瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石『吾輩は猫である』の文庫本(03)

・角川文庫109(2)
・平成九年六月十日改版八十五版発行
 カバー表紙折返しの上部に著者の写真、その下に縦組みの著者紹介文で改版七十八版に同じ。カバーの担当者名はなし。カバー背表紙、淡い桃色地、上部に「QRコード|な|1-1|Y460|」ゴシック体の著者名、赤紫のの中に明朝体の標題、最下部にゴシック体で「角川文庫 |■」。カバー裏表紙、白地に左上にバーコード2つ、右上にISBNコード、1行めは10桁のコード、2行めは「C0193 P460E」、3行めは「定価:本体460円(税別)」。中央やや下寄りにゴシック体10行(1行14字)の内容紹介文で改版七十八版と同文。かつ改版六十二版のカバー表紙折返しにあった明朝体横組み9行(1行16字)の紹介文*1と同文。カバー裏表紙折返しは3月22日付で紹介した角川文庫79『坊っちゃん』改版八十五版(平成十年五月三十日)と一致している。
 奥付、「角川文庫の発刊に際して」の後に「作品案内/あなたは角川文庫クラシックスを何冊読みましたか?」が12頁、有島武郎から宮沢賢治まで27人77点ある。

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 本体は改版六十二版・改版七十八版・改版八十五版とも同じで、1頁(頁付なし)扉、3頁「目次」、5頁(頁付なし)「初版本「吾輩は猫である」上編表紙」、6頁(頁付なし)「初版本「吾輩は猫である」下編扉」、7頁(頁付なし)「初版本「吾輩は猫である」上編扉対向画」、8頁(頁付なし)「初版本「吾輩は猫である」下編扉対向画」、9頁(頁付なし)中扉、10〜517頁本文。1頁18行、1行42字。「目次」の最後に「挿画〈中村不折/橋口五葉〉」とあるように、全頁の大きさではなく縮小されているが本文中に初版本の挿絵が取り入れられている。518〜539頁「注釈」、540〜548頁山本健吉「解説」、549〜567頁「『吾輩は猫である』文献抄」、568〜576頁「年譜」2段組。578頁「夏目漱石」と題する略伝。
 詳しい比較は前後の版と対照する機会があれば試みたい。気が付いたことを1つだけ。改版六十二版の「目次」には、何故か「年譜   五六八」がない。

*1:数字は算用数字になっているがそれ以外のルビや用字も一致。