瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

角川文庫の『竹取物語』(10)

・角川文庫15242(1)
星新一 訳『竹取物語』昭和六十二年八月十日初版発行・平成二十年七月二十五日改版初版発行・定価438円・188頁。

竹取物語 (角川文庫)

竹取物語 (角川文庫)

 初版は角川文庫6817(定価300円・190頁)。改版ということで初版の発行日を奥付に残しているが、番号は別の番号を打っている。
 以下、角川文庫6817と比較しながら記述してみる。角川文庫6817のことは3月31日付(02)4月1日付(03)4月2日付(04)に紹介した。
 カバー表紙折返しの上部に顔写真と著者の紹介、最下部に横組み2行「カバーイラスト片山若子」「カバーデザイン都甲玲子(角川書店装丁室)」とある。背表紙は水色地で最上部にゴシック体で「ほ 3-10 星 新一 訳」1字分空けてに囲まれたで太字の明朝体で標題、最下部に「角川文庫|■」。
 カバー裏表紙折返し、ゴシック体で上部に「角川文庫|星 新一の本 ||」として、9点が挙がる。これらは角川文庫6817の「角川文庫星 新一作品集」に列挙される15点に含まれるが配列が少し異なっている。右下隅にKBマーク。
 カバー裏表紙、左上にバーコード2つ、その下に13桁のISBNコード、Cコード、定価。その右側にゴシック体横組み13行の紹介文、1行14字。これは角川文庫6817のカバー表紙折返しにあった紹介文とは全く異なっている。
 1頁(頁付なし)扉の異同は番号と、「星新一=訳」のイコールが全角だったのが半角になっていること。3頁「目次」は同文、4頁(頁付なし)中央下部に「本文イラストレーション 片山若子」、5頁(頁付なし)中扉も同じ。7〜128頁が口語訳。片山氏の挿絵は9・17・29・41・57・69・85・101・109・125頁の10図、全て内容に即したもの。1頁15行、1行39字は同じだが角川文庫6817の方が3頁多いのは、挿絵が減ったためである。「一、姫のおいたち」初版7〜15頁(3図)・改版7〜13頁(1図)、それから「六、龍の首の玉*1」初版66〜81頁(2図)・改版64〜78頁(1図)で、3頁減ったのである。章題の前後、初版は2行分ずつ空白だったが、改版では前が1行分、後が2行分空白になっているが、これは頁数の増減には影響していない。(以下続稿)

*1:ルビ「りゆう」。