『The Matrix』（１）

　このブログを始めたときは、暇だったのである。3日前の地震で、当時のことを思い出した。あのとき同じ部屋にいた同僚は、その月に結婚して、翌年に退職して、今は主婦である。新居を知らせる通知をもらったが、苗字が間違っていた。のに届いた。今度は別の同僚と地震に遭った。それはともかく。
　その後2年間、忙しい日が続いている。尤も、こんな記事でも毎日上げているのだから、暇でない訳ではない。しかし、このブログはと言うと、平成23年（2011）1月から3月、せいぜい6月辺りまでで息切れしてしまったようである。その後も『君は隅田川に消えたのか』や七人坊主、『真夜中の檻』などは、調べていて面白かった。けれども、今や調べに出る余裕がないので、とにかく図書館で文庫本を借りて来て、何冊か溜まったら比べてみて、といったような按配になってしまった。
　けれども、来年はまた暇になりそうなのである。もちろん収入は減るが、この2年が忙し過ぎた。初期に断絶してしまったものの続きを書きたいし、そろそろもともとの専攻に関する話題を書いても良いか、と思っている。過去の読書メモの山も、そのままでは記事に出来ないので、再読して現在でも同じように思うかどうか確かめる作業をしないといけないが、それもやれそうだ。そうやって、過去の蓄積を減らして行きたいのだ。そういったことをする余裕が、漸く得られそうなのである。

マトリックス 特別版 [DVD]

マトリックス リローデッド [DVD]

マトリックス レボリューションズ [DVD]

　それはともかく、『マトリックス』三部作を見た。正直、理解を超えていた。
　しかし、気に入った。なんといっても、敵のエージェント「スミス」が大量に増殖する『リローデッド』それに『レボリューションズ』では、スミス役の人、どれだけ頑張ったんだよ、と思って、感心した。それに、この敵の人数が増えて、というシーンは、例の上野顕太郎の「収拾つかん !! 」の実写化だと思った。「収拾つかん !! 」は2011年2月26日付「上野顕太郎『帽子男』（４）」に触れた。読んでも分からない書き方だけれども。それに、まさか上野氏の漫画を参考にしている訳はないと思うが。いや、他に典拠やヒントが何かあるのだろうけど、斯かる分野に詳しくないので私には分からない。だから、大勢のスミスに絡まれるシーンで「収拾つかん !! 」と口にしながら、腹を抱えてしまったのである。人は結局、自分の知識に引き付けて可笑しがったりするのである。また機会があれば見たい*1。

*1:それで（１）にして置く。