瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『影の車』(1)

 2月23日付「松本清張『潜在光景』(2)」で見たように、短篇「潜在光景」は「影の車」という題で映画化されているのであるが、これはそもそも『影の車』という連作のうちの1篇だったからである。
・中公文庫(1)
【初版】昭和四十八年七月十日初版・昭和五十七年一月十日17版・定価320円・中央公論社・277頁

影の車 (中公文庫)

影の車 (中公文庫)

【改版】1973年7月10日初版発行・1998年8月18日改版発行・2009年5月30日改版5刷発行・定価724円・中央公論新社・327頁。書影には「今月の新刊」の帯があるが、Amazon詳細ページでなか見!検索すると帯のない状態のものを閲覧出来る。この他、なか見!検索では背表紙を除くカバーと、目次、「潜在光景」の冒頭部(7〜12頁)と奥付(改版5版)を閲覧出来る。
 初版(17版)のカバー表紙は上に貼った改版とは別に存するAmazon詳細ページに示されている。3枚のエアブラシで黒を被せた色紙を重ねたらしく、上部、一番下が灰色、中央から下部が黄土色、その上に檸檬が重なり、檸檬色の中央をエアブラシで黒くした箇所に明朝体横組みで「松本清張影の車」標題は白抜き。下部に小さく明朝体白抜きで「中公文庫」。
 カバー背表紙は肌色地、明朝体で上部に標題、中央やや下に著者名、下部に「中公文庫 A9 」中公文庫のロゴマーク320ロゴマークのところに分類票が貼付されているために文字が判読出来ない。
 カバー裏表紙も表紙と同じ図柄の左右反転で、表紙の著者名と標題があった辺りにゴシック体白抜き縦組み8行(1行15字)の紹介文。これは改版にも踏襲されているので、改版について述べたところに記述して置く。最下部左寄せに黒で背景に少し紛れるように「定価320円  1193―612010―4622」とある。
 カバー裏表紙折返し、縦組み明朝体で、上部、「松本清張著(中公文庫)」少し空けて「野盗伝奇/突 風/真贋の森/五十四万石の嘘/霧の旗/影の車/北の詩人」、下段に「絢爛たる流離/砂漠の塩/ミステリーの系譜/中央流沙/黒い手帖/古代史疑」の合計13点。下部左に小さく「カバー印刷・株式会社トープロ」とある。
 カバー表紙折返しの写真と略伝については、改版と比較しつつ記述することにする。(以下続稿)