瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

太宰治『斜陽』の文庫本(1)

 金環日蝕を見た同僚が、今度は金星を見るんだと意気込んでいたが、見損ねた私はそんな熱意もなく、雨が降って惜しかったとか、そういう感情もなく、過ごした。
新潮文庫261(1)
 『斜陽』というと初めの頃に森鴎外『雁』について取り上げたときに言及した「文學ト云フ事」でも取り上げられていて、見たはずなのだが覚えていない。で、今回取り上げようと思ったのは、古い文庫本を見たからである。すなわち「昭和二十五年十一月二十日発行/昭和四十二年七月二十日三十九刷」との発行日のある三十九刷を図書館で見て、借りて来た。カバーはない。定価80円・172頁。

斜陽 (新潮文庫)

斜陽 (新潮文庫)

 新しい版と比較しようと思ったが、百七刷しかなかった。奥付には「昭和二十五年十一月二十日発行/平成十五年五月三十日百四刷改版/平成十六年五月三十日百七刷」とある。定価324円・244頁。
 比較するにはこの間にある版が見たいところだが、手許にあるものからメモして見たい。(以下続稿)