瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

加賀乙彦『永遠の都』(1)

新潮文庫5907『永遠の都1 夏の海辺平成九年五月一日発行・定価552円・407頁

永遠の都〈1〉夏の海辺 (新潮文庫)

永遠の都〈1〉夏の海辺 (新潮文庫)

 6頁(頁付なし)の加賀乙彦新潮文庫版『永遠の都』について」に、次のような説明がある。2〜4行め、

 それぞれ独立した単行本として刊行してきた『岐路』『小暗い森』『炎都』の三部作/を、このたび『永遠の都』という総タイトルのもとに、ひとつの小説として八章にま/とめ、全七巻の文庫版として刊行することにした。


 構成については、各巻の頁付のある最後の頁の次の見開き(頁付なし)に「新潮文庫版『永遠の都』 (全七巻) 総目次」に示されており*1、その次の、目録の1頁めの向い側の頁の中央下部に小さく、

この作品は一九八八年六月新潮社より刊行された/『岐路』上巻の三〜二九三頁までが収録されている。/巻末の〈対談〉は「新潮」一九九六年五月号を再録。

のような説明が各巻にある。
 もとになった単行本は未見だが、書影が示せるものだけ挙げて置く。

岐路〈上巻〉

岐路〈上巻〉

炎都〈上巻〉

炎都〈上巻〉

炎都〈下巻〉

炎都〈下巻〉

 6頁(頁付なし)に戻って、5〜8頁にどのような調整を行ったかの説明があり、9〜10行め、

 こんどの文庫出版によって『永遠の都』という長編小説は完成したのであって、こ/の新潮文庫版が作者の決定版である。

と述べている。
新潮文庫5908『永遠の都2 岐路平成九年五月一日発行・定価514円・389頁

永遠の都〈2〉岐路 (新潮文庫)

永遠の都〈2〉岐路 (新潮文庫)

 目録の1頁めの向い側の頁に、

この作品は一九八八年六月新潮社より刊行された/『岐路』上巻の二九三〜三二九頁までと、下巻の三/〜二八二頁までが収録されている。

とある。
新潮文庫5925『永遠の都3 小暗い森平成九年六月一日発行・定価514円・394頁

永遠の都〈3〉小暗い森 (新潮文庫)

永遠の都〈3〉小暗い森 (新潮文庫)

 目録(1頁)の向い側の頁に、

この作品は一九九一年九月新潮社より刊行された/『小暗い森』上巻の七〜三二五頁までが収録されて/いる。

とある。
新潮文庫5926『永遠の都4 涙の谷平成九年六月一日発行・定価514円・394頁

永遠の都〈4〉涙の谷 (新潮文庫)

永遠の都〈4〉涙の谷 (新潮文庫)

 目録(1頁)の向い側の頁に、

この作品は一九九一年九月新潮社より刊行された/『小暗い森』下巻の三〜三二二頁までが収録されて/いる。

とある。
新潮文庫5938『永遠の都5 迷宮平成九年七月一日発行・定価667円・501頁

永遠の都〈5〉迷宮 (新潮文庫)

永遠の都〈5〉迷宮 (新潮文庫)

 目録の1頁めの向い側の頁に、

この作品は一九九六年五月新潮社より刊行された/『炎都』上巻の七〜三九七頁までが収録されている。

とある。
 残り2巻は未見だが書影だけ示して置くこととしよう。*2
新潮文庫5939『永遠の都6 炎都平成九年七月一日発行・定価667円・496頁

永遠の都〈6〉炎都 (新潮文庫)

永遠の都〈6〉炎都 (新潮文庫)

 目録の1頁めの向い側の頁に、

この作品は一九九六年五月新潮社より刊行された/『炎都』上巻の四〇一〜五七八頁までと、下巻の七/〜二一六頁までが収録されている。

とある。
新潮文庫5940『永遠の都7 異郷・雨の冥府平成九年八月一日発行・定価590円・437頁

永遠の都〈7〉異郷・雨の冥府 (新潮文庫)

永遠の都〈7〉異郷・雨の冥府 (新潮文庫)

 目録の1頁めの向い側の頁に、

この作品は一九九六年五月新潮社より刊行された/『炎都』下巻の二一七〜五三八頁までが収録されて/いる。

とある。
 見次第追記することとする。(以下続稿)

*1:8月7日追記】『7』にはさらに見開き(頁付なし)の表「新潮文庫版『永遠の都』(全七巻)と単行本の構成と発表掲載誌」に纏められている。

*2:8月7日追記】投稿当初は書影だけを挙げていたが、他の巻と同様にして置く。