マイナーな文庫本をさらにいくつか紹介するつもりだったのだが、細かく記述する余裕がないので、先に新潮文庫についてまとめかけの記事を上げて置く。
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・新潮文庫92(1)
- 作者:漱石, 夏目
- メディア: 文庫
②昭和四十三年四月二十日五十五刷改版(144頁)*1
・昭和五十四年八月十五日八十一刷 定価160円*2
③昭和五十五年五月十五日八十三刷改版(162頁)
・昭和六十一年五月十日九十三刷 定価200円*3
・昭和六十三年五月二十五日九十七刷 定価200円*4
・昭和六十三年五月二十五日九十七刷 定価194円*5
・平成四年五月三十日百一刷 定価233円*6
・平成七年五月三十日百五刷 定価311円*7
・平成十一年六月五日百十刷 定価286円
・平成十三年五月三十日百十二刷 定価286円
・平成十四年五月二十日百十三刷 定価286円*8
④平成十五年四月二十五日百十六刷改版(216頁)定価286円*9
・平成十五年五月三十日百十七刷 定価286円*10
・平成十五年八月十五日百十八刷 定価286円*11
・平成十六年五月二十日百二十刷 定価286円
・平成十七年七月二十日百二十二刷 定価286円*12
・平成十七年十月十五日百二十三刷 定価286円*13
・平成十九年六月五日百三十三刷 定価286円*14
・平成二十年六月五日百三十六刷 定価286円
・平成二十年十一月三十日百三十七刷 定価286円
・平成二十一年二月十五日百三十八刷 定価286円*15
・平成二十一年五月二十五日百三十九刷 定価286円*16
・平成二十二年六月十日百四十二刷 定価286円
・平成二十三年四月二十日百四十三刷 定価286円*17
⑤平成二十四年二月十日百四十四刷改版(234頁)*18
・平成二十四年六月十日百四十六刷 定価310円*19
・平成二十六年三月二十五日百四十九刷 定価310円*20
・平成二十六年六月十日百五十刷 定価310円*21
・平成二十七年四月二十日百五十二刷 定価310円*22
・平成二十七年十月二十五日百五十四刷 定価310円*23
・平成二十八年五月三十日百五十六刷 定価310円*24
昭和25年(1950)に歴史的仮名遣いで刊行され、その後、昭和40年代に現代仮名遣いに改版されている
カバー表紙・背表紙、それから表紙折返しの「夏目漱石」の写真入紹介文はいずれも同じ*26。
カバー裏表紙のレイアウトは百十二刷から百三十七刷まで同じ*27だが、百十二刷の説明文の文字はやや小さい(字配りは同じ)。百二十刷のカバーと百三十六刷では、裏表紙の上半分(横線より上)は一致するが、その下のISBNコードが百十二刷・百二十刷は「ISBN4-10-101003-X」だったのが、百三十六刷では「ISBN978-4-10-101003-8」で13桁になり、文字も一回り小さくなっている。
カバー裏表紙折返しに「新潮文庫/夏目漱石の本」として17冊列挙されるのは百十二刷から百三十七刷まで同じだが、百十二刷にはその下に「新潮文庫/水村美苗の本」として「続 明暗」が載る*28。百二十刷には「水村美苗の本」はない。百三十六刷では書目の最後に、*を挟んで「新潮文庫編/文豪ナビ 夏目漱石」が加わっており、文字のサイズも一回り大きくなっている。最下部に小さく「カバー印刷 錦明印刷 デザイン 新潮社装幀室」とあるのは同じだ*29。
百三十六刷と百三十七刷のカバーは同じに見える。
扉(1頁、頁付なし)は③と④では組み直されているがレイアウトは同じ。中扉(3頁、頁付なし)は作品名のみ。5頁から本文になっているのは同じだが、以下、本文の組み方が③は1頁18行、1行43字だったのが④は1頁15行、1行37字になっているため、ずれてきている。
③は本文は132頁まで。133〜138頁が三好行雄「注解」で53項。139〜156頁が江藤淳「解説」で149頁まで「漱石の文学」、150頁から後が「『坊っちゃん』について」で、末尾に(昭和五十四年九月)とある。150〜153頁には2月13日付(01)に紹介した新書版の直筆原稿のもとになった復刻版を参照して「執筆の状況」を推測している。157〜162頁は末尾に(本年譜は、諸種のものを参/照して編集部で作成した。)とある2段組、1段21行、1行23字の「年譜」で、2段めの最後の行できっちり終わっている。
④は179頁までで、三好行雄「注解」は180〜186頁で通し番号を止めて頁数で示している。江藤淳「解説」187〜209頁で1頁16行、1行38字、200頁まで「漱石の文学」。「年譜」210〜216頁は括弧類を詰めて組んでいたのを余裕を持たせたため、9行ほど③より行数が増えている。また、末尾の( )内の句点がなくなっている。
ついで③には6項目の「文字づかいについて」があるが、④では5項目の「表記について」になっている。その後しばらく新潮文庫の1頁6点ずつの目録になっていて、最後の頁に奥付。③百十二刷は漱石の作品16点と江藤淳『決定版夏目漱石』と『江戸川乱歩傑作選』の3頁と森鴎外など6頁に「新潮文庫の最新刊」3頁。④は漱石の作品16点と江藤淳『決定版夏目漱石』と長塚節『土』の3頁と「新潮文庫最新刊」3頁。
*1:2017年11月26日追加。投稿当初は②のみで発行日・頁数を示せなかった。
*2:2017年11月26日追加。
*3:8月27日追記。
*4:2013年6月5日追加。
*5:3月12日追記。【8月27日追記】これは平成元年(1989)4月消費税法施行後にカバーを掛け替えたものと思われる。
*6:3月12日追記。
*7:2017年6月21日追加。
*8:2020年12月2日追加。
*9:6月3日追記。
*10:6月29日追加。
*11:2016年8月21日追加。
*12:11月4日追加。
*13:2017年7月19日追加。
*14:2013年3月26日追加。
*15:2016年11月15日追加。
*16:6月9日追加。
*17:6月8日追加。
*18:2013年8月11日追加、但し未見。
*19:2013年8月11日追加。
*20:2016年11月1日追加。
*21:2017年6月11日追加。
*22:2016年7月17日追加。
*23:2017年2月17日追加。
*24:2017年6月8日追加。
*25:【2017年11月26日追記】当初予測で書いていたが、漸く②八十一刷を見て確認出来たので一部見せ消ちにした。
*26:【6月3日追記】百一刷は新潮カセットブック『硝子戸の中』の広告。また、右下に「カバー 安野光雅」とあるが今手許にある百十六刷改版を見るに「カバー装画 安野光雅」となっている。
*27:【3月12日追記】百一刷・百十刷も同じ。
*28:【3月12日追記】百十刷も同じ。【6月3日追記】百十六刷改版にはない。百一刷も同じだが形式が古く「〜〜新潮文庫〜〜/夏目漱石の作品」と題し以下17点は同じだがゴシック体になっている。
*29:【6月3日追記】百一刷は「デザイン 新潮社装幀室」なし。