瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

角川文庫の松本清張(7)

・MATSUMOTO SEICHO COLLECTION(1)
 2012年9月8日付「松本清張『聞かなかった場所』(2)」で取り上げた「装画=駒井哲郎」のレザック紙のカバーについて、纏めてメモして置く。
 カバー表紙のレイアウトは同じ、裏表紙のレイアウトもほぼ同じなので、ここではまずカバー背表紙を基準として、私の見たもののの変遷を追って見たい。
 駒井氏のカバーがいつからなのか、確認出来ていないが、私が見たもので一番早いものの背表紙は少し褪せた黒地に白抜きで、上部に分類番号、ついで太字の明朝体で標題と著者名、下部にゴシック体で「角川文庫」と税込定価がある。
・角川文庫3606(ま|1-18)山峡の章(昭和五十一年一月十日初版発行・平成六年十二月十日三十八版発行・定価583円・375頁)10行
・角川文庫9195(ま|1-42)一九五二年日航機「撃墜」事件(平成六年十二月二十五日初版発行・定価505円・272頁)6行
・角川文庫3251(ま|1-14)内海の輪(昭和四十九年五月二十日初版発行・平成七年二月十日改版再版発行・定価505円・313頁)7行*1
 最下部の税込定価はそれぞれ「600」と「520」*2
 カバー裏表紙は左上にバーコード2つ、これは以下同じ、中央に黒い帯0.4×8.4cmの黒い帯があって、その0.1cm上に同じ長さの横線、白抜きで「MATSUMOTO SEICHO COLLECTION」とあり、その下に明朝体太字の紹介文で1行28字で行数には増減がある。参考までにそれぞれの最後に行数を附記して置いた。右上に2行、1行めはISBNコード、2行めはCコードに「P600E 定価600円」などと税込定価を示し、日本語表示のすぐ下に「(本体583円)」などと本体価格を示す。
 カバー裏表紙折返しは一致。内容的には3月7日付「松本清張『内海の輪』(1)」で取り上げた角川文庫3251『内海の輪』二十三版の「定価380円」のカバー裏表紙折返しに同じ。但し組み直されており、上部に明朝体太字で「|角川文庫松本清張作品集|」、異同は6つめ「小説帝銀事件」が「小説帝銀事件」に、16番め「アムステルダム運河殺人事件」の「運河殺人事件」のみが半角だったのが、「アムステルダム運河殺人事件」全部が半角になっている。そして最後に「野盗伝奇/紅い白描 信玄戦旗/黒い空 数の風景/犯罪の回送 一九五二年日航機「撃墜」事件」の7点が追加されて計44点52冊になっている*3。左下に小さく「カバー 旭印刷」右下にKBマーク。
 カバー表紙折返しは上部に林を背景にした白黒顔写真、明朝体横組みで大きく「|松本清張Matsumoto Seicho |」次いで9行(1行16字)、

1909年、福岡県生まれ。朝日新聞西/部本社広告部時代に、処女作『西郷札』/を書き、続けて発表した『或る「小倉/日記」伝』が52年度の芥川賞を受賞。/56年、小説家として独立。『点と線』/『砂の器』『昭和史発掘』(菊池 寛賞)/『古代史疑』等々、幅広い分野で活躍/し、日本文壇の歴史に残る偉業を遂/げた。92年、永眠。

とある(二重鍵括弧『 』は全て半角)。最下部右寄りに「装画=駒井哲郎」。これは以下の諸本にも踏襲されている。(以下続稿)

*1:8月9日追加。【8月26日追記】「改版初版」としていたのを「改版再版」に訂正。

*2:8月9日追記】『内海の輪』も「520」。カバー表紙折返し・裏表紙折返しは一致。

*3:6月9日追記】「紅い白描」「黒い空」「犯罪の回送」の次を改行「/」としていたが誤り、1字分空白に修正。