続き。文庫版第6巻の編成は、既に10月29日付(12)で確認した。
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・文庫版第6巻20頁6コマめ、亜弓さんとマヤのアドリブでの演技を舞台の袖から見つめる女性に、鼻の下に黒く髭のような汚れがある。単行本第9巻96頁にはない。
・単行本第9巻104頁1コマめ、同じ場面の続き、マヤの吹き出しの3つめ、「愛もなければ情けもないんだわ!」の「愛」がめくれて、次の「も」の字の左にルビごと横転・反転している。文庫版第6巻28頁では正されている。
・単行本第9巻130頁4コマめ〜131頁5コマめ(文庫版第6巻54〜55頁)。
一ツ星学園/(130頁)
高等部入学
マヤ:テヘ…/
クラスの表札:1年E組
わいわい がやがや/
級友(女):「ねえしってる? このクラスは別名タレントクラスっていわれているのよ」
マヤ:「タレントクラス?」/
級友(女):「ほら 新人歌手やタレント/またそのタマゴ達が集まっているのよ」/
級友(女):「だいたいここはタレントや芸能人の多く通う学園として有名だけれど/中でもこのタレントクラスは注目の的よ」
マヤ:「たしかにみんなすてきねえ/華やかで個性的でハデでめだつ人達ばかり…」/(131頁)
このショートカットでそばかすのクラスメイトは、2年以降は登場しなくなった。それはともかく、こうなっているとマヤの所属するタレントクラスは1年E組なんだと、普通は思う。ところが148頁(文庫版第6巻72頁)3コマめ“紫のバラのひと”を探して校長室に突入したマヤは、校長先生に「何の用だね? 今は来客中だ/何年何組の誰だね 用件をいいなさい」と言われて、4コマめ「あ あの… 1年D組の北島マヤです/あの… 大都芸能の速水真澄さんに…」と答えているのである。
・単行本第9巻163頁(文庫版第6巻87頁)1コマめ、亜弓さんがヘレン役オーディションを控えて姫川邸を出る場面、スーツケースを閉める擬音が「バクン」となっている。
・単行本第9巻176頁、「奇跡の人」のオーディションについての説明に集められたヘレン役候補たちを前に、マヤが自分の過去を回想するシーンに「ただきちがいにみたいにテレビや映画のお芝居が好きだった」とあるが、この「きちがい」は文庫版第6巻100頁では「ばか」に改められている。
・単行本第10巻29頁4コマめ、「――あなたのファンより――」が、枠が狭いために傾いている。文庫版第6巻133頁も同じ。