980円・135頁)
初版(2006年2月10日初版発行)2005年12月現在
第2版(2008年1月5日第2版第1刷発行)2007年10月現在
第3版(2009年11月10日第3版第1刷発行)2009年8月現在
 カバー表紙は同じ。初版には表紙折返しの下に「表紙写真/甘味処あんと(白玉)・鎌倉四葩(油とり紙)」とあったのが、第2版・第3版にはなく、本文中にもない。
 「甘味処あんと」は初版52頁に「ジルジル&ジロール欧風田舎料理」とともに紹介されていた。この頁は前後の配列から見て第2版48頁・第3版56頁に当たるが、「ジルジル……」はそのままだが「居食家 灯り」に差し替えられている。
 この「甘味処あんと」だが、2007年9月15日に閉店している。オーナー・あんとママのブログ「鎌倉佐助/甘味処あんと オーナーのひとりごと」にその辺りの事情が述べてある。ちなみに2009/9/26「鎌倉『甘味処あんと』本の表紙に」に、本書の表紙に触れてその影響について述べている。いろいろあったことが分かる。
 「鎌倉四葩のあぶらとり紙」の方は、「鎌倉に新風を吹き込む/新定番みやげ」見開き(初版24〜25頁・第2版116〜117頁・第3版38〜39頁)に掲載されている(偶数頁)。7店7品で同じ写真がそのまま使われている。
 とにかく表紙写真説明がなくなったのは、この「白玉」が幻のメニューになってしまったためであろう。シリーズの他の巻も見ないと断言は出来ないが。
 カバー裏表紙は右上の2段のバーコードの上段と、その左にあるISBNコードが違うだけ。折返しは一致。
 奥付、スタッフのうち(50音順になっている)まず「●取材編集・執筆」は、初版は8名だったのが第2版から上野・弘中氏が加わって10名になっている。「●編集協力 ……………………(株)ダンク」は同じだが、次の「●写真」が初版では「五十嵐英之/原田寛/(有)星月写真企画」とあったのが第2版で「石川一男」が、第3版では「立原継望」が加わっている。以下の項目は同じである。
 扉(1頁、頁付なし)は同じ、「目次」(2〜3頁、頁付なし)はレイアウトは同じだがかなり異同がある。4〜5頁「目的地さくいん地図」や6〜7頁の1:40,000「鎌倉・江の島」も同様。8〜9頁「目的別INDEX」も、9頁左下の「鎌倉みやげ」が第2版から「ほっと一息」に差し替えられている他細かい異同がある。
 続いて「プチ贅沢特集」があるが、初版と第3版では巻頭・エリアガイドの前に集められているのが、第2版では一部エリアガイドの後に配置されている。目次と本文で見出しが合致しないものがあるが本文に拠り、注記しなかった。(以下続稿)