瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

芥川龍之介『杜子春』の文庫本(2)

新潮文庫1806『蜘蛛の糸杜子春』(2)
 3月27日付(1)の続き。今回は高松氏のカバーに限って比較をしてみる。
 カバー裏表紙折返し、②三十九刷は上部にゴシック体横組みで「〜〜新潮文庫〜〜/芥川龍之介の作品」として「羅生門・鼻/地獄変・偸盗/蜘蛛の糸杜子春奉教人の死戯作三昧・一塊の土/河童・或阿呆の人生/侏儒の言葉西方の人」の7点を列挙、最下部左に明朝体で小さく「カバー印刷 錦明印刷」*1。②五十三刷・五十五刷は上部に横組みで「―――新潮文庫―――/芥川龍之介の本|羅生門・鼻/地獄変・偸盗/蜘蛛の糸杜子春奉教人の死戯作三昧・一塊の土/河童・或阿呆の人生/侏儒の言葉西方の人」の7点、続いて右寄せで小さいゴシック体で「*の巻には、『新潮カセットブック』/収録の作品が入っています。」二重鍵括弧は半角。1点め2点め3点め6点め右下に小さく「*」が附される。下部に明朝体で小さく「カバー印刷 錦明印刷  デザイン 新潮社装幀室」。②五十九刷には「*」その他『新潮カセットブック』関連の要素が抜けている。
 カバー裏表紙、右上の紹介文は②三十九刷・五十三刷・五十五刷・五十九刷は一致。②三十九刷はその上下に横線があって、バーコードはない。中央の横線の下に「ISBN4-10-102503-7 C0193 \220E 定価220円」その下の中央に葡萄マーク*2。②五十三刷・五十五刷・五十九刷は横線は中央のみ、左上にバーコード2つ、1つめは一致、2つめ五十三刷「1910193002806」五十五刷「1910193003209」五十九刷「1920193002867」に変わっており、その下の横線の上、五十三刷は「定価280円(本体272円)」、五十五刷は「定価320円(本体311円)」、五十九刷は「定価:本体286(税別)」となっていて「円」が脱落している*3。中央の横線の下、左寄せで2行、1行めISBNコードは②三十九刷に一致、2行め「C0193」の次が五十三刷「P280E」五十五刷「P320E」五十九刷「\286E」に変わっている*4。(以下続稿)

*1:10月21日追記】②四十九刷も同じ。【2016年7月15日追記】②四十六刷も同じ。

*2:2016年7月15日追記】②四十六刷は「\220E」が「P220E」になっており、「定価220円」の下に「(本体214円)」と添えてある。【2017年4月21日追記】②四十刷は②三十九刷に同じ。

*3:2016年3月29日追記】これと一致するカバーの掛かった五十七刷を見た。五十五刷と並べて比較して見たが異同はここにメモした五十九刷のカバーに一致する。【2016年5月13日追記】「円」が脱落したカバーの掛かった五十九刷をもう1冊見て、以前見たものと並べて見たが、当然のことながら何から何まで同じであった。

*4:10月21日追記】②四十九刷も同じレイアウトで、異同はバーコード2つめ「1910193002400」、「定価240円(本体233円)」、「P240E」。