瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石『坊っちゃん』の文庫本(04)

・角川文庫79(1)
 角川文庫のカバーを5種類見たので、記述してみる。
 角川文庫の夏目漱石作品集は、久しく栃折久美子のカバーだった。
改版四十二版(152頁)定価200円
 昭和三十年一月三十日初版発行・昭和四十一年四月三十日五十一版発行・昭和六十年九月三十日改版四十二版発行。例によって、昭和42年(1967)頃の改版だということは察せられるが、はっきり分からない。
 カバー背表紙は水色地、上部に標題、中央やや下に著者名が明朝体で、下部にゴシック体で「角川文庫 緑 一 3 ―  200」とある。カバー裏表紙は白で下部に「ISBN4-04-100103-X C0193 \200E 定価200円」とあるのみ。カバー裏表紙折返しは『三四郎』九十八版に同じ。カバー表紙折返しは上部に「坊っちゃん」の紹介文9行、下部に「月刊カドカワ」の広告、最下部右寄りに「カバー 栃折久美子」。
 1頁(頁付なし)扉、3頁「目次」、5頁(頁付なし)中扉、6頁から本文で137頁まで。1頁18行、1行43字。末尾に(明治三九・四・一)とある。138〜147頁「注釈」は140項、中番号は頁ごとに数字で「1」から最大「6」まで。148〜152頁岡崎義恵「解説」。奥付、裏は「角川文庫発刊に際して」。次に「角川文庫 現代日本文学(緑帯)1984年7月」の(2)〜(5)頁、3段組。最後に「角川文庫 最新刊」(49)頁(50)頁、1頁に10点ずつ。
改版六十六版(173頁)定価223円
 昭和三十年一月二十日初版発行・昭和四十一年四月三十日五十一版発行・平成三年七月三十日改版六十六版発行。例によって、昭和末年の改版だということは察せられるが、はっきり分からない。初版の発行日が改版四十二版と違っている。
 カバー背表紙は水色地、上部に「な|1-2」と標題、中央やや下に著者名が明朝体の太字で、下部に「角川文庫●230」●に白抜き「P」。カバー裏表紙は白で上部に「ISBN4-04-100103-X C0193 P230E 定価230円」定価の下に小さく(本体223円)とある。カバー裏表紙折返しは『三四郎』百二十版に同じ。カバー表紙折返しは上部に「坊っちゃん」の紹介文9行は改版四十二版にほぼ同じだが「欺瞞」が「いつわり」に、「清爽の気」が「爽快さ*1」に、横書きだが「39」が「三十九」に改められている。下部に「野性時代」の広告、最下部右寄りに「カバー わたせせいぞう」。
 1頁(頁付なし)扉、3頁「目次」、5頁(頁付なし)中扉、6頁から本文で141頁まで。1頁18行、1行42字。末尾に(明治三九・四・一)とある。141〜151頁「注釈」は140項、注は「*」で示し複数でも「*」。152〜164頁「解説」は本多顕彰夏目漱石――人と文学」159頁10行めまで。岡崎義恵「作品解説」は改版四十二版の「解説」。165〜173頁「年譜」2段組。白紙1頁あって、奥付。裏は「角川文庫発刊に際して」。

*1:ルビ「そうかい」。