瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

芥川龍之介『杜子春』の文庫本(3)

新潮文庫1806『蜘蛛の糸杜子春』(3)
 3月31日付(2)の続き。
 ②六十四刷から③に至る南氏装幀のカバーについて、適宜高松氏装幀のカバーと比較しつつ眺めて置く。
 カバー表紙・表紙折返しは一致。
 ③八十三刷改版・八十四刷・八十五刷・八十八刷のカバーは一致*1
 カバー背表紙の②と③の異同については3月27日付(1)に記述した。高松氏のカバーに比して、標題と著者名の文字が一回り大きくなっている。
 カバー裏表紙折返し、②五十九刷と六十四刷は一致。
 ②六十四刷のカバーは裏表紙折返しを除いて六十五刷のカバーと一致。
 ②六十五刷の裏表紙折返しは「―――新潮文庫―――/芥川龍之介の本|」として7点を挙げ、次に上下に半行分ずつ開けて「*」を打って「新潮文庫編/文豪ナビ 芥川龍之介」を追加しており、これは③に至るまで同じ。
 ②六十五刷・六十七刷・六十九刷のカバーは一致*2
 カバー裏表紙、南氏装幀のカバーは②六十四刷から八十刷まで「定価:本体286円(税別)」で、③は「定価:本体324円(税別)」、左上のバーコード1つめ「9784101025033」は一致、これは高松氏のカバー②五十三刷から変わらず。2つめは「192019300」まで一致、下4桁は定価286円の②が「2867」、定価324円の③は「3246」。右上の紹介文は南氏のカバーはいづれも同版に見える。
 ②七十六刷・八十刷のカバーは裏表紙以外は②六十五刷・六十七刷・六十九刷のカバーに同じ。異同は、裏表紙の横線の下で、文字が小さくなり、1行めが「ISBN978-4-10-102503-2」と、バーコード1つめの数字と同じになっており、これは③も同じ。
 裏表紙の横線の下2行め、定価286円の②は文字の大きさが途中で変わっているが「C0193 \286E」は同じ、これが定価324円の③は「C0193 \324E」になっている。(以下続稿)

*1:4月22日追記】八十九刷のカバーも一致。

*2:2016年5月13日追記】(ここのメモと比較する限りでは)②七十三刷も同じ。