瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

泉鏡花『高野聖』の文庫本(2)

・角川文庫901(2)
 11月24日付(1)の続き。
 改版三十版は吉永小百合主演/坂東玉三郎監督の映画『外科室』を当て込んで、カバー表紙及び背表紙で「高野聖」の上に「外科室」を割り込ませている。

外科室 [VHS]

外科室 [VHS]

外科室 [DVD]

外科室 [DVD]

 カバー表紙の写真はチラシ・パンフレット・DVDのものに同じ。平成4年(1992)2月8日公開だから、改版三十版の1つ前の版辺りから、この写真のカバーに変わっていたのだろう。右上に橙色で縦長の飾り枠に「[外 科 室]」とあるがこれは映画の横長の飾り枠を縦にして同じ文字を縦組みにしたもののようだ。その左下脇に橙色の明朝体で「高野聖」とある。左上に縦組み白抜き楷書体で「泉 鏡花」、右下に縦組みゴシック体で「角川文庫」とある。
 カバー表紙折返し、最下部右寄りに「カバー写真提供松竹株式会社」、上部の「高野聖 他四篇」とある紹介文は10行(1行16字)になっているが改版十版と同文、但し冒頭が1字下げになっていること、読点が「、」ではなく「,」になっていること、最後に列挙される4篇の鍵括弧が最初と最後のみ全角で間の6箇が半角になっていたのが全て半角の鍵括弧になっていること、そして改版十版にはルビがなかったのが2行め「がた」3行め「こおく」4行め「あわ」8〜9行め「ぎけつきょう/けつ・やこうじんさ・まゆ」と附されているなどの異同がある。
 カバー背表紙は淡い青紫地で上部に「い|1-1 外科室 高野聖」と標題は太字の明朝体、中央やや下に一回り小さい太字の明朝体で著者名、最下部にゴシック体で「角川文庫●430」●に白抜き「P」*1
 カバー裏表紙、左上にバーコード2つ、右上にISBNコード/Cコードに「P430E 定価430円」定価の下に小さくやはりゴシック体で「(本体417円)」とある*2
 カバー裏表紙折返しは左下隅に「カバー 暁印刷」、右下にKBマーク、他は余白*3。(以下続稿)

*1:2014年6月6日追記】改版三十五版も最下部の数字が「470」となっている他はこれに同じ。

*2:2014年6月6日追記】改版三十五版は「P470E 定価470円」定価の下に小さく「(本体456円)」。中央にゴシック体縦組み11行(1行14字)の紹介文、これは改版四十一版にあるものに同じ(らしい)。

*3:2014年6月6日追記】改版三十五版も同じ。