瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

水村美苗『本格小説』(2)

新潮文庫(2)
 1月3日付(1)の続き。その後増刷されているのか知らないが、また別種のカバーを見たので、その時期について考証して置く。
 カバーの、裏表紙折返しだけが違うのである。
 まず、(上)から。「|新潮文庫 女性作家の作品|」と題して、1点めは「〈阿川佐和子角田光代ほか 最後の恋/―つまり、自分史上最高の恋。―」、後の20点は各1行なのでずらずら並べて置く。「有吉玉青*1 渋谷の神様/上橋菜穂子 神様の守り人(上 来訪編・下 帰還編)内田春菊 最近、蝶々は…(上・下)桂 望美 明日この手を放しても/金原ひとみ ハイドラ/佐藤多佳子 しゃべれども しゃべれども瀬尾まいこ 天国はまだ遠く/郄樹のぶ子 百年の預言(上・下)高楼方子 十一月の扉/玉岡かおる 天涯の船(上・下)豊島ミホ 青空チェリー/内藤みか いじわるペニス/中沢けい 楽隊のうさぎ/長野まゆみ ぼくはこうして大人になる/林真理子 断崖、その冬の/姫野カオルコ 整形美女/宮木あや子 花宵道中山田詠美 アニマル・ロジック/湯本香樹実 夏の庭/吉本ばなな とかげ」。以上、合計21点25冊が著者の50音順に並ぶ。
 どうせ読まないと思うので、ここに書影を貼って置く。そのままの順番に貼っても仕方がないので、刊行順に並べ替えて見る。
・平成6年(1994)

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

・平成8年(1996)
とかげ (新潮文庫)

とかげ (新潮文庫)

・平成11年(1999)
アニマル・ロジック (新潮文庫)

アニマル・ロジック (新潮文庫)

・平成12年(2000)
断崖、その冬の (新潮文庫)

断崖、その冬の (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

・平成14年(2002)
整形美女 (新潮文庫)

整形美女 (新潮文庫)

楽隊のうさぎ (新潮文庫)

楽隊のうさぎ (新潮文庫)

・平成16年(2004)
ぼくはこうして大人になる (新潮文庫)

ぼくはこうして大人になる (新潮文庫)

百年の預言〈上〉 (新潮文庫)

百年の預言〈上〉 (新潮文庫)

百年の預言〈下〉 (新潮文庫)

百年の預言〈下〉 (新潮文庫)

・平成17年(2005)
青空チェリー (新潮文庫)

青空チェリー (新潮文庫)

天涯の船〈上〉 (新潮文庫)

天涯の船〈上〉 (新潮文庫)

天涯の船〈下〉 (新潮文庫)

天涯の船〈下〉 (新潮文庫)

・平成18年(2006)
天国はまだ遠く (新潮文庫)

天国はまだ遠く (新潮文庫)

十一月の扉 (新潮文庫)

十一月の扉 (新潮文庫)

・平成19年(2007)
最近、蝶々は…〈上〉 (新潮文庫)

最近、蝶々は…〈上〉 (新潮文庫)

最近、蝶々は…〈下〉 (新潮文庫)

最近、蝶々は…〈下〉 (新潮文庫)

・平成20年(2008)
いじわるペニス (新潮文庫)

いじわるペニス (新潮文庫)

最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

・平成21年(2009)
神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)

神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)

花宵道中 (新潮文庫)

花宵道中 (新潮文庫)

渋谷の神様 (新潮文庫)

渋谷の神様 (新潮文庫)

・平成22年(2010)
ハイドラ (新潮文庫)

ハイドラ (新潮文庫)

明日この手を放しても (新潮文庫)

明日この手を放しても (新潮文庫)

 してみると、平成17年(2005)12月発行の本書から4年5ヶ月以上を経た平成22年(2010)4月以降のカバーだと見当が付けられる。
 次に(下)の方を確認して見よう。(以下続稿)

*1:「吉」は「土」+「口」。