瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

太宰治『走れメロス』の文庫本(6)

・角川文庫
 11月9日付(5)の続き。前回書いた角川文庫1143【改版四十七版】だが、その後、背表紙や裏表紙・裏表紙折返しに異同のあるカバーの掛かったものを見た。まず、そちらの方を補って置く。表紙と表紙折返しは一致。
 背表紙の最上部に「CLた|1-3」とあって教科書体で標題、中央やや下にゴシック体で著者名「太宰 治」、下部は朱色に帯状になっていて白抜きゴシック体で「角川文庫クラシックス」とあり、その上の白地のところ黒のゴシック体で「Y340」とある。
 裏表紙はバーコードの2つめの下4桁が「3506」から「3406」に変わっていること、右上が2行だったのが、2行めは「C0193 \340E」だけで3行め「定価:本体340円(税別)」となっている。中央の説明文は一致。
 角川文庫1143【改版四十七版】の、前回見たもののカバー裏表紙折返しには、横組みで上部に「角川文庫太宰 治作品集」と題していたが、今度見たものは「角川文庫クラシックス太宰 治作品集」と変わっている。明朝体で「晩年/女生徒/ろまん燈籠/走れメロス/斜陽/人間失格・桜桃」の6点を列挙し、左下に小さく「カバー 旭印刷」右下にKBマークがあるのは一致。
 さて、角川文庫1143【改版五十版】について、前回触れなかった箇所を見て置く。背表紙は9月19日付(2)に「望月」と仮称して記述した角川文庫14731【改版初版】にほぼ同じで、標題の下の「新装版」がない他は一致。角川文庫1143【改版五十版】は薄く角川文庫14731【改版初版】が厚いのが並べて見ると分かる。
 裏表紙の形式は角川文庫1143【改版四十七版】に同じで右上の2行め「C0193 \362E」3行め「定価:本体362円(税別)」、中央に縦組みの紹介文もほぼ同じだが5行め「代り」→「代わり」で以下1字ズレている。他に異同は、振仮名が全てなくなっていること、7行め「走れ!――/」11〜12行め「/など、執筆活動の充実ぶりを示/す、太宰中期の佳作九篇を収録。」で、角川文庫14731【改版初版】に近付いている。
 裏表紙折返しの下部は角川文庫14731【改版初版】に一致、上部は縦組みで「角川文庫●太宰治の本――――――――――」●の上は太い明朝体、下はゴシック体、●は○で囲われる。以下明朝体で「晩年/女生徒/走れメロス/斜陽/人間失格・桜桃/グッド・バイ/ろまん燈籠/津軽/もの思う葦/愛と苦悩の手紙」の10点。
 表紙折返し、写真は角川文庫14731【改版初版】より一回り大きく左の下詰めで小さなゴシック体で「撮影=渡辺好章」とある。その下、縦組みで「●太宰 治(だざい おさむ」と題して、以下明朝体で9行(1行17字)の紹介文、角川文庫14731【改版初版】との異同を示す。1〜2行め「明治四十二年(一九〇九)、青森県金木/村生まれ。」→「1909年(明治42年)、青森県金木村/(現五所川原市)生まれ。」、4行め「執筆活動に入る。昭和十年、/「逆行」で第一回」→4〜5行め「執筆活動へ。/1935年、「逆行」で第1回」、8〜9行め「昭/和二十三年」→9行め「1948年」。右下に「装画 望月通陽」とあるのは一致*1
 奥付の前は白紙で奥付の裏は「角川文庫発刊に際して」。奥付、角川文庫1143【改版四十七版】の【改版五十版】との異同はそれぞれの発行日の他、「製本所――多摩文庫」→「製本所――本間製本」、「小社角川ブック・サービス宛/に」→「小社受注センター読者係に」*2

*1:2014年4月8日追記】角川文庫1143【改版四十九版】のカバーは【改版五十版】に同じ(ようだ)。

*2:2014年4月8日追記】角川文庫1143【改版四十九版】は「製本所――コオトブックライン」、「落丁・乱丁本」の送り先は【改版五十版】に同じ。