瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『過ぎゆく日暦』(1)

「日暦」に振仮名「カレンダー」。
・単行本
平成2年4月15日印刷・平成2年4月20日発行・定価1165円・新潮社・250頁
新潮文庫5048

過ぎゆく日暦

過ぎゆく日暦

・平成五年四月二十五日発行(288頁)定価388円*1
・平成六年七月十五日三刷・定価388円*2
 私が読んだのはKindle版ではないが、文庫版の方は書影が示されないので、仮に書影の同じKindle版を示して置く。
・全集
松本清張全集65 清張日記・エッセイより』1996年2月29日第1刷・文藝春秋・550頁
 奥付に(定価は函に表示してあります)とあるので、図書館蔵書に頼っている私には定価が分からない。
 133〜408頁「清張日記」のうち250〜375頁。

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 単行本は頁付のある最後の250頁の次、1頁白紙があってその裏に小さな字で中央に1行、

初出誌―「新潮45」(一九八八年七月号〜一九九〇年一月号まで「作家の日記」として断続的に連載)

とある。
 文庫版では頁付のある最後の288頁の次、中央下寄せで「この作品は平成二年四月新潮社より刊行された。」とあるのみ。
 『全集65』では本文末尾372頁下段4〜5行めにやはり小さな字、下寄せで、

――新潮45('88・7〜10、'89・5〜9、11)/原題=作家の日記

とあって、さらに373〜375頁に〔編注〕として27項目に及ぶ注が附されている。なお、連載時期が単行本と食い違っているが、これは単行本及び文庫版の最後に収録されている講演「運不運 わが小説」が切り離されているからで、『全集65』409〜542頁「エッセイより」10篇の6番め、469〜483頁に収録されている。末尾、483頁下段2行め以下に初出について注記がある。

 (平成元年十月十五日、東京・小平市の松明堂書店本店で/行なわれた特別講演会の速記録に作者が加筆、再構成した/ものです。)
                  ――新潮45('90・1)


 平成元年(1989)10月15日の講演に基づくものであるとの注記の方は、単行本・文庫版にもある。
 さらに6〜14行めに〔編注〕として⑤項目。
 鴎外の『小倉日記』の話や、自身の昭和28年(1953)12月30日、31日、昭和29年(1954)1月1日、2月14日、3月4日、16日、23日の日記の引用があるので、「作家の日記」と抱き合わせて刊行したのは適切だったと思う。(以下続稿)

*1:2019年6月23日追記】書影の前からここに移し、頁数を括弧に入れて定価の前に移し、冒頭に中黒点を打った。

*2:2019年6月23日追加。