瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『死の枝』(1)

新潮文庫2226(1)
 書影は9月17日付「松本清張「装飾評伝」(4)」に貼って置いた。
①昭和四十九年十二月十六日発行(286頁)*1
・昭和五十年六月十五日五刷 ¥240*2
・昭和五十二年八月三十日十三刷 ¥ 240*3
②昭和六十二年十二月二十五日三十三刷改版(297頁)
・平成十六年三月二十日四十八刷 定価476円
・平成十八年三月十日五十刷 定価476円*4
・平成十九年十月五日五十一刷 定価476円
③平成二十一年八月三十日五十三刷改版(353頁)定価552円
・平成二十二年八月五日五十四刷 定価552円*5
・平成二十六年三月五日五十六刷 定価590円*6
・平成三十年八月五日五十七刷 定価590円*7
 ①は未見。
 カバー、②四十八刷と五十一刷とは同じに見える。よって②四十八刷と③五十三刷改版のカバーとを比較する*8。但し②四十八刷の本体、奥付はISBNコードが10桁だが、カバーは13桁になっている。すなわち四十八刷が増刷された直後にかけられたカバーではない。
 カバー表紙が違う。カバー表紙折返し、上部に喫煙姿の写真、その下に横組みで1行16字の紹介文、②四十八刷は10行、③五十三刷は11行、行数の違いは②「小倉市」を③「福岡県小倉市」に変えたため。②には右下「カバー ケイコ・ネルソン・ツカモト」③には最下部に横組み3行「カバー装幀 多田和博」「カバー写真 © Micha Pawlitzki/zefa」「Corbis/amanaimages」とある。②の書影はAmazon詳細ページなどで見ることが出来る。
 カバー背表紙、赤地に白抜き、上部に標題、中央に著者名が明朝体で、下部に「[ま 1 31新潮文庫」最下部に②四十八刷「\476」③五十三刷「\552」太い下線。字の配置や大きさは同じ。
 カバー裏表紙、②四十八刷③五十三刷でレイアウト同じ。右上の1行16字、11行の説明文、組み直されて太くなっているが明朝体で同文。バーコードは2つめの下4桁が②「4762」③「5523」に、②「定価:本体476円(税別)」が③「552」に、ISBNコードは一致、その下Cコードの次②「\476E」③「\552E」。
 カバー裏表紙折返しの上部、「―――新潮文庫―――/松本清張の本|」と題して、以下横組みで左右に破線で2列に分けて、②四十八刷では34点41冊が列挙される。③五十三刷では最後に4点追加されて38点45冊に増えている。下部に小さく「カバー印刷 錦明印刷  デザイン 新潮社装幀室」。
 1頁(頁付なし)扉、3頁(頁付なし)「目次」、5頁(頁付なし)中扉、7頁(頁付なし)が1作めの扉でその裏、8頁が本文で頁付がある。②1頁18行、1行41字。③1頁16行、1行38字。「交通事故死亡1名」②7〜35頁③7〜41頁。「偽狂人の犯罪」②37〜70頁③43〜83頁。「家紋」②71〜102頁③85〜122頁。「史疑」②103〜126頁③123〜150頁。「年下の男」②127〜149頁③151〜177頁。「古本」②151〜178頁③179〜211頁。「ペルシアの測天儀」②179〜199頁③213〜237頁。「不法建築」②201〜224頁③239〜266頁。「入江の記憶」②225〜244頁③267〜290頁。「不在宴会」②245〜266頁③291〜316頁。「土偶」②267〜291頁③317〜345頁。中島河太郎「解説」②292〜297頁③346〜353頁、末尾に(昭和四十九年十月、文芸評論家)とある。
 頁付があるのはここまでで、その次の頁には中央下部に縦組みで「この作品は昭和四十二年十二月新潮社より刊行された。」とある。②は次に「文字づかいについて」があるが、③にはない。②四十八刷・五十一刷は次に目録が1頁、松本清張著「黒い画集/渦/共犯者/渡された場面/水の肌/憎悪の依頼」の6点、③五十三刷は目録が10頁、7頁の1つめまでが「松本清張著」で、四十八刷・五十一刷に出ていた6点は3頁めの3つめ、5頁めの1〜4つめ、6頁めの1つめに分かれて掲載されている*9。次に「新潮文庫最新刊」3頁があるのは同じで、最後に奥付。②と③で組み直されているがほぼ同じ、異同はそれぞれの刷の発行日の他、ISBNコードが②四十八刷10桁で、②五十一刷③五十三刷は13桁であることくらいである*10
 内容については以前読んだときにメモを取ったのだが、どこかに紛れて見当たらない。よって見付かったら改めて確認することとしたい。(以下続稿)

*1:2015年2月24日追記】頁数を追加。

*2:2015年2月24日追加。

*3:2017年11月26日追加。

*4:2018年9月23日追加。

*5:2014年3月20日追加。

*6:2014年4月28日追加。

*7:2019年5月25日追加。

*8:2014年3月20日追記】③五十四刷のカバーも③五十三刷改版のカバーに一致。

*9:2014年3月20日追記】③五十四刷を③五十三刷改版と比較するに、7頁め3点めが西村京太郎著『ひかり62号の殺意』が『高知・龍馬 殺人街道』に変わっているのみで他は同じ。

*10:2014年3月20日追記】③五十四刷は③五十三刷改版に「五十四刷発行」の1行が追加されているのみ。