瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石『それから』の文庫本(2)

・角川文庫321(2)
・平成六年六月十五日改版五十七版発行(335頁)定価379円
 これのカバーは4月8日付「夏目漱石『吾輩は猫である』の文庫本(02)」で見た、角川文庫109『吾輩は猫である』改版七十八版のものと同じ体裁である。すなわち、カバー表紙折返しの上部に著者の写真、その下に縦組みの著者紹介文、最下部右寄りに「カバー わたせせいぞう」。カバー背表紙、白地、上部に「CLな1-6」教科書体の標題、中央部やや下にゴシック体「夏目漱石  |1-7 390」、下部は色が帯状に入り、ゴシック体白抜きで「角川文庫クラシックス」とある。この帯状の部分は背表紙のみで表紙・裏表紙には及んでいない*1。カバー裏表紙、白地に左上にバーコード2つ、右上、1行めは10桁のISBNコード、2行めは「C0193 P390 定価390円」定価の下に(本体379円)とある。中央やや下寄りにゴシック体12行(1行14字)の内容紹介文。カバー裏表紙折返しは横組み「角川文庫クラシックス夏目漱石作品集」として15点が挙がる。右下隅にKBマーク、左下隅に小さく「カバー 暁印刷」。
 さて、このカバーであるが(現在)なか見!検索で閲覧出来る改版六十九版のカバーに、表紙折返し、それから裏表紙の説明文は一致している。改版六十九版は「定価:本体380円(税別)」などの辺りが違っている、この改版五十七版のカバーを少し改訂した版である。
 内容については363頁の版との比較で述べることにして、奥付の形式は改版六十八版にほぼ同じ、異同は電話が「編集部/営業部」になっていて前者の番号が違うこと、「〒」番号が3桁で「振替」番号と1行で表示されている(改版六十八版は〒7桁、振替12桁)こと、発行者と製本所、落丁・乱丁本の送り先が「小社角川ブック・サービス宛」(改版六十八版は「小社受注センター読者係」)、それから匡郭の下辺の外、右寄りにあるISBNコードとCコードは一致しているが左寄りにある分類番号が「な 1-7」になっていて、カバーの分類番号と違う*2。これは改版六十八版では「な 1-6」と修正されている。裏は「角川文庫の発刊に際して」、それから「角川文庫の名作/語り継がれる一冊がある。」との目録が9頁、最初の頁が見出しがあるので7点、最後の頁が余白があって10点、2〜9頁めは角切の太線の匡郭内に上下2段組で1段に6点、1頁に12点ずつ、標題に著者・訳者、1行の簡単な紹介*3。その後に「角川文庫ベストセラー」が5頁、1頁に6点づつ。(以下続稿)

*1:2013年3月10日追記】この帯状部分の色が小豆色のものを見た。並べて見た訳ではないが異同はない(らしい)ので、最初に記述したときに参照したものは褪色していたようである。

*2:2013年3月10日追記】カバー背表紙の著者名の下にある分類番号を「1-1」と誤っていたのを「1-7」に修正した。すなわち、カバー背表紙で「1-6」と「1-7」の齟齬があり、奥付は「1-7」で、カバー裏表紙折返しでも本書は7番めである。

*3:2013年3月10日追記】副題が「語り継がれる名作がある」と誤っていたのを修正した。