瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石の書簡(1)

岩波文庫31-011-13
三好行雄編『漱石書簡集』1990年4月16日第1刷発行・2002年4月5日第13刷発行・定価700円・359頁。

漱石書簡集 (岩波文庫)

漱石書簡集 (岩波文庫)

・ワイド版 岩波文庫260
三好行雄編『漱石書簡集』2005年9月16日第1刷発行・定価1300円・359頁・B6判並製本
漱石書簡集 (ワイド版岩波文庫)

漱石書簡集 (ワイド版岩波文庫)

 カバー、ワイド版は表紙と背表紙のみクリーム色地で、他は白地。文字や模様は紺色。従って、緑帯などの色による分類はしていない。
 カバー表紙折返し、文庫版は白地に縦組みの黒で、ゴシック体でまず標題を示し、次いで6行(1行21字)の紹介文がある。右下に小さく「カバー = 杉 松 欅」。ワイド版は白地に紺色で、同文の紹介文があるのみで、こちらは5行(1行26字)で組まれている。ここに「一五八通」と収録書簡数が示されている。
 カバー裏表紙、レイアウトはほぼ同じ。ワイド版、壺印は拡大されているが、バーコードなどは拡大出来ないので左寄せになり右に余白が出来ている。カバー裏表紙折返し、ワイド版は何も印刷されていない。文庫版は雑誌「図書」の広告。
 1頁(頁付なし)扉から359頁、その裏の〔編集付記〕まで、ワイド版は文庫版を拡大印刷。
 3〜12頁「目次」、13〜322頁本文は年代順に収録、整理番号などはなく、まず13頁1行め「明治二十二(一八八九)年」と年を見出しにして、2行空白で2行め「 御養生は専一に(五月十三日 正岡子規あて)」などの如く、書簡の一節を使った(使っていないこともある)仮題(日付 宛名)が示される。1頁16行、1行40字。
 323〜345頁「注」で末尾に(三好行雄)とある。1頁18行、1行45字。
 347〜359頁、三好行雄「解説」。索引や、全集の書簡との対照などが済ませてあると使いやすくなるのだが、そういうことはなされていない。
 奥付のレイアウトもほぼ一致、発行日に「発行者」、「カバー」の印刷所が違うのみ。
 奥付の裏は岩波茂雄「読書子に寄す」、その次が文庫版では「'02.1.現在在庫 B-1(〜5)」に「岩波文庫の最新刊」の「2002.3.」の、合計6頁*1。ワイド版は上下2段組、1段10行の「ワイド版 岩波文庫」の目録で「2004.5. A(〜F)」の6頁。(以下続稿)

*1:9月22日追記】第1刷を見た。定価505円。「'89.9.現在在庫 B-1(〜4、G-1)」と「岩波文庫の最新刊」の「1990.4.」で「“新しくなった夏目漱石親しみやすい本文、新鮮な注と解説」で「新刊」3点と「全面改版」11点。