瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

水村美苗『私小説』(1)

新潮文庫6169
私小説 from left to right』平成十年十月一日発行・定価629円・461頁
 書影は2012年7月10日付「水村美苗『続明暗』の文庫本(1)」に貼って置いた。帯のために下部が見えないが、模様に紛れるように明朝体横組みで「新潮文庫」とある。ちくま文庫は周囲が白枠になって、その下辺に「ちくま文庫」とあるが、新潮文庫は全面がこの装画となっている。
 度々指摘しているように、Amazonには別の出版社から出ている書名が同じもののレビューが表示されてしまう欠陥があるが、本書は新潮文庫が「私小説 from left to right」、ちくま文庫が「私小説―from left to right」と僅かに書名が異なっているためか、重複して表示されることがない。前者には18件(うち1件が「私小説―from left to right (単行本)」に対するレビュー)、後者には6件のレビューがあり、合計24件のレビューは重なっていない。 
 横組み左開き。カバー表紙折返しの上部に、前記2012年7月10日付の新潮文庫5157『続明暗』の、私の見た二刷のカバーの表紙折返しにあったものと同じ著者の写真と紹介文。このことは既に2012年11月1日付「水村美苗『続明暗』の文庫本(5)」にも指摘して置いた。下部に「装画 ウィリアム・モリス/Cover Art by William Morris/Morris and Co./Arthur Sanderson and Sons Ltd.」1行空けて「写真・装幀 堀口豊太/Photographs and Book Design by/© Toyota Horiguchi 1995/All Rights Reserved」とある。
 カバー背表紙は白地で、上部に「私小説」とあって、以下「From/left/to/nright」と横転させずに4段に並べている。中央やや下に著者名、下部にゴシック体で「[み 28 1]新潮文庫」とあるが私の見た本は最下部が欠損していて不明。水村氏の新潮文庫は『続明暗』の方が前に刊行されているのにこれが「1」になっている理由は2012年7月11日付「水村美苗『続明暗』の文庫本(2)」に示して置いた。
 カバー裏表紙折返し、上部に「――――新潮文庫――――/水村美苗の本|続明暗/私小説 from left to right」、下部に「カバー印刷 錦明印刷  デザイン 新潮社装幀室」。カバー裏表紙、左上に横組み11行(1行16字)の紹介文、右上にバーコード2つ、その下に「定価:本体629円(税別)」、中央に横線があってその下の左に葡萄マーク、右にISBNコード(10桁)/Cコードに「\629E」。
 奥付の前、目録類はなく、横組みで「この作品は、「日本近代文学 私小説 from left to right」と/いう題で、福武書店発行「批評空間」第7号(1992年10月)/から第12号(1994年1月)、および、太田出版発行「批評空/間」第Ⅱ期第1号(1994年4月)から第3号(1994年10月)/に連載され、新潮社より刊行された単行本(1995年)に修正、/加筆を施した。」とある。(以下続稿)