瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

太宰治『走れメロス』の文庫本(4)

・SDP Bunko
走れメロス』2009年1月25日初版第1刷発行・定価380円・SDP・235頁。

走れメロス (SDP Bunko)

走れメロス (SDP Bunko)

 6月30日付7月1日付堀辰雄風立ちぬ』を取り上げた同じシリーズ。
 カバー表紙、走っているけれどもメロスは「まっぱだか」だった(27頁9行め)ので、けれども流石に林遣都(1990.12.6生)を「まっぱだか」で走らせる訳には行かないのだけれども。文字は白抜きで左上に大きく標題とその左に著者名、その下に小さく「Dazai Osamu」、右中央やや下に明朝体で「文学日和 青春」とある。Amazon詳細ページではなか見!検索出来ることになっているが、クリックして出てくるのは9月19日付(2)で触れた角川文庫14731『走れメロス』の松山ケンイチのカバーである。レビューも47点あることになっているが、殆どが新潮文庫や角川文庫に対するもので、他に児童向け文庫に対するものが若干、本書に対してのレビューは1件のみ、2010/7/14「☆☆☆☆ 表紙が売りなのに表紙がだめ」と酷評されている。こういう評こそ他の文庫の評に埋もれさせるべきでないので、やはり本書のページには本書の情報に絞って、載せるべきではないのか。
 カバー背表紙、上部に明朝体の灰色で標題、中央部は表紙写真の続きで緑の薄にゴシック体白抜きで著者名、下部に白抜きで「SDP Bunko」とあるようだがこれは図書館の分類ラベルで殆ど見えない。カバー折返しは白地で、表紙折返しは灰色の横組みで、明朝体の内容の紹介文と、やや小さくゴシック体で著者の略伝、左下にQRコードがありその右に丸ゴシック体で「こちらから他の写真もお楽しみ頂けます。」としてもう1行、アドレスが示されている。裏表紙折返しもやはり灰色の文字で「表紙モデル」の紹介。
 カバー裏表紙の下部は殆ど枯れた草地を背景に、座っているらしい林氏の腰から上の写真、上部、左にバーコード2つ、上のバーコードの右に灰色でISBNコード13桁とCコード・定価、下のバーコードの右にこの文庫のロゴ。
 『風立ちぬ』と違って口絵はない。これはQRコードから閲覧出来るようにしたからであろう。その分、『風立ちぬ』に比して廉価になっているのだろうか。太宰の方が売れるということかも知れぬが。
 1頁(頁付なし)扉は色で左上隅と左下隅に三角形、それから右端に棒状、中央やや上に長方形がある。この長方形(3.0×6.0cm)は中央に白い横線(5.0cm)があり、その上に標題、下に著者名が同じ大きさの白抜きゴシック体で入る。下部にカバー裏表紙にもあった文庫のロゴ。3頁(頁付なし)中扉はゴシック体・横組みで上部に「走れメロスパンドラの匣」、下部にやや小さく著者名。4頁(頁付なし)「目  次」は縦組みで「走れメロス     5パンドラの匣    29 」とのみ。5頁(頁付なし)は「走れメロス」の扉、7頁から本文で頁付がある。「走れメロス」の本文は27頁まで、29頁「パンドラの匣」の中扉で「はこ」のルビがある。31頁から本文、奇数頁の柱(ヘッダ)題は「パンドラの匣」で章題にはなっていない。235頁まで。本文は1頁15行、1行36字。注・解説はない。
 235頁の裏は白紙、その次にやや小さく、右側に「漢字・仮名・フリガナ等の表記は弊社にて改訂しております。/なお、現代では不適切な表現がありますが、原文のまま掲載しております。」とあり、左側に「初出」としてそれぞれ発表年と掲載誌紙「新潮」「河北新報」を示す。その次の頁は「[出版案内]/SDP Bunko シリーズ」として本書を含む16点、最後にHPアドレスがある。その次の頁に灰色で「■制作進行■表紙写真■タレントマネージメント■本 文■企 画■制 作」が列挙される。その裏が奥付。