瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

角川文庫の角川映画の広告(1)

 角川文庫のカバー表紙折返しは今は著者の写真と略伝に充てられている。これは他の文庫でも大抵そうなっているが、以前は上部に横組みで紹介文があり、下部に広告があった。雑誌の広告は「月刊冒険王」「野性時代」「Peach」について報告した。目下「月刊カドカワ」「俳句・短歌・俳句研究」「ザテレビジョン」について準備しているが、同じ位置には角川映画の広告もあった。これも、既にいくつか報告している。
復活の日 昭和55年(1980)6月28日(土)公開
 2012年10月14日付「太宰治『女生徒』の文庫本(3)
蘇える金狼 昭和54年(1979)8月4日(土)公開
 2012年10月16日付「太宰治『人間失格』の文庫本(13)
人間の証明 昭和52年(1977)10月8日(土)公開
 2012年11月24日付「泉鏡花『高野聖』の文庫本(1)
 以上はいづれも取り上げる直前の2012年9月28日にBlu-rayが発売されたところだった。
 「人間の証明」の広告は、高木彬光『人形はなぜ殺される(角川文庫3337)』(昭和四十九年八月三十日初版発行・昭和五十二年六月三十日十一版発行・¥340・382頁)でも確認。

 広告の大きさは4.7×4.8cm。
 以前取り上げたときに省略した3行の紹介文をここに補って置く。

高層ホテルで起きた黒人刺殺事件を追う/刑事の執念の追跡。ニューヨークから山峡/の温泉宿へと展開する新本格推理小説*1


 映画公開はこの十一版の3ヶ月半ほど後。
8月28日追記】さらに1ヶ月前のもの。
・角川文庫3906『裂けた視覚』昭和五十二年五月三十日初版
2023年7月27日追記】「人間の証明」の広告は次の本にも。
・角川文庫3907『蒸発した男』昭和五十二年五月三十日初版

*1:「ニューヨーク」が5字分に詰め込まれており、2行めの字数が多い。