瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

岩館真理子『うちのママが言うことには』(4)

 文庫版の②と③も借りて来た。
YOUNG YOU 特別企画文庫
『うちのママが言うことには②』1999年3月23日第1刷・定価657円・集英社・317頁

うちのママが言うことには 2 (YOUNG YOU漫画文庫)

うちのママが言うことには 2 (YOUNG YOU漫画文庫)

『うちのママが言うことには③』1999年3月23日第1刷・定価657円・集英社・331頁

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 単行本の基本的な構成と単行本①については、前回7月25日付(3)までに済ませたので、単行本②の内容について。
「うちのママが言うことには」Part.4は単行本②3〜63頁文庫版①177〜237頁。
 見開きにある標題「うちのママが/言うことには②」と単行本にはある(5頁)が、文庫版にはもちろん「②」はない。ここはあくまでも「Part.4」のタイトルなのだから、単行本にも「②」は要らなかっただろうと思うのだが、単行本①の「Part.1」を見るに、66頁、やはり「①」とある。
「うちのママが言うことには」Part.5は単行本②66〜109頁文庫版①239〜283頁。これもPart.3と同じく始まっている頁が偶数と奇数で異なり、文庫版の方が1頁多くなっている。単行本②65頁のカットは文庫版①242頁に挿入されている。文庫版①239頁のヒロインと詩の1カットは、単行本では②68頁にある。配列は文庫版の方が本来の形であるようだ。このカットのところは、雑誌連載時には広告等があったものと思う。
 単行本②110頁に横組みの表「岩館真理子◆全作品リスト①◆」がある。単行本①234頁にあったものより1行増えている。下の枠外に「←158ページにつづく   (1989年10月現在)」とある。文庫版①284頁は白紙。
「うちのママが言うことには」Part.6は単行本②111〜157頁文庫版①285〜331頁。文庫版①はこれで終わり。331頁の裏は左下に初出一覧、次は白紙、その次の見開きが「YOUNG YOU 特別企画文庫」の広告で岩館氏はじめ6人。最後に奥付。
 単行本②158頁は「岩館真理子◆全作品リスト②◆」で110頁の「①」に続き。単行本①234〜235頁にあった「岩館真理子◆全作品リスト◆」と比較するに、昭和63年(1988)までだったのが、平成元年(1989)分が3つ追加されている。
「うちのママが言うことには」Part.7は単行本②160〜201頁文庫版②5〜47頁。ここも文庫版の方が1頁多いが、この話に限ってタイトルの頁が見開きでなく単行本②160頁文庫版②5頁、そしてその前のポエムの1頁もない。文庫版で増えたのは単行本②159頁にあるカットが、文庫版②では6頁に移されたためである。
 単行本②には広告類はなく、最後の頁の裏が奥付。
 以下、文庫版は単行本との比較をしていないので、もし並べて見る機会があれば続けたい。文庫版②のカバーはPart.8の見開きの左頁(文庫版②51頁)、文庫版③のカバーはPart.17の見開きの右頁(文庫版③192頁)、そして文庫版①のカバーはPart.18の見開きの左頁(文庫版③239頁)、雑誌連載時にはカラーであったのであろう。