瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『野盗伝奇』(4)

・角川文庫7259(2)
 初版について5月30日付(2)に記述した。その後、九版を見た。カバー表紙は同じだが、他のところが異なっているので、追記での補足ではなく、別にメモして置く。
【九版】昭和六十三年十二月十日初版発行・平成六年八月十日九版発行・定価460円・288頁
 カバー裏表紙折返しは左下に「カバー 暁印刷」右下にKBマークがある(ここは初版に一致)のみで、殆ど余白。
 カバー背表紙は肌色地で、最上部にゴシック体で著者名、少し空けてごく小さくゴシック体で「ま1-23/Y460」すぐ下にで囲った、そのすぐ下に明朝体太字で標題。最下部にゴシック体で「角川文庫|■」。
 カバー裏表紙は白地で左上にバーコード2つ、1つめは下1桁は「0」、2つめの下4桁「4601」、右上の1行はISBNコード初版に同じ、2行めはCコードに「 \460E」、3行め「定価:本体460円(税別)」。
 カバー表紙折返し、最下部右寄りにゴシック体横組みで「カバー 菊池信義」とあるのは初版に一致。上部に5月16日付「角川文庫の松本清張(7)」で見た、同時期の「MATSUMOTO SEICHO COLLECTION」と同じ松本氏の写真があって、その下に「松本清張(まつもと せいちょう)」と題してやはり「MATSUMOTO SEICHO COLLECTION」と同文だがこちらは明朝体縦組みで、

一九〇九年、福岡県生まれ。朝日新聞/西部本社広告部時代に、処女作『西郷/札』を書き、続けて発表した『或る「小/倉日記」伝』が五二年度の芥川賞を受賞。/五六年、小説家として独立。『点と線』/『砂の器』『昭和史発掘』(菊池寛賞)『古/代史疑』等々、幅広い分野で活躍し、日/本文壇の歴史に残る偉業を遂げた。九/二年、永眠。*1


 従って、九版のカバーには内容の紹介文は存しない。
 本体は奥付と目録に異同がある。
 奥付の上部の子持枠内は一致。下部の縦組みの部分、九版の発行日が追加されていること、発行者が兄から弟、「電話〈編集部/営業部〉」の市外局番(〇三)の次が初版「八一七」九版「三八一七」で下4桁は一致。「〒一〇二 振替東京③一九五二〇八」「印刷所――暁印刷 製本所――本間製本/装幀者――杉浦康平」は一致。初版は続いて「落丁・乱丁本はお取替えいたします。/定価はカバーに明記してあります。」1行分空けて右が上で横転して「Printed in Japan」、九版は「本書の無断複写・複製・転載を禁じます。/落丁・乱丁本はご面倒でも小社角川ブック・サービス宛に/お送りください。送料は小社負担でお取り替えいたします。」半行分空けて1字下げ「定価はカバーに明記してあります。」となっている。
 匡郭下辺の下右寄せにカバー裏表紙と同じISBNコードコードとCコードがあるのは一致。九版は左寄せに「ま 1-36」また下辺の上右寄りに「©Printed in Japan」とある。
 「角川文庫発刊に際して」は同版。
 九版の目録は1頁に6点、明朝体で標題、ゴシック体で著者名、下部に明朝体3行(1行10字)の紹介文。「角川文庫ベストセラー」が9頁、「角川文庫最新刊」が3頁。

*1:『或る「小倉日記」伝』『砂の器』『昭和史発掘』の二重鍵括弧は半角、『古代史疑』の括弧閉じも半角。