次に「掲載写真を増やし」たというのを確認して置く。大体図版の下にゴシック体横組みでキャプションが附されている。文庫版では書き換えられている。新書版は全頁図版となっていたのが文庫版では縮小され、新聞記事の文字が読みづらくなっている。
・新書版15頁「長崎の女たち」／（長崎大学付属図書館経済学部分館所蔵）
→文庫版18頁上「長崎の女たち」(長崎大学付属図書館経済学部分館所蔵）
・新書版24頁 三田弥一が撮影した｢幽霊写真｣／（『日本及日本人』大正７年刊･収録）
→文庫版26頁右上 三田弥一撮影の幽霊写真（『日本及日本人』政教社、大正７年５月５日）
※文庫版カバー表紙の中左。
・新書版28頁 三田弥一の｢幽霊写真｣騒動を伝える当時の新聞記事／（『かなよみ』明治12年１月14日付）
→文庫版31頁左上｢心霊写真」にまつわる日本で最初の報道か
・新書版67頁 大和田徳義による“霊写”｢透ける女｣／（大和田徳義著『心霊写真の研究』大正9年刊･収録）
→文庫版69頁 大和田徳義による“霊写”｢透ける女｣（大和田徳義『心霊写真の研究』大正９／年）
※文庫版カバー表紙の上左（裏焼き）。
・新書版88頁『都新聞』(大正９年４月７日付)に載った／｢幽霊写真｣記事
→文庫版89頁左上 写真に写る亡き娘（『都新聞』大正９年／４月７日）※枠線を消し、1段広く5段めまで示す。
・文庫版91頁左上 珍談―幽霊写真（『大阪毎日新聞』大正／１０年７月６日）
・文庫版97頁上 井口博吉と妻・若菜子の写真（『主婦の友』昭和４年１０月）
・新書版105頁『東京朝日新聞』(昭和六年三月三日付)に載った／｢モダーン怪談｣記事 ※縦組み
→文庫版106頁右 モダーン怪談（『東京朝日新聞』(昭和６年３／月３日）
・文庫版110頁上 霊界通信は可能？（『報知新聞』昭和１１年１２月１９日）
・新書版117頁 関昌祐編著『現代心霊現象の研究』(昭和8年刊)に載った／「昭和７年に台湾で撮られた日本人家族の幽霊写真｣。／右上に写るのが幽霊(!?)
→文庫版119頁上 昭和７年に台湾で撮られた日本人家族の幽霊写真（関昌祐『現代心霊現象の／研究』人文書院、昭和８年）
・新書版133頁｢幽霊ボート｣について報じる新聞記事／（『徳島新聞』昭和29年３月17日付）
→文庫版132頁右上 問題の幽霊ボート（『徳島新聞』昭和２９年３月１７日）※左下の別記事を黒く潰す。
・文庫版137頁 再び現れた幽霊ボート（『東京毎夕新聞』昭和３５年５月２３／日）
・新書版147頁 青森県の新聞で報じられた｢幽霊写真｣／（『陸奥新報』昭和36年８月13日付）
→文庫版147頁左上 宮司が撮影したという心霊写真（『陸奥日報』昭和３６年／８月１３日）※左下の別記事を黒く潰す。
※本文は新書版146頁1行め、文庫版147頁4行めとも『陸奥新報』。
・文庫版151頁上 岩石が死者の顔に見えるといわれた事故現場の写真（『中日新聞』昭和４３年／８月２０日）
・文庫版154頁上 兵庫県の中学校で卒業写真にナゾの手が（『東京新聞』昭和４３年７月１４日）
・新書版157頁 山梨県の高校で撮影された｢問題写真｣について報じる新聞記事／（『山梨日日新聞』昭和48年７月５日付）
→文庫版157頁左上 山梨の高校で幽霊騒動(『山梨日日新聞』昭和／４８年７月５日）
※文庫版カバー表紙の下、Amazon詳細ページの書影では帯に隠れている。
・新書版159頁 東京都青梅市で写された｢幽霊ライダー｣をめぐる記事／（昭和48年10月13日付）
→文庫版159頁左上 トンネルに幽霊ライダー出没(『サンケイ新聞』／昭和４８年１０月１３日）
・文庫版160頁右上 中学校で全校あげて幽霊論争／(『毎日新聞』昭和４９年２月／２４日)
・新書版161頁 小野田さんの戦友の｢亡霊写真｣について取り上げる新聞記事／（『東京新聞』昭和49年３月５日付）
→文庫版161頁左上 小野田さんの背後に亡霊が(『東京新聞』／昭和４９年３月５日 ※括弧閉じナシ。
・新書版163頁 尾瀬で撮られた｢怪スナップ｣の報道記事／（『読売新聞』昭和49年７月27日付）
→文庫版163頁左上尾瀬で怪スナップ撮影さる(『読売新聞』昭／和４９年７月２７日）
※文庫版カバー表紙の上右。
・新書版165頁 熊本県で報じられた｢光と影のいたずら｣の記事／（『南日本新聞』昭和50年10月26日付）
→文庫版165頁左上 光と影のいたずらか？（『南日本新聞』昭和５０年１０月／２６日）
・新書版174頁 報じられた福岡県の｢幽霊騒動｣／(『フクニチ』昭和五十年五月二十四日付)※縦組み。
→文庫版172頁上 陸橋の「亡霊」騒ぎで見物人が殺到（『フクニチ』昭和５０年５月２４日）
・文庫版173頁左上 公民館の不動明王碑に「顔」？（『東京中日スポー／ツ』昭和５０年７月３０日）
・文庫版175頁左上 第三京浜の高架下に女の姿（『読売新聞』昭和／６０年５月３１日）
・文庫版177頁 東海村の石碑に女幽霊(『いはらき』昭和６０年６月１８日)
・文庫版179頁 昇仙岳バス転落事故現場の地蔵に霊／(『山梨日日新聞』昭和６２年８月５日)
※ 記事の写真にも本文（新書版180頁14行め、文庫版179頁13行め）にも「昇仙峡」とある。
・新書版185頁 掛け軸の｢生首の絵｣の目が開いた!?／騒動を伝える新聞記事／（『読売新聞』昭和51年８月24日付）
→文庫版183頁上 生首の絵の目が開いた！（『読売新聞』昭和５１年８月２４日）※5段にわたる記事の3段めの下部から切除。
・新書版190頁 岡田有希子の幽霊か!? 霊が写ったとされた、／歌番組『夜のヒットスタジオ』の問題場面(昭和61年)
→文庫版185頁上 自殺した岡田有希子の霊がテレビに（『週刊サンケイ』昭和６１年７月３１日） ※新書版はこの見開き記事の左上の写真のみ。
※文庫版カバー表紙の中右。
・文庫版199頁左上 見舞い帰りに不幸（『東奥日報』平成２年８月１２／日）
・新書版211頁『ほんとにあった！ 呪いのビデオ』／(ブロードウェイ)から
・文庫版223頁上 映画『感染』にホンモノの霊？（『サンケイスポーツ』平成１６年９月２７日)
・文庫版225頁上｢霊感バスガイド事件簿」に霊が？（『東京中日スポーツ』／平成１６年５月７日付）
・文庫版227頁上 フェリックス・ベアト撮影の箱根宿の風景（東京都写真美術館所蔵）
以前、新書版を通読し、疑問の箇所につき文庫版で訂正されているか確認しようとメモを取ったのだが、発掘出来なかったので後日の課題とする。今回文庫版も通読してメモを取ったのだが、新書版と比較する余裕がなかった。（以下続稿）
