瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

太宰治『人間失格』の文庫本(18)

・角川文庫(13)
 角川文庫7501『人間失格・桜桃』については、専ら2012年5月31日付(02)に取り上げた二十四版を、角川文庫28『人間失格・桜桃』改版五十四版や角川文庫14732『人間失格・桜桃』改め『人間失格』と比較して来たのだったが、漸く別の版を見たので件の二十四版と比較して置く。
二十五版】平成元年四月十日初版発行・平成八年六月二十日二十五版発行・定価262円・163頁
 カバーは一致。
 口絵も一致。
 1頁(頁付なし)扉、二十四版は翼と脚を拡げ羽を銜えた鳳凰だったが、二十五版は翼を拡げ脚を揃えた鳳凰に代わっている。3頁「目次」から155〜163頁「年譜」まで一致。
 奥付は鳳凰が違う他、それぞれの発行日、電話〈編集部/営業部〉の市外局番(〇三)の次が二十四版「三八一七」から二十五版「三二三八」に、「製本所――」が二十四版「本間製本」から「千曲堂」に、匡郭下辺の左下、二十四版「た 1-5」が二十五版「CL た 1-5」に変わっている。
 目録、二十四版は2012年6月2日付(04)に述べたように「角川文庫の名作/語り継ぎたい一冊がある。角川書店」という目録が9頁に「角川文庫ベストセラー」が1頁の合計10頁だった。二十五版の目録も10頁で3月12日付「「角川文庫クラシックス」の目録(2)」に補って置いた。
 二十五版は本体・カバーとも角川文庫クラシックスの仕様になっているが、二十四版の本体はまだそうなっていない。「平成七年五月三十日 二十四版発行」から「平成八年六月二十日 二十五版発行」の間に、「角川文庫クラシックス」というレーベルを拵えたことになる。二十四版の目録「角川文庫の名作」はその直前の、レーベル化には到らなかった名作選ということになろう。(以下続稿)