瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『死の発送』(1)

・角川文庫5807(1)
・昭和五十九年九月二十五日初版発行(362頁)
・昭和六十一年十一月三十日十四版発行・定価460円*1
・昭和六十二年六月十日十六版発行・定価460円*2
・平成四年六月三十日三十版発行・定価505円*3
・平成四年八月二十五日三十一版発行・定価505円
・平成五年十一月二十日三十四版発行・定価544円*4

死の発送 (角川文庫 (5807))

死の発送 (角川文庫 (5807))

・平成十六年十月五日四十四版発行・定価540円
・平成二十年十二月二十五日四十八版発行・定価540円
 四十四版と四十八版は貼付した書影「MATSUMOTO SEICHO COLLECTION」で、既に5月19日付「角川文庫の松本清張(10)」で触れた。
 三十一版のカバーについては5月15日付「角川文庫の松本清張(6)」で触れた。伊藤氏のカバーはAmazon詳細ページで閲覧出来る。また、なか見!検索では四十七版(平成十九年十二月十五日四十七版発行・定価540円)の一部が閲覧出来る。カバーは四十八版に一致、奥付も四十八版と比較するにそれぞれの発行日と製本所が違うのみ。
 「MATSUMOTO SEICHO COLLECTION」ではカバー裏表紙にある横組み9行の紹介文は、伊藤氏のカバーでは表紙折返し上部にあった。紹介文の下に広告等はない。最上部に「死の発送」と題して、半行分空けて、

 6月17日朝、東北本線「五百川」駅/近くの草むらで、死体入り|のジュラル/ミン・トランクが発見された。被害者/の身許は東京|の三流新聞編集長山崎と/知れたが、鉄道便による、東京「田端」/|駅からのトランク発送者もまた、山崎/自身だった 部下の底井|武八は、独自/の捜査と推理で、謎に挑んだ。山崎は、/事件の2|ヶ月前福島で殺されたN省元/官吏岡瀬が隠す横領金を異常な執|念で/追い、その捜索の中で、4人の人物に/接触していた。6月|の福島競馬をめぐ/る、それぞれの行動に、底井の疑惑は/向けら|れた。……巨匠の本格長篇推理。

とある。「MATSUMOTO SEICHO COLLECTION」も同文、改行位置を「|」で示した。異同は冒頭1字下げにしていないこと、感嘆符の次に半角分空白があったのがなくなって詰まっていること、句読点が全て全角となっていることである。
 カバー裏表紙、左上のバーコードは一致、2つめの下4桁、三十一版「5203」四十四版・四十七版・四十八版「5400」、右上の1行めISBNコード(10桁)も一致、2行め三十一版は「C0193 P520E 定価520円」定価のすぐ下に「(本体505円)」とある。四十四版・四十七版・四十八版は「C0193 \540E」3行め「定価本体540円(税別)」。
 カバー裏表紙折返し、三十一版は6月10日付「松本清張『聞かなかった場所』(4)」で見た角川文庫3335『聞かなかった場所』三十八版と同じで「数の風景」まで42点50冊。
 本体、1頁(頁付なし)扉、三十一版は羽を銜えて翼と脚を広げた鳳凰、四十四版・四十七版・四十八版は翼を広げ脚を揃えた鳳凰
 3頁「目次」、5〜357頁本文、358〜362頁、中島河太郎「解説」は一致。1頁17行、1行42字。
 四十四版と四十八版の異同は奥付のみで最後の1頁7点の目録「角川文庫ベストセラー」4頁も一致している。
 四十七版とも合わせて異同を拾って見るに、四十四版は発行所「電話〈編集/営業〉」だったのが四十七版・四十八版は発行所「電話・編集」と発売元「電話・営業」、番号は同じ。四十四版「〒一〇二―八一七七/振替〇〇一三〇―九―一九五二〇八」の振替番号がなくなってHPアドレスに変わっていること、四十四版「印刷所――暁印刷 製本所――コオトブックライン」四十七版「印刷所―暁印刷 製本所―BBC」四十八版「印刷所―暁印刷 製本所―本間製本」、「落丁・乱丁本」の送り先が四十四版「小社受注センター読者係に」から四十七版・四十八版「角川グループ受注センター読者係に」に変わっている。「定価はカバーに表示してあります。」三十一版・四十四版は匡郭内、四十七版・四十八版は匡郭左辺の左下寄せ。下辺の左寄せには「ま 1-15」とあるのは一致。
 三十一版は「ま 1-26」とある。鳳凰の他、上記の箇所について見て置くと発行所「電話〈編集部(〇三)三八一七―八五四一/営業部(〇三)三八一七―八五二一〉」、「〒一〇二 振替東京③一九五二〇八」、「印刷所――暁印刷 製本所――大谷製本」、送り先「ご面倒でも小社通信販売課宛に」。奥付の裏「角川文庫発刊に際して」は四十八版と並べているが同版に見える。最後に1頁6点の「角川文庫ベストセラー」が4頁。

*1:2016年11月16日追加。

*2:2015年9月26日追記】既に2014年3月22日付(2)に取り上げたが、ここにも補って置く。

*3:2015年9月26日追加。

*4:2015年9月26日追記】既に2014年3月22日付(2)に取り上げたが、ここにも補って置く。