瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

角川文庫の『竹取物語』(01)

竹取物語』の文庫本は各社から出ている。
岩波文庫

竹取物語 (岩波文庫)

竹取物語 (岩波文庫)

講談社学術文庫
竹取物語 全訳注 (講談社学術文庫)

竹取物語 全訳注 (講談社学術文庫)

新潮文庫
現代語訳 竹取物語 (新潮文庫)

現代語訳 竹取物語 (新潮文庫)

 中でも種類が多いのが角川文庫である。最近通っている図書館には、角川文庫の『竹取物語』が5種類も並んでいた。

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 以下、番号順に並べてみる。
・角川文庫808
中河與一 訳注『竹取物語 付 現代語訳』昭和三十一年十二月五日初版発行・昭和六十一年四月三十日四十六版発行・定価260円・112頁
 1頁(頁付なし)扉、3頁「目次」、5頁「凡例」、7頁(頁付なし)中扉「校 註 竹取物語」原文9〜45頁、1頁17行、1行35字の本文に、1頁35行、1行9字の脚注がある。
 「凡例」によると本文は武田祐吉『校註竹取物語』を使用している。また参考にしたものとして田中大秀『竹取翁物語解』武田祐吉竹取物語新解』島津久基『竹取物語岩波文庫)』三谷榮一『竹取物語評解』を挙げている。
 47頁(頁付なし)中扉「〈現代/語譯〉 竹取物語」訳文49〜105頁、1頁17行、1行43字。
 106〜108頁中河與一「解説」、109〜111頁「索引」3段組。112頁に中河氏の略歴。
 奥付、匡郭の下辺の下、右寄りにISBNコード。裏に角川源義「角川文庫発刊に際して」。
 角川文庫目録 日本古典(黄帯)1985年8月」(1)頁、(2)〜(12)頁は「現代日本文学(緑帯)」、最後に「角川文庫 最新刊」(49)頁(50)頁、1頁に10点ずつ。
 カバー表紙は白地にKBマークを黄色で大きく刷り、右上に「角川文庫」、右中央に「中河與一訳注/竹取物語――付 現代語訳」、右下に小さく「角川書店」と、いずれも明朝体・横組みで入る。カバー背表紙は上部に「竹取物語 付 現代語訳」中央に「中河與一訳注」と明朝体で、下部に「角川文庫 黄 1 ―  260」とある。
 カバー裏表紙も白地、中央にKBマークのKのみがあってその右の開口部に明朝体の「角川書店」が食い込んでいる。上部に「ISBN4-04-400401-3 C0193 \260E 定価260円」とある。
 カバー表紙折返し、上部に「竹取物語 付現代語訳」の標題があってその下に横組み9行、1行17字の紹介文、下部に「月刊カドカワ」の広告、最下部右寄りに「カバー 栃折久美子」。すなわち「KB」のマークは栃折氏のデザインらしい。裏表紙折返しは左下隅に小さく「カバー 旭印刷」右下隅に「KB」マーク。*1
 検索するに黄色の帯のある書影と、別カバーの書影が出てくるが未見。もし見る機会があれば追記する。(以下続稿)

*1:【2012年5月29日追記】四十九版を見た。奥付の異同は2行、「昭和六十三年四月十日四十九版発行」と四十六版「印刷所――多田印刷 製本所――大谷製本」が「印刷所――新興印刷 製本所――本間製本」に代わっているのみ。匡郭下辺の外、右寄りにISBNコードとCコードがあるのは一致。カバーは裏表紙上部のISBNコードとCコードに続く定価が「¥300E 定価300円」と改定されているところが違う。カバー背表紙下部の定価表示ももちろん「300」になっている。【2019年3月31日追記】三十五版を見た。別記する予定。