瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

谷崎潤一郎『犯罪小説集』(3)

集英社文庫(3)
 2012年6月3日付(1)の同年7月18日追記に、貼って置いたAmazon詳細ページの書影が変わっていることを指摘した。「この間増刷があって、余りにも味気なかったカバーを掛け替えたらしい。」と書いたのだが、これは正しくない見当であったようだ。
・第2刷(2011年10月10日第2刷・定価457円・221頁)
 投稿当初、第1刷のカバーがAmazon詳細ページに示されていたのは、増刷時点では改装しておらず第2刷もしばらく第1刷のカバーを掛けていたのか、それとも増刷時点で既に改装していたのにAmazon詳細ページにすぐに示さなかったのか、のどちらかになる訳だが、標題が右上、著者名が左上に宋朝体の白抜きで、そして文庫名が右下に明朝体で配されるレイアウトが同じ、次の選集が既に出ていたところからして、やはり増刷時に改装されたものらしい。
・『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』2010年9月25日第1刷・定価476円・228頁

谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 (集英社文庫)

谷崎潤一郎マゾヒズム小説集 (集英社文庫)

 3冊めも出ている。
・『谷崎潤一郎フェティシズム小説集』2012年9月25日第1刷・定価480円・199頁
谷崎潤一郎フェティシズム小説集 (集英社文庫)

谷崎潤一郎フェティシズム小説集 (集英社文庫)

 今、集英社文庫の『谷崎潤一郎犯罪小説集』の第1刷と第2刷、そして『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』と『谷崎潤一郎フェティシズム小説集』の第1刷の4冊を並べている。まずカバーから異同を指摘して見よう。
 カバー背表紙は淡い紫色地で、最上部にゴシック体で著者名、すぐ下に白い○にゴシック体で淡い紫色の「た」、そのすぐ下にゴシック体白抜きで「28」すぐ下に「2(〜4)」すぐ下に明朝体で標題。最下部に将棋の駒に「S」を組み合わせたマークに「集英社文庫」これはロゴで以下本体も丸みのない明朝体。地色は『谷崎潤一郎犯罪小説集』の第1刷は他と比べて明るいが褪色か。
 カバー裏表紙は白地で、左上にバーコード2つ、その下に少し離れて「定価[本体457(476/480)円+税]」、1行分空けて『谷崎潤一郎犯罪小説集』は「解説/渡部直己」とあったが『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』は「解題/千葉俊二」と「鑑賞/みうらじゅん」、『谷崎潤一郎フェティシズム小説集』は「解題」は同じで「鑑賞/KIKI」。右上に13桁のISBNコードと「C0193 \457(476/480)E」、その下に少し離して明朝体横組みで『谷崎潤一郎犯罪小説集』の第1刷のみ13行、他は14行(1行13字)の紹介文。
 カバー裏表紙折返し、上部に横組みで「集英社文庫 谷崎潤一郎 作品| 谷崎潤一郎犯罪小説集」Sは将棋の駒のようなものと組み合わせたマーク。これが『谷崎潤一郎犯罪小説集』第2刷と『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』では「谷崎潤一郎犯罪小説集/谷崎潤一郎マゾヒズム小説集」の2点である。『谷崎潤一郎フェティシズム小説集』は同書が追加されて3点挙がっている。右下に上辺と左辺の破線で将棋の駒の如きにSを組み合わせたマークに「た-28-2(〜4)」。
 カバー表紙折返し、文字は全てゴシック体で上部の谷崎潤一郎の写真と紹介文は一致。下部『谷崎潤一郎犯罪小説集』第1刷はやや左寄りに「カバー/四ッ谷憲二」とあったが、第2刷は中央に「カバーデザイン/沼田里奈」と「イラストレーション/くまおり純」の2行。『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』は2行めが「イラストレーション/中村祐介」、『谷崎潤一郎フェティシズム小説集』は2行めが「イラストレーション/撫子 凛」。(以下続稿)