瑣事加減

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「幻想文学」(1)

 この雑誌については3月23日付「常光徹『学校の怪談』(002)」及び2012年4月5日付「平井呈一『真夜中の檻』(17)」に触れた。この雑誌には刊行時に存在も知らず、読んでいなかったし、後に何冊か図書館で閲覧したが、全部を一覧した訳ではない。
東雅夫 編『幻想文学講義――「幻想文学」インタビュー集成2012年8月23日初版第1刷発行・定価6400円・国書刊行会・713頁・菊判上製本

幻想文学講義: 「幻想文学」インタビュー集成

幻想文学講義: 「幻想文学」インタビュー集成

 1〜4頁「目次」、5頁扉、ここまで頁付なし。
 6〜7頁「はじめに」、冒頭を引用してみる。なお、これまで「/」で示して来た改行位置は、本文に使用されているので「|」で示すこととした。

 本書は、季刊雑誌『幻想文学』の創刊号(一九八二年四月発行)から終刊号(二〇|〇三年七月発行)まで――全六十七号に掲載されたインタビュー記事を対象に、幻想|文学入門/再入門の観点から、とりわけ重要で歴史的意義を有すると思われる八十三|篇を、厳選収録したアンソロジーである。
 配列は、編年式とし、二十号ごとに章を区切ってそれぞれの時代についての解説を|付した。


 ここで1行空けて、以下インタビューや記事にするに際しての手順、本書の刊行について、簡単にまとめている。
 9〜303頁「I|創刊号〜20号」に39篇、305〜447頁「II|21号〜40号」に16篇、449〜657頁「III|41号〜60号」に23篇、659〜708頁「IV|61号〜終刊号」に5篇。
 それぞれ中扉の裏の見開きが「はじめに」にいう解説になっている。うち、10〜11頁「I」の冒頭を引いて置く。

 季刊雑誌である『幻想文学』では、二十号、四十号、六十号という節目の号で「幻想ベスト・ブック」|と題する特集を組んだ。これは、それぞれの期間に刊行された怪奇幻想文学関連書籍を、識者および読者|アンケートなどをもとに回顧展望する趣旨であったが、……。
 そうした意味で『幻想文学』を回顧する際には、このスパンで考えることが習い性になっており、本書|の配列に際しても、この区切りを章立てに採用した次第である。


 ここで1行空けて、以下この「時代」の説明に入るが、今私の手許にある第60号はそのような節目の、最後の号であったのだ。
 709〜711頁「あとがき」、713〜712頁(横組み)「初出一覧」。