瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

杉浦日向子『隠居の日向ぼっこ』(1)

 書影は3月10日付「杉浦日向子『江戸アルキ帖』(2)」の【追記】に示した。文庫版カバーは単行本カバーの柄を構成し直している。
・単行本
・二〇〇五年九月一五日発行(170頁)定価1200円・新潮社
・二〇〇五年一〇月一五日三刷 定価1200円・新潮社
 異同は奥付に1行、「三刷」の発行日が追加されていることだけ。
 上製本で表紙の大きさは四六判、本文用紙は18.0×11.8cm。カバーの柄は全面に及んでいて、表紙の左上の子持枠に標題、右上に単郭で著者名、背表紙に子持枠に標題・著者名・版元名、裏表紙の左上を白く抜いて(6.5×4.8cm)バーコード2つ、ISBNコード/Cコードに「\1200E」/「定価:本体1200円(税別)」この行の頭にSのマーク。
 見返しは青緑色、扉は表に光沢のある白の和紙風の用紙で、中央上部の子持枠に著者名と書名、その周囲に淡い青紫色でカバーに散らしてある江戸時代の道具類のうち、14種が散らしてある。
 本文については後日、文庫版と比較したものを上げる予定。
 6頁(頁付なし)の中央下部に縦組みで「装画・挿画:杉浦日向子 装幀:新潮社装幀室」とある。
 奥付の裏の見開きは「杉浦日向子の本/○新潮文庫○」の書影入りの目録で、1頁に3点ずつ、これは文庫版の初刷・二刷の目録1頁めと同じ6点。最後の1頁は「杉浦日向子の本/○単行本○」の書影入りの目録で、文庫版の目録2頁めの2点めまでと同じ『ごくらくちんみ』と『4時のオヤツ』。以上合計8点で紹介文は文庫版目録に重なるものもあるが、より長文になっている。
新潮文庫8391
・平成二十年三月一日発行(179頁)定価362円
・平成二十年十一月十日二刷 定価362円
・平成二十二年九月十日四刷 定価362円
 カバー、初刷・二刷・四刷は表紙・表紙折返し・背表紙・裏表紙は一致。
 カバー裏表紙折返し、初刷・二刷は新潮文庫4272『江戸アルキ帖』二十三刷・二十四刷・二十五刷に同じ。
 四刷は「|杉浦日向子ソ連・編著の本|もっとソバ屋で憩う/―きっと満足123店―」がなくなって、本書の下に「杉浦日向子の食・道・楽」が追加されている。これは目録の異同に同じ、目録にはそれぞれ本書を除く杉浦氏関連の本が9点が挙がっていることになる。
 本体は扉から「この作品は二〇〇五年九月新潮社より刊行された。」とある179頁の裏まで一致。
 目録の1頁めは、5点め「杉浦日向子と/ソ 連 編 著」の「もっとソバ屋で憩う/―きっと満足123店―」が四刷では「杉浦日向子著」の「杉浦日向子の食・道・楽」に差し替えられている。2頁めは2点めまで「杉浦日向子著」、3点め「杉浦日向子監修」、6点め「石田節子著」の「石田節子の/きものでおでかけ」の4点は一致。初刷・二刷は4点め「吉田篤弘著 フィンガーボウルの話のつづき」と5点め「太田和彦著」の「ニッポン居酒屋放浪記/立志篇」だったが四刷は「白洲正子著」の「日本のたくみ」と「西行」に差し替えられている。3頁めの「宮部みゆき著」6点は一致。4頁め、初刷・二刷は全て「幸田 文著」であったが4点めの『闘』がなくなり、5点め『木』6点め『きもの』が四刷では1つ前に移動し、6点めに「〈瀬戸内寂聴玄侑宗久〉著」の『あの世 この世』が入っている。5頁めの「梨木香歩著」6点は一致。6頁め、初刷・二刷は「本上まなみ著」「三浦しをん著」「唯川 恵著」が各2点だが、四刷は2点めが「三浦しをん 桃色トワイライト」に差し替えられている。他の5点は一致。7頁めの6人6点は一致。8頁め「新潮文庫編」の「文豪ナビ」6点「芥川龍之介夏目漱石三島由紀夫/太宰 治/谷崎潤一郎山本周五郎」は一致。9〜11頁め「新潮文庫最新刊」。
 奥付、二刷・四刷はその発行日が追加されている他、下部の横組み2行め、初刷・二刷「© Michiko Suzuki 2005」が四刷では「© 〈Masaya Suzuki/Hiroko Suzuki〉 2005」に変わっている。鈴木雅也は兄、鈴木弘子は嫂。杉浦日向子は本名鈴木順子。他は一致。(以下続稿)