瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

川端康成『古都』(1)

 私は名作は読まない主義(?)だったので、川端康成(1899.6.14〜1972.4.16)の小説も、現代文の教科書に載っていた、すなわち都合の悪い箇所が削除された「伊豆の踊子」(授業で取り上げて読まされた訳ではない)と新潮文庫213『花のワルツ』(昭和二十六年八月十日発行・昭和四十六年二月十日二十九刷改版・昭和六十一年九月十五日五十刷・定価240円・171頁)を読んだくらいである。
 今度『古都』を読んだのは、映画を見て興味を持ったからである。いやそれだけではない。単行本を図書館で借りられたので読んだのだが、まずは文庫版を見て置く。
新潮文庫1833(1)
①昭和四十三年八月二十五日発行
・昭和四十四年七月十五日七刷(243頁)定価120円*1
・昭和五十五年九月三十日三十六刷 定価240円*2

古都 (新潮文庫)

古都 (新潮文庫)

・昭和六十一年七月十日四十九刷 定価320円*3
②昭和六十三年八月二十日五十二刷改版(251頁)
・平成三年十一月十五日六十四刷 定価350円*4
・平成五年四月三十日六十七刷 定価350円*5
・平成六年六月十五日七十刷 定価350円*6
・平成七年十二月十五日七十三刷 定価388円*7
・平成十年九月二十五日七十八刷 定価400円*8
・平成十三年六月二十日八十三刷 定価400円*9
・平成十五年八月二十日八十六刷 定価400円
・平成十六年八月十五日八十八刷 定価400円*10
・平成十七年七月二十五日九十刷 定価400円*11
・平成十八年八月十日九十二刷 定価400円
・平成二十年九月二十日九十五刷 定価400円*12
・平成二十一年五月二十五日九十六刷 定価400円
③平成二十二年一月十五日九十七刷改版(278頁)定価438円
・平成二十二年四月十日九十八刷 定価438円
・平成二十二年十二月二十五日九十九刷 定価438円*13
・平成二十五年九月十日百二刷 定価490円*14
・平成二十七年四月三十日百三刷 定価490円*15
・平成二十八年八月二十日百四刷 定価520円*16
・平成三十年八月二十五日百七刷 定価520円*17
 私の見た②③の諸刷のカバー表紙は貼付した書影に同じ。①は未見だが、他の川端康成作品に共通の表紙であったことはネット上に挙がっている書影で確認出来る。
 カバー背表紙は紺地に明朝体白抜きで上部に標題、中央やや下に著者名、下部に白く角切長方形に抜いて[か 1 16]すぐ下に白抜きゴシック体で「新潮文庫」そのすぐ下、最下部のみ黒地にして横組みゴシック体で定価400円のものには「\400」、定価438円のものには「\438」に白い下線*18
 カバー裏表紙折返しは②八十六刷「―――新潮文庫―――/川端康成の本|」として「雪国/伊豆の踊子愛する人達/掌の小説/舞姫/山の音/女であること/みずうみ/名人/眠れる美女/古都/千羽鶴/〈川端康成三島由紀夫〉往復書簡」の13点と下部に小さく「カバー印刷 錦明印刷  デザイン 新潮社装幀室」とある*19。②九十二刷・九十六刷と③は13点の下に「*」を打って「新潮文庫/文豪ナビ 川端康成」を追加する*20
 カバー表紙折返し、上部に顔写真と略伝があって②八十六刷は3月14日付「川端康成『伊豆の踊子』(2)」で見た新潮文庫115『伊豆の踊子』③百二十二刷に*21、②九十二刷・九十六刷と③九十七刷改版・九十八刷は新潮文庫115『伊豆の踊子』④百三十三刷・百三十五刷・百四十五刷に同じ*22。右下に明朝体縦組みで②「カバー ケルスティン・ティニ・ミウラ」③「カバー装画 ケルスティン・ティニ・ミウラ」とある。ケルスティン・ティニ・ミウラ(KERSTIN TINI MIURA)は製本装幀家
 カバー裏表紙、中央の横線の下、左寄せで②八十六刷・九十二刷は「ISBN4-10-100121-9/C0193 \400E」*23②九十六刷は「ISBN978-4-10-100121-0」2行めは字が小さくなっているが②八十六刷・九十二刷に同じ。③九十七刷改版・九十八刷はISBNコードは②九十六刷に同じ、2行め「C0193 \438E」*24。右に葡萄マーク。
 中央の横線の上、左上にはバーコード2つ、1つめの13桁の数字は13桁のISBNコードに一致。2つめは定価400円のものは「1920193004007」定価438円のものは下4桁「4380」」*25。左下に「定価:本体400円(税別)」か「定価:本体438円(税別)*26。右上の紹介文は同文で②と③で組み直されている。内容については後述する。(以下続稿)

*1:10月4日追加。

*2:11月21日追加。

*3:2018年7月5日追加。

*4:2018年3月18日追加。

*5:2016年5月15日追加。

*6:2016年6月20日追加。

*7:9月20日追加。

*8:9月3日追加。

*9:11月5日追加。

*10:11月13日追加。

*11:10月27日追加。

*12:9月20日追加。

*13:2016年4月16日追加。

*14:11月13日追加。

*15:2018年8月12日追加。

*16:2018年7月15日追加。

*17:2019年11月20日追加。

*18:11月14日追記】定価490円のカバーは[か 1 16]と、4月28日付「松本清張『渡された場面』(1)」に指摘した新潮文庫2675『渡された場面』五十八刷と同じく枠が狭くなっている。また、最下部は黒くせずに白抜きゴシック体「490」。

*19:11月18日追記】②八十八刷も同じ。【12月2日追記】②八十三刷は「「雪国/伊豆の踊子/花のワルツ/愛する人達/掌の小説/舞姫/山の音/女であること/虹いくたび/みずうみ/名人/眠れる美女/古都/千羽鶴現代語訳竹取物語/天授の子/〈川端康成三島由紀夫〉往復書簡」の17点。

*20:10月27日追記】②九十刷も同じ。

*21:11月18日追記】②八十八刷は新潮文庫115『伊豆の踊子』④百三十二刷に同じ。【12月2日追記】②八十三刷は②八十六刷に同じ。

*22:10月27日追記】②九十刷も同じ。【11月14日追記】③百二刷も同じ。

*23:10月27日追記】②九十刷も同じ。【11月18日追記】②八十八刷も同じ。【12月2日追記】②八十三刷も同じ。

*24:11月14日追記】③百二刷「C0193 \490E」。

*25:11月14日追記】定価490円のものは下4桁「4908」。

*26:11月14日追記】定価490円のものは下4桁「定価:本体490円(税別)」。