瑣事加減

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角川文庫の『竹取物語』(02)

・角川文庫6817(1)

竹取物語 (角川文庫)

竹取物語 (角川文庫)

星新一 訳『竹取物語』昭和六十二年八月十日初版発行・定価300円・190頁。
 ここに出ている書影は初版のものではない。Amazon詳細ページには初版の書影も出ている。初版のカバー表紙折返しの最下部右寄りには「カバー写真/東宝提供」とあって、これは昭和62年(1987)9月26日公開の市川崑監督の映画「竹取物語」の関連本らしい。132〜136頁「あとがき」や137〜144頁「解説」に、依頼されてやった、とかいうようなことは書いていないけれども。
 当時角川文庫では前回紹介した中河氏の現代語訳が出ていたのだけれども、5頁「凡例」に「一 現代語譯は譯者の最も留意したものであつて、譯文は出來るだけ原文に忠實に、然も生硬をさけて自然な現代文にこなすやうにつとめた。」との一条があるものの、如何せん本字に歴史的仮名遣いなので、昭和末に映画の関連本としてカバーを付け替えて売り付けたりしようものなら、中を見ない客にうっかり買わせることに成功したとしても、中を見て「読めない」だの「カバーに騙された」だのと苦情が出かねなかったろう。それで企画したのではないか、と思うのだが。
 Amazonで検索してみると関連商品がいくつかヒットした。まずはテレホンカード。 これは初版カバー表紙と同じ写真を使っている。かぐや姫沢口靖子(1965.6.11〜)。昭和60年(1985)4月〜10月放映のNHK連続テレビ小説澪つくし」の主役でブレイクして、同級生で、夏休み中に見たのか沢口靖子と結婚する、と言い出した奴がいて、冷静に考えろ、と忠告(今でいうマジレス)してしまったことがある。この同級生は、私の忠告に従った訳じゃないだろうが、美人妻に2人の娘とともに朝の番組の情報コーナーに出演していた。数年前。当時は、愛があれば年の差なんか関係ない、なぞとご立派なことをのたまったものだが*1
 当時の「キネマ旬報」。 パンフレット。見たことはない。映画も見ていない。 同じデザインのチラシ。写真が傾いている。 チラシには別デザインのものもある。 これは『竹取物語』なのか。いや、分かるけど。
竹取物語 [DVD]

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 最後に予告篇。……「全世界に先がけて」なのか。

 凄いことになってる。(以下続稿)

*1:今ならどっちももう40代だから年の差なんか、とマジレスしたいところ。