瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

堀辰雄『風立ちぬ』の文庫本(4)

・ハルキ文庫 280円文庫角川春樹事務所)

風立ちぬ (ハルキ文庫 ほ 4-1 280円文庫)

風立ちぬ (ハルキ文庫 ほ 4-1 280円文庫)

 2012年4月18日第一刷発行・定価267円・117頁。
 カバー折返しに8.0×4.8cmの枠があって、表紙折返しには内容の紹介(縦組9行、1行約25字)、裏表紙折返しには作者の紹介(縦組11行、1行16字)と「装画佐藤紀子ブックデザイン/aldireo」とある。
 1頁(頁付なし)扉、3頁(頁付なし)「目次」、5頁(頁付なし)中扉「風立ちぬ*1
 4頁1行めに斜体でPAUL VALÉRY の詩句。
 4頁2行めから「序曲」12頁7行めまで。以下、12頁8行め〜26頁10行め「春」、26頁11行め〜64頁6行め「風立ちぬ」、64頁7行め〜86頁「冬」、87〜106頁「死のかげの谷」。末尾に(一九三六年十二月〜一九三八年三月)。
 本文は1頁17行、1行40字。
 107〜109頁【語註】、注番号は本文の当該語の右下に「*36」の如くに入っている。*48まで。
 110〜111頁「略年譜」は2段組、年齢は満年齢。
 112〜117頁はエッセイで、宮下奈都「さあ、生きようじゃないか」、末尾に(みやした・なつ/作家)。頁付があるのはここまで。
 その裏に8行(1行42字)の編集部の断り書、「『堀辰雄全集』(筑摩書房)第一巻(一九九六年)を底本とし」たこと、表記やルビについて、「編集部による語註をつけ、略年譜を付し」たこと、そして「不適切と思われる表現」について。
 次に奥付、奥付の裏の「280円文庫シリーズ」目録は昨日付「中島敦の文庫本(23)」に同じ。
 最近、文庫本の活字を大きくする傾向が顕著で、どんどん厚くなっているが、このように収録作品を絞って、廉価版として提供するのは私などには好もしく思われる。この倍くらいの厚さでも構わないが。

*1:ルビ「かぜた」。