瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

寺田寅彦の文庫本(2)

岩波文庫31-037-7『柿の種』(1)

柿の種 (岩波文庫)

柿の種 (岩波文庫)

・1996年4月16日第1刷発行(310頁)定価602円
・1996年5月24日第2刷発行 定価602円
・1996年11月8日第6刷発行 定価602円*1
・1997年1月10日第7刷発行 定価602円
・1997年10月15日第9刷発行 定価600円*2
・2004年2月5日第17刷発行 定価600円*3
・2011年7月5日第28刷発行 定価700円*4
・2012年4月5日第29刷発行 定価700円
・2012年8月6日第30刷発行 定価700円*5
 カバーは表紙・表紙折返しは一致。私の見た第2刷は折返しが切除されて不明、但し時期的に第1刷と同じだろうと思う。
 本書を借りて来たのは、5月22日付「中勘助『銀の匙』の文庫本(07)」で見た岩波文庫31-051-1『銀の匙』第107刷(及び8月1日付(08)で見た第103刷)にカバー表紙が類似していたからである。すなわち、右側1.1cmの淡い緑色地の上部に「岩波文庫 緑三七-七」漢数字は半角。0.1cm幅の灰色の太い縦線があって、ごく淡い紫色地に淡い紫色の植物の芽のような模様、その中央やや上に8.7×2.0cmの短冊風に、上下に赤い横線が入った間に楷書体で標題と明朝体で「寺田寅彦著」。貼り付けた書影よりも私の手許にある第1刷や第29刷は、色調が全体に明るく見える。
 カバー表紙折返しの上部に縦組みで「柿の種」と題して、明朝体6行(1行20字)の紹介文があるのも、右下に小さく「カバー=矢崎芳則」とあるのも『銀の匙』第103刷・第107刷に同じ。
 カバー背表紙、緑の下部に第7刷には「620」と下線があったが第29刷にはない*6。第1刷と第2刷は分類票貼付のため確認出来なかった*7
 カバー裏表紙、左上のバーコード1つめは一致、2つめの下4桁「6208」→「7006」*8。右上1行めのISBNコード(10桁)は同じでバーコード1つめの下10桁に一致。2行め「C0195 P620E」→「C0195 ¥700E」*9。少し空けて3行め「定価620円本体602円)」→「定価(本体700円+税)」*10
 カバー裏表紙折返しに第1刷は『広辞苑』第四版の広告、第7刷は「図書」の広告で年間購読料800円、第29刷は年間購読料=1000円*11
 奥付のレイアウトは同じだが、第29刷は若干大きな活字に組み直されている。横組みで第2刷は第1刷に第2刷の発行日が追加されているのみ。標題の右下に第7刷までは「定価はカバーに表示してあります」とあったが第29刷にはない*12。他に第29刷との異同は発行者「安江良介」→「山口昭男」*13、「〒101-02」→「〒101-8002」*14、電話番号が3つあるのは同じ、番号も同じだが2つめが「営業部」ではなく「販売部」になっていること*15、電話の下にHPアドレスが挿入されていること*16
 目録、第1刷と第2刷は「'96.1.現在在庫 B-1(〜4)」、第7刷「'96.8.現在在庫 B-1(〜4)」で、偶数頁の小口側下詰め「☆印の書目には、文庫版のほかに活字の大きいワイド版(B6判、並製・カバー)もあります」とある*17。次いで「岩波文庫の最新刊」の第1刷は「1996.3.」と「1996.4.」、第2刷は「1996.3.」と「1996.4.」、第7刷は「1996.12.」と「1997.1.」。第29刷「2011.5.現在在庫 B-1(〜4)」と「岩波文庫の最新刊」の「2012.2.」と「2012.3.」*18。(以下続稿)

*1:2017年6月30日追加。

*2:9月25日追加。

*3:9月25日追加。

*4:2019年7月12日追加。

*5:11月9日追加。

*6:2019年7月12日追記】第28刷のカバーは(並べて比較していないが)第29刷に一致する(ようだ)。

*7:9月25日追記】第9刷・第17刷もやはり私の見た本は分類票のため不明。

*8:9月25日追記】第9刷・第17刷「6009」。

*9:9月25日追記】第9刷・第17刷「C0195 ¥600E」。【2019年7月12日追記】半角「¥」が文字化けして半角「\」になってしまうので全角「¥」に打ち直した。

*10:9月25日追記】第9刷・第17刷「定価(本体600円+税)」。

*11:9月25日追記】第9刷・第17刷も「図書」の広告だが、第9刷は年間購読料800円、第17刷は年間購読料=1000円。【11月9日追記】第30刷も第29刷に同じ。

*12:9月25日追記】第9刷の時点でなくなっている。【2019年7月12日追記】第28刷の奥付は第29刷の奥付に(並べて比較していないが)それぞれの発行日を除いて同じ。

*13:9月25日追記】第9刷「大塚信一」第17刷「山口昭男」。

*14:9月25日追記】第9刷は5桁、第17刷は7桁。

*15:9月25日追記】第9刷「営業部」第17刷「販売部」。第17刷までは「発行所」の下に「電 話」とあって独立した項目のようになっていたが第29刷には「電 話」の文字はなく、すなわち電話番号は「発行所」に附属するものとして扱われるようになったのである。

*16:9月25日追記】第9刷にもない。第17刷にはある。なお、下の太線の下にISBNコード(10桁)と「Printed in Japan」とあるのは同じだが、この太線の上「印刷・三陽社 カバー・精興社 製本・田中製本」と第1刷にはあるが、第9刷・第17刷・第29刷は「製本・中永製本」のみ異なる。

*17:9月25日追記】第9刷は「'97.7.現在在庫 B-1(〜4)」第17刷「'03.8.現在在庫 B-1(〜5)」。【11月9日追記】第30刷「2011.5.現在在庫 B-1(〜4)」。【2019年7月12日追記】第28刷「2010.5. 現在在庫 B-1(〜5)」。

*18:9月25日追記】第9刷「1997.9.」と「1997.10.」、第17刷「2004.1.」。【11月9日追記】第30刷「2012.7.」と「2012.8.」。【2019年7月12日追記】第28刷「2011.6.」。